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総合職若手職員からのメッセージ

民事局職員

平成29年入省・総合職(法律)・女性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  大学時代に学んだ法律の知識を生かし、人との関わりを通じて、国民の生活を支えられる仕事に就きたいと考え、法務省を志望しました。法務省の業務は、戸籍や不動産登記などの国民生活や経済基盤に直結した業務から、人権、訟務に関する業務まで多岐にわたっていることから、毎日いろいろなことを学びながら仕事ができることに魅力を感じ、法務省を志望しました。

◆現在携わっている業務について
  現在は、訟務局民事訟務課において、国の利害に関係のある訴訟のうち、民事訴訟に関する仕事をしています。
近年、国を当事者とする訴訟において、裁判の結果が我が国の行政、政治、経済等に重大な影響を及ぼす重要大型事件が増えていることから、関係省庁と連携しながら事件対応をしています。また、訴訟に発展した同種事案の問題点をフィードバックする事後司法の観点から関係省庁と関わることもでき、やりがいを感じています。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  入省前は、夜遅くまで黙々とパソコンに向かってお仕事をするのかなと思っていましたが、実際は、デスクワークに加えて、他省庁との打合せや課内での協議を重ねながら、実務の運用について検討したり、今後の訴訟対応や主張書面に関する問題点を洗い出したりと、職員が力を合わせて作業することも多く、毎日いろいろなことを学びながら楽しく仕事ができます。

◆自身のワークライフバランスについて
   入省前は、毎日遅くまで残業するのではないかと思っていましたが、適切な業務量の配分や上司から定期的に年次休暇を取得するよう促しがあるおかげで、ワークライフバランスの実現が図られているように感じています。毎週水曜日の定時退庁日のアナウンスもあり、定時退庁してジムに通ったり映画を見に行ったり、夏場はゆう活を利用してプロ野球を観にいくこともできます。

◆今後の目標
   今後の目標については、やや漠然としていますが、現在携わっている訴訟対応の業務で学んだことを生かして、他省庁に出向したり、省内の別の局で新しい仕事をしたり、いろいろな立場の方と関わりながら、たくさん吸収して行政官スキルを磨き、成長したいと思っています。
  異動によって毎回「初心者」の気持ちで仕事ができるので、知らない業務や知らない世界にたくさん携わっていけたらいいなと思っています。

◆志望者へのメッセージ
   法務省の所管業務は多岐にわたっており、様々な立場の人が働いていて、いろいろな場面で自分の能力を生かすことができ、日々成長できる場所です。上司や先輩は優しく、熱く、尊敬できる人ばかりで安心して働ける職場です。
責任も重圧もありますが、その分やりがいも達成感も大きいので、是非チャレンジしてください。
  皆さんと一緒に働けることを楽しみに、お待ちしております。

平成29年入省・総合職(法律)・男性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  法務省民事局では、民事基本法制(民法等)に加え、民事に関する幅広い分野の法律を具体的に運用する業務(登記、戸籍、国籍、供託等)を所管していることから、学生時代に学んだ法律の知識を生かすことができると考えました。また、民事局以外でも、人権擁護局、訟務局等、様々な分野の業務に携われることも魅力に感じました。

◆現在携わっている業務について
  民事基本法制(民法等)の企画・立案を所管する部署で、各府省庁との調整や、各種照会への対応や職員の出張事務の処理等を担当しています。直近では、民法や会社法等の改正に携わりました。また、民事局内の政府が関わる対外案件の照会対応も担当しており、国内だけに幅が限られないところにやりがいを感じています。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  入省前は法務省に対して守備的なイメージがありました。しかし、入省してみると、私が最初に配属された訟務局予防司法支援担当室では、どうやってもっと使いやすい制度にするか、どうやって広報するか、日々より良い制度にするために職員一人一人が真剣に課題と向き合っており、積極的なイメージに変わりました。

