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外国人支援コーディネーターの育成・認証等

 「外国人との共生社会の実現に向けたロードマップ」及び「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」では、外国人に対する総合的な支援をコーディネートする人材の育成・認証制度の検討を行うこととされています。
 これに基づき、出入国在留管理庁では、生活上の困りごとを抱える外国人を適切な支援につなげることのできる人材を育成するために必要な研修の内容や研修修了者の配置を促進する措置及び専門性の高い支援人材の認証制度の在り方等について検討しています。

令和4年度

 外国人に対する総合的な支援をコーディネートする人材の役割、能力、育成等について検討することを目的として、「総合的な支援をコーディネートする人材の役割等に関する検討会」を開催しました。

総合的な支援をコーディネートする人材の役割等に関する検討会

「総合的な支援をコーディネートする人材の役割等について(検討結果報告書)」の概要

 「総合的な支援をコーディネートする人材の役割等に関する検討会」での議論を踏まえた検討結果を、令和5年3月24日、報告書に取りまとめました。
 同報告書の概要は以下のとおりです。

1 外国人を適切な支援につなげるに当たっての課題と対応策
(1)課題
  ア 必要な専門性を備えた人材の不足
   ・複雑・複合的な問題に対応することができる人材がいない
   ・人材を育成するノウハウがない
   ・有期雇用が多く、社会的評価や組織内でのステータスも低いため、専門人材が育たない
  イ 必要な専門性を備えた人材を見つけることの困難さ
               ・生活上の困りごとを抱えた外国人の相談への対応や支援に関する専門的な知識や技術等を有していることを認証する制度がないため、困りごとを抱えて相談先を探している外国人からも、また、そうした専門人材を確保・配置したいと考えている相談窓口の運営者等からも、外国人が抱える複雑・複合的な問題に対応できる専門性を備えている人材を見つけられない
  ウ 生活上必要な情報の不足
               ・入国初期の段階で、生活上必要な制度や手続、困りごとが生じた場合の相談先等に係る情報が十分に提供されないため、様々な課題を抱える外国人が存在する
  エ 支援の受け皿となる連携先の不足等
               ・適切な支援を提供することができるつなぎ先(連携先)が地域に存在しているものの外国人や相談対応・支援を行っている者がその存在を認知できていない、又は、そもそも存在しないことにより、外国人を適切な支援につないで解決に導くことができない
(2)対応策
  ア 専門人材を育成する研修の実施
  イ 専門人材の認証制度の創設
  ウ 専門人材等による適切な情報提供
  エ 専門人材による連携先の拡充(地域を超えた連携を含む)

2 外国人支援コーディネーターの役割
    外国人支援コーディネーターの役割には、「相談対応支援」と「予防的支援」等があります。
(1)相談対応支援
      相談対応部署等において、外国人相談者からの相談に応じて、次のアからエまでを実施することにより、「外国人相談者」と「連携先」を最短でつなぎ、解決まで導く役割。
         ア 複雑・複合的な困りごとの状況の見極め、分野横断的な支援プランの作成、適切な連携先の検討・選定、(他にも相談対応者が配置されている場合)他の相談対応者が担当している複雑・複合的な相談案件に関する助言・指導
  イ 連携先との間における連絡・調整及び相談案件の引継ぎ
  ウ 利用可能な支援プランの提示や連携先の協力により相談者を解決まで導く能力
         エ 連携先に引き継いだ相談案件の結果の収集及びノウハウとしての蓄積並びに蓄積されたノウハウ等についての他の外国人支援コーディネーター等との情報共有
(2)予防的支援
      専門的知識に基づき、また、相談対応支援において把握した外国人が抱える生活上の困りごとの状況を踏まえ、次のア又はイを実施することにより、外国人に対し、あらかじめ日本の制度等の概要や出身国の制度等との違い等の留意事項を教示し、困りごとが発生した場合の相談先等の周知・提供して、困りごとに直面した場合に相談先へ円滑に到達できるようにする役割。
         ア 外国人支援コーディネーター自身又はその配置先が実施する外国人向けのオリエンテーションやイベント等における情報提供
  イ 外部機関等が実施するオリエンテーション等における情報提供

3 外国人支援コーディネーターに必要な能力(四つの能力)
  外国人支援コーディネーターは、次の四つの能力を備えている能力があります。
(1)外国人の在留状況を正確に把握する能力
(2)異なる文化や価値観を理解する能力
(3)外国人の複雑・複合的な相談内容に対して適切な解決まで導く能力
(4)外国人を適切な支援へ円滑につなげる能力

4 外国人支援コーディネーターの育成等(養成研修の全体像)
  養成研修は、以下の過程を想定しています。
(1)オンライン研修
              2か月間、基本的となる専門的知識及び技術等に関するオンデマンド講義及び確認テストを実施する。
(2)実践研修
            3か月間、オンライン研修で習得した基本的となる専門的知識及び技術等を用いた実践と与えられた課題に取り組むとともに、日々の振り返りと省察を実施する。
(3)集合研修
            2日間、グループ討議等を含む、事例検討等に取り組む研修を実施し、2日目に修了認定テストを実施する。
 
 

開催状況

令和5年度

 令和4年度の検討結果を踏まえ、外国人支援コーディネーター養成研修の実施・運営に係る事項及びカリキュラム等について検討するため、「外国人支援コーディネーターの養成の在り方等に関する検討会」及び「外国人支援コーディネーター研修カリキュラム等策定会議」を開催しました。

外国人支援コーディネーターの養成の在り方等に関する検討会

開催状況

外国人支援コーディネーター研修カリキュラム等策定会議

養成研修のカリキュラム、シラバス、講師の事前研修要綱

開催状況

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