新任検事辞令交付式における仙谷法務大臣訓示
平成22年12月20日
皆さんは,この度,司法修習を終え,検事として力強くその第一歩を踏み出されました。これは,皆さんの日ごろの研さんと努力のほか,周囲の方々の御理解と御尽力のたまものであり,心からお祝いを申し上げます。
皆さんも御承知のように,検察の任務は,公益の代表者として,取調べを含む的確な証拠収集とその吟味により,法と証拠に基づく厳正な処分を行い,刑罰を適正に実現することにあります。
そのためには,検察が国民に信頼される存在であることが不可欠ですが,残念ながら,現在の検察に対する国民の目は極めて厳しいものがあります。
このような厳しい状況の中で,新進気鋭の皆さんが,意欲と情熱をもって,進んで検察の道を選ばれたことは,誠に喜ばしく,また,心強いことであり,私は,法務省を代表して心から皆さんを歓迎したいと思います。
皆さんは,検察の責務の重大性を深く自覚し,今後一層研さんを重ねて,優れた実務能力と豊かな良識を身に付けるとともに,変転する社会情勢を的確に洞察し得る広い視野と高い識見を養うよう,心掛けていただきたいと思います。
私は,皆さんが検察官に求められる厳正公平,不偏不党の立場を堅持して職責を果たされ,真に公益の代表者として,国民から信頼される立派な検事に大成されるよう願っております。 本日の輝かしい門出に当たり,皆さんの御健康と今後の御活躍をお祈りし,私の訓示といたします。