◆自身のワークライフバランスについて
  とてもアットホームな職場です。忙しい日は帰りが遅くなることもありますが、ほとんどの日は早い時間に退庁していますし、職場の雰囲気のおかげで慣れるのも早かったので、ストレスも少なく業務に集中して取り組むことができています。

◆今後の目標
  今は自分の担当する業務に追われて、担当外の仕事に目を向ける余裕がなかなかありませんが、今後はもう少し視野を広げて、違う係や課の方々が携わっている業務についても、アンテナを高くして情報を集められるようになり、幅広い分野の政策の知識を持つ人間になりたいと考えています。その観点からも、他府省庁への出向は積極的に希望したいと思います。

◆志望者へのメッセージ
   法務省民事局では、民事基本法制の企画・立案という非常に重要な役割を担っています。民事基本法制は、各府省庁が所管する様々な法律と関係があるため、政策について幅広い知識を得る機会にもなりますし、課題に対して府省横断的に取り組める仕事ができると思います。幅広い分野から国の土台づくりに携わりたいと考える方は、是非法務省を志望してください。

矯正局職員(事務系)

平成29年入省・総合職(法律)・男性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  私が法務省を希望した理由は、過ちを犯してももう一度やり直して生きたいと思う人の立ち直りを主に制度面から支援したいと考えたからです。一度法を犯してしまった受刑者を服役中に、適正に処遇し、再犯を防止することが犯罪被害を減少させることにつながり、ひいては国民の平穏な日常を守ることになると考えています。治安の守られた社会を築くために、より良い刑事司法制度を追及したいという思いがありました。

◆現在携わっている業務について
  現在は、東京都内の刑事施設において、経理工場(炊事、洗濯、営繕、清掃等を行う工場)を監督する業務を中心に行っています。遵守事項の違反者を取締ることによって規律秩序を維持し、法令や内規等に基づき適正な経理工場の運営を監督することに加えて、所管工場の就業受刑者を健全な社会の構成員の一人として社会に復帰させることを最終的な目標として、面接の実施や改善指導簿の添削など各種指導に取り組んでいます。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  法務省(矯正局等)が扱っている罪を犯してしまった人の幅が非常に広いことに驚かされました。受刑者といっても、自分は全く悪くないと考え続けて少しも変化しない人から、日々自らの犯した過ちと真摯に向き合い社会復帰に向けて懸命に生活している人まで、一概に論じることはできません。そのような中でも、服役期間中に劇的に変化して社会に復帰していった出所者を目の当たりにすると人は変われるという大きな可能性を感じます。

◆自身のワークライフバランスについて
  年に数回の長期連休では、札幌、沖縄、京都、鹿児島など国内旅行を満喫しました。また、普段の休日でも、都内で趣味の映画やグルメなどとても密度の濃い時間を送れています。社会人になるとオンオフの切り替えが非常に重要になります。休日の密度を高めることが、普段の仕事のパフォーマンスを高めることにもつながります。しっかり働き、しっかり遊び、十分に休む習慣が、毎日充実していると感じさせてくれているのだと思います。

◆今後の目標
  私は、仕事で一番大切なことは自分がもっとも必要とされる場所で誇りを持って働くことだと考えています。今後は法令の立案業務や訟務などより専門的な経験を積むとともに、部局や省庁の枠を超えて多様な業務に携わり、長期的には、多角的な視点を持ち、刑事政策の企画立案を通じて、国民の平穏な日常が当たり前のように守られる法秩序の維持された社会を追求していきたいと考えています。

◆志望者へのメッセージ
   今の仕事をやっていて特に面白いと感じるのは、大局的な視点から公益の追及者として、社会における法秩序を維持するためにはどのような役割を担い、どのような施策が必要かと考えることもあれば、現場の第一線で、目の前の罪を犯してしまった人に対して一人ひとりに直接働きかけることもあるということです。志望者の皆様にも是非、一度きりの人生を公私ともに充実した時間を過ごしてほしいと強く願っています。

平成29年入省・総合職(法律)・女性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  受刑者の改善更生に携わりたいと思ったからです。犯罪は許せないと思う一方で、罪を犯した人も立ち直る可能性が残っていると思うし、立ち直ろうとするときに、それを社会が受け入れないとすれば、残念だと感じます。法務省では、受刑者の改善更生の出発点かつ最前線である刑事施設の運営や、受刑者の改善更生に対する社会の理解を促進するための取組など、受刑者の改善更生の一連の流れに携わることができると思い、入省を希望しました。

◆現在携わっている業務について
  主に、刑務所の工場で刑務作業をしている受刑者の注意指導、反則行為をした疑いのある受刑者からの事情聴取及び受刑者の様々な申出への対応をしています。申出への対応としては、例えば、法令等に基づき許否判断をしたり、様々な事項について教示をしたり、受刑者が施設の措置等について苦情を申し出た際に実情調査をすることなど、多種多様なものがあります。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  大きく印象は変わりませんでしたが、強いて言えば、本当にいろいろなタイプの職員がいる点です。入省前は、漠然と、物静かな職員が多いのかと思っていましたが、入省してみて、物静かな人、パワフルな人、ドライな人、熱い人、インテリ系の人、体育会系の人等々、本当にいろいろなタイプ、考え方の人がいると感じます。人が相手の仕事であり、一筋縄にはいかないからこそ、多種多様な視点が必要とされているのかなと思います。

◆自身のワークライフバランスについて
  入省して以来、矯正局勤務においても、刑務所勤務においても、プライベートの時間が十分に確保できており、自分なりに満足のいくワークライフバランスが実現できています。また、今の職場(刑務所)では、残業しようと思えば残業できますが、定時退庁しやすい雰囲気もあり、残業しようとすると上司が積極的に「明日がある。」と言って退庁を促してくれることもあり、ワークライフバランスが保たれていると感じます。

◆今後の目標
  受刑者の“改善更生”を建前ではなく本音にしていきたいと思います。改善更生や再犯防止を目標に法務省を選びましたが、現在、実際に刑務所で勤務をしてみて、目の前の受刑者に対して、その時々の対応に追われがちで、一人一人の今後の人生を視野に入れた「改善更生」という目標が薄れてしまうときがあります。具体的な案はまだありませんが、刑事施設において、真に受刑者の改善更生を意識できるような環境を作りたいと考えています。

◆志望者へのメッセージ
   人に興味がある方、様々な考え方に触れるのが好きな方にとって、法務省の仕事はとてもやりがいがあると思います。特に現場勤務では、相手が生身の人間であるため、思ったとおりに事が進むわけではなく、頭を悩ませることもありますが、その分、充実感があります。また、一人の力だけではなく、様々な人と協力して打開策を模索する楽しさもあります。少しでも興味のある方、ぜひ、法務省も選択肢の一つに入れてみてください。

矯正局職員(人間科学系)

今村 悟也(平成30年入省・総合職(大卒人間科学)・男性)


本人写真
◆法務省を選んだ理由
  私は、大学で専攻していた心理学が生かせる専門的な職種に就きたいと考えていたところ、法務省の先輩職員から、矯正領域では、犯罪加害者が抱える生きづらさを踏まえつつ、心理学等の最新の知見に基づく専門的な介入を行い、再犯防止を実現していることを教えてもらい、興味を持ちました。加害者の改善更生を支援し、新たな被害者の発生を防ぎ、安全な社会の構築を目指すという理念にも共感し、法務省を志望しました。

◆現在携わっている業務について
  私は今、少年鑑別所において勤務しています。職場では、非行をして入所した少年たちに面接や心理検査を行い、非行のメカニズムを分析した上で、非行を繰り返さないために必要な処遇指針を策定し、その結果を鑑別結果通知書にまとめ、家庭裁判所に提出します。少年鑑別所に入所した少年たちは「非行少年」という一言でくくられがちですが、日々の業務を通して、様々な個性や事情を抱えていることに気付かされます。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  入省前は、法務省という名称もあって、「法学部出身でない自分がやっていけるのだろうか。」と不安でした。しかし、実際に勤務してみると、法学を学んできた人だけでなく、心理学や教育学を専攻してきた人など、様々なバックグラウンドを持つ人たちに出会い、安心することができました。現在の職場でも、先輩や同僚の多様な考えや価値観に触れ、刺激を受けることが多いです。

◆自身のワークライフバランスについて
  現在勤務している職場では、ワークライフバランスを推奨する雰囲気があり、残業しようとすると上司に心配されたり、時には職場に残らず速やかに帰るよう促されたりすることもあります。休暇についても積極的に取得するよう指導されており、普段からメリハリを意識して、計画的に仕事に取り組むようにして、余暇を楽しみ、教養を深めるための時間をたくさん作るよう心掛けています。

◆今後の目標
  法務省に入省後、様々な研修を通して、多様な分野の専門家から講義や助言をいただく機会が多くあり、自分の関心がどんどん広がっているのを感じています。将来的には、矯正関係の業務だけでなく、保護局や内閣府等にも出向し、幅広い勤務経験を積むことによって、自分の視野を広め、再犯防止、安全な社会の構築という国家的な課題の実現に向けて、貢献できるようになりたいと考えています。

◆志望者へのメッセージ
   
法務省に入省後、様々な研修を通して、多様な分野の専門家から講義や助言をいただく機会が多くあり、自分の関心がどんどん広がっているのを感じています。将来的には、矯正関係の業務だけでなく、保護局や内閣府等にも出向し、幅広い勤務経験を積むことによって、自分の視野を広め、再犯防止、安全な社会の構築という国家的な課題の実現に向けて、貢献できるようになりたいと考えています。
  

大森 由梨(平成29年入省・総合職(大卒人間科学)・女性)


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  社会で生きづらさを抱えている人の助けになりたいと漠然と思っていましたが、官庁訪問の施設見学で、少年院にいる子たちが、社会にいる子たちと何ら変わらない様子であることに驚き、彼・彼女らがどのような人生を送ってきたのか強く興味を持つようになりました。そして、「そばでこの子たちを支えつつ、この子たちが社会で生きやすくなるよう制度設計等にも関わりたい」という思いから、法務省で働きたいと思うようになりました。

◆現在携わっている業務について
  男子の少年院で教育・支援部門の調査担当として、入院事務、家庭裁判所や警察の対応など、主に少年院の「入り口」に関する業務をしています。具体的には、入院した少年の初回面接、家庭裁判所調査官との面接や警察の取調べの対応などです。また、院内の処遇をより効果的にするため、支援担当や寮担当の職員と連携しながら、少年の様子について家庭裁判所や保護観察所などの関係機関と情報共有し、意見交換することもあります。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  入省前は、法務省に対して具体的なイメージがあまりなく、ただ漠然と「かたい」「冷たい」などのイメージを持っていました。しかし、入省後、法務省が保護局や民事局などを抱えていて、実は私たちの生活を土台から支える仕事を幅広く担っていることに気づきました。さらに、多くの先輩職員や同期の職員と関わる中で、人を育てたり支えたりすることへの熱意を感じ、温かみのあるところだと感じました。

◆自身のワークライフバランスについて
  1年目と比べると、徐々に時間の使い方が改善されてきました。1年目は、どんな仕事でもすぐに処理すべきだと思い、残業を当たり前にしていましたが、2年目からは試行錯誤しながら優先順位をつけるようにしました。現在、3年目となり仕事内容も変わりましたが、なるべく勤務時間を過ぎたら仕事を区切るようにし、残業も1時間程度で収めるようにしています。その結果、自炊する時間も生まれ、金銭面も含めて余裕が出てきました。

◆今後の目標
  少年院の支援業務や保護観察所での勤務に携わりたいと思っています。施設内の少年の様子についてはよく見ていますが、彼らが社会に戻るときにどのような支援ができるのか、より深く知りたいと思うからです。また、語学力を磨きつつ、幅広い分野から知識やアイディアを得ることで、施設内に限らず、再犯・再非行防止のためにできることは何か、柔軟に考えて実行していく力をつけたいと思っています。

◆志望者へのメッセージ
   
入省してから3年目になりましたが、これまでを振り返ると、法務省で働くことを選んで良かったなと思います。仕事でうまくいかず、つらい思いをすることももちろんありますが、それ以上に少年院での勤務などを通して、様々な人たちが立ち直るために変わっていく姿を見て元気をもらうこともあります。人の人生や立ち直りにこれほど深く関われる仕事はあまりないと思うので、関心があればぜひ一緒に働きましょう。
  

保護局職員(事務系)

平成30年入省・総合職(法律)・男性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  自らの努力では解決できない問題に苦しんでいる人たちの力になりたいと考え、法務省を選びました。大学時代に行っていたホームレスの自立支援ボランティアを通して、生きるためには犯罪をせざるを得なかった人たちと出会い、上記のような思いが芽生えました。法務省以外にもこの思いを実現させる場は数多くあると思いましたが、説明会や官庁訪問時の法務省の雰囲気が自分にとって合っていると感じ、最終的に法務省を選びました。

◆現在携わっている業務について
  法務省の出先機関である保護観察所にて、保護観察官として勤務しております。実際に罪や非行を犯してしまった人たちと向き合い、地域の保護司と協力し、どのようにすれば彼らが同じ過ちを繰り返さないか日々考えながら業務を行っております。専門的な知識不足や経験不足を痛感することもありますが、判断に迷ったときはすぐに先輩の保護観察官に相談するようにし、本人に対して適切な指導等ができるように努めております。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  早い段階から自分の裁量を持たせてもらい、仕事をすることができる点です。昨年は保護局で勤務し、自分が主担当となって行う業務を数多く任せてもらいました。本年は保護観察官として、実際に保護観察の対象となる者と面接を行い、保護観察の実施計画を作成するなど、自分の判断で仕事を行うことができています。入省前は、ここまで自分の裁量で仕事を行えるとは思っておりませんでした。

◆自身のワークライフバランスについて
  なるべく勤務時間内に業務を終えるよう努めており、仕事に余裕がある日は平日から職場の先輩と飲みに行ったりしています。また、積極的に有給休暇を取得することが推奨されているため、計画的に有給休暇を取得し、週末に旅行に行くなど業務から離れリフレッシュすることを心がけております。今年は夏期休暇と有給休暇を合わせて取得し、1週間海外旅行に行きました。

◆今後の目標
  今後は、部局横断的な業務に携わりたいと考えております。昨年は保護局で、本年は保護観察所で働き、主に更生保護行政について携わってきました。これらの経験から、今後法務省の職員として勤務する上では、採用局の専門的な知識が必要であると共に、省全体を俯瞰する能力が必要だと感じました。そのため、部局横断的な業務に携わり、そのような能力を身につけていきたいと思います。

◆志望者へのメッセージ
   
就職活動においては、自身の進路選択に対し視野を狭めることなく、説明会等を通して様々な業界や職種を見てみることが大事だと思います。大学での講義や試験勉強など、大変なことがたくさんあると思いますが、ぜひ広い視野を持って就職活動を行い、自分自身が一番良いと思える就職先を探してみてください。その上で法務省を選んでもらえたら幸いです。

平成30年入省・総合職(法律)・女性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  人の役に立つこと、日々勉強する必要のある仕事に就きたいという思いで就職活動をしていました。様々な説明会に参加しましたが、法務省では、例えば保護観察所の現場において、目の前の保護観察対象者と向き合い、再犯防止に向け、対象者が安定した生活を送ることができるよう頭を使い、本省では、大きな枠組みを作るために変わりゆく社会の現状や課題を的確に捉えるために日々勉強する必要があると感じ、法務省を希望しました。

◆現在携わっている業務について
 上半期は庶務係員として、保護司の委解嘱に関わる事務や、栄典・表彰、式典に係る業務を担当しました。また、職員の身分及び服務に係る業務や、行政文書管理等の業務も行っています。下半期は保護観察官に補職し、保護観察対象者との面接や、専門的処遇プログラム等の補助、保護司会の研修における講師をしています。地域の篤志家である保護司や民間の方々と関わる機会が多く、様々なお話を聞く中で知識を深めることができます。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  入省前は「真面目」、「お堅い」、「地味」というイメージがありました。しかし職員は熱い思いを胸に秘めており、その思いに触れる際にいつも尊敬の念を抱きます。また、法務省にはサッカー部などの部活があり、近くの保護観察所で働く職員の方々等と楽しく運動をする機会があります。従って今現在は、「真面目」であると同時に、「熱い思い」を抱えて業務にあたり、「楽しむ時は楽しむ」職員が多い職場であると感じています。


◆自身のワークライフバランスについて
  保護観察に係る担当地区が職場から遠く、研修等が入ると帰りが遅くなってしまいますが、「早出遅出勤務」を利用することで無理なく働くことができています。また、家でゆっくりするために定時退庁をしたり、早めに上がって先輩職員さんに食事に連れて行っていただいたりすることもあります。自分の時間を持つことができ、ワークライフバランスはとても充実しています。

◆今後の目標
  基本的には保護局内の各係を巡り、更生保護に係る知識を高めていきたいです。一方、保護観察官に補職してから、少年院や地方検察庁等で研修を受けさせていただき、それぞれの業務に関心を抱くようになったため、人事交流や出向も希望したいと考えています。また、研究をすることが好きなので、法務総合研究所での勤務も関心があります。幅広い業務を経験できるチャンスがあることも、法務省の魅力の1つであると感じます。

◆志望者へのメッセージ
   
後悔のない社会人生活を送るためには、「本当にやりたいことは何か」ということと向き合う時間をたくさん作ると良いと思います。試験直前等は、目先の試験をクリアすることを目標としてしまいがちであり、その結果、自分の本心を置いてきぼりにしてしまう時があるかもしれません。そんな時には説明会に参加することで良い刺激を受け、結果として考えがまとまることもあります。苦しい時期もあるかと思いますが、頑張ってください!

保護局職員(人間科学系)

平成29年入省・総合職(院卒人間科学)・男性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  学生時代に学んだ知識を活かしながら、人と関わり、再犯防止に資する仕事ができるということと、多種多様な業務を経験できる機会があるということが、法務省の魅力に感じられました。また、それらに加えて、説明会において、対応してくださった職員の方々が誠実に感じられたことも、法務省を選択するに当たっての後押しとなりました。

◆現在携わっている業務について
  私は保護局の採用ですが、人事交流により、現在は刑事施設に勤務し、受刑者の人と面接をして、処遇等に必要な事柄についての調査を行っています。限られた時間の中で面接をして、処遇等に資する必要十分な情報としてまとめることが求められますので、難しさを感じる場面もありますが、上司や先輩方に助けていただきながら、日々業務に臨んでいます。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  入省後、法務省は多様性のある職場であると感じました。職務に対する熱意は共通していても、職員のバックグラウンドや個性は多様で、法務省では、そうした職員がうまく連携し合いながら、職務に当たっているように思います。多様な個性を持つ職員と協力しながら仕事をしたり、互いを尊重しながらも意見を交わすことで、多くの学びや刺激を得られます。

◆自身のワークライフバランスについて
  現在は、遅くとも午後7時頃には退庁しており、ワークライフバランスは比較的良好であると感じています。また、刑事施設勤務ということもあり、当直勤務に従事することもありますが、当直明けの日には、積極的に年次休暇を取得するように心掛けています。その他、ゆう活という、早く出勤した分だけ早く帰ることができるという制度も適宜活用しています。

◆今後の目標
  保護観察は、保護観察所だけで完結するものではなく、保護観察が成り立つためには、様々な機関や人々との連携が不可欠です。だからこそ、刑事施設に勤務をして、刑事施設の実態について体験的に知ることができたことは、今後の保護局での仕事に活きると強く感じます。そこで、今後も、保護観察に関わり得る多様な職務に従事することで、視野を広げ、更生保護の充実に努めていきたいです。

◆志望者へのメッセージ
   
私たちが日々接する保護観察対象者や受刑者の人々は、それぞれが様々な問題を抱えていることが多く、仕事の中で特有の難しさや大変さを感じることもあるだろうと思います。しかし、その一方で、この仕事について知れば知るほど、とても奥深く、やりがいのある仕事であるとの思いが強くなります。周囲からのサポート体制は充実していますから、ぜひ、法務省で働くことを検討してみてください。

平成29年入省・総合職(院卒人間科学)・女性


赤れんが棟
◆法務省を選んだ理由
  大学の授業で、様々な問題や生きづらさを抱え犯罪や非行を繰り返してしまう人がいることを知りました。犯罪をした人の立ち直りを支援するボランティアの方々や保護観察官に憧れ、私も立ち直りを支える一員となりたいと思い、法務省を志望しました。また、現場と本省をバランスよく経験できる人間科学区分に魅力を感じたことも志望した理由です。

◆現在携わっている業務について
  現在は現場の保護観察官として、地域のボランティアである保護司さんや関係機関の方々のお力を借りながら、保護観察対象者への働きかけや家族関係の調整、就労支援等を行っています。保護観察官の仕事は、面接や専門的処遇プログラムを実施してその人が抱えている問題を一緒に考えるだけでなく、その人を取り巻く家族や医療福祉の関係機関などと連携することもあり、仕事の幅広さを感じています。

◆入省前と入省後で法務省に対する印象が変わった点
  国家公務員というと細かいルールや規則に従って機械的に仕事をするというお堅い印象もありましたが、実際に働いてみると、ルールや細かい規則には書かれていない部分で悩むことが多く、目の前にいる一人一人と向き合う仕事だと感じています。
  また、想像していたよりも女性の先輩方が多く、とても働きやすいと感じています。出産や育児などのライフイベントに対する不安も減りました。

◆自身のワークライフバランスについて
  保護観察官の仕事は面接等、予定がわかっていることが多いので、計画的に休みをとることができています。
  女性が働きやすい職場で、育休や産休から復帰する先輩が多く、ワークライフバランスを推進する制度を利用して子育てをしている先輩もいます。私もライフイベントを迎えるときは、制度を利用して仕事もプライベートも両立させていきたいと思っています。


◆今後の目標
  現在、保護観察官として現場での経験を積んでいますが、一人一人が抱えている問題を一緒に考え、立ち直りを支援するということの難しさをひしひしと感じています。保護観察官としての経験をさらに積み、現場の第一線で立ち直りを支えている保護観察官や保護司さんが活躍できるような施策の立案や企画に携わり、現場での経験を生かしたいです。

◆志望者へのメッセージ
   
私は専攻とは異なる科目で受験したので、受験期はとても焦りましたし、不安でした。しかし、こうして入省することができ、無理だと諦めずに目指してみて良かったと思っています。志望者の皆さんも不安になったり焦ったりすることがあるかもしれませんが、最後まで諦めずに頑張って欲しいと思います。
皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。