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先輩からのメッセージ(法務局)


伊藤 洋介
伊藤 洋介(Ⅱ種(行政))
○平成17年 津地方法務局採用
○平成30年4月から名古屋法務局民事行政部不動産登記部門・筆界特定事務担当

 法務局は,登記,戸籍,国籍,供託,人権擁護や訟務などの業務を通じて,国民の皆様のライフイベントに密接に関わるとともに,企業の経済活動を支えています。また,法定相続情報証明制度や自筆証書遺言の保管制度などの新たな制度の運用により,相続の分野において主導的な役割を果たすことが期待されています。
 現在,私は不動産登記部門に所属し,筆界特定事務に携わっています。筆界特定制度も平成18年に施行された新たな制度で,筆界特定登記官が当事者間に争いのある土地の筆界(土地と土地との間にある境界線)の位置について判断を示す制度です。私は,筆界特定事務担当職員として,外部専門家である土地家屋調査士などの筆界調査委員とともに,資料の収集・検討,関係者の意見聴取や測量,各種図面や筆界特定書の作成などの事務を行っています。
 これらの事務では,登記や測量に関する専門的知識のほか,高度な文書起案能力が求められます。前者は中央測量技術講習などの充実した研修制度を通じて,後者は訟務事務など多様な業務経験を通じて学びましたが,何より日々の仕事の中で先輩方から経験に基づいた知識を数多く学び,先輩・後輩を問わず大いに議論をする中で知識を深めていくことができます。
 筆界特定により,筆界をめぐる争いが解決に至ったときは,大きな達成感とともに法務局の判断に対する国民の皆様からの信頼の大きさを感じます。このページをご覧になっている方も,国民の皆様の基本的な権利の実現に貢献でき,仕事を通じて自らの成長が実感できる法務局を,是非志望していただきたいと思います。

 

甲斐 美理
甲斐 美理(一般職(行政))
○平成26年 福岡法務局採用
○平成28年4月から福岡法務局人権擁護部第二課

 私が働いている法務局では,登記,戸籍,国籍,供託のほか,人権擁護や訟務の事務を行っています。いずれも国民の皆様の権利・財産に密接に関係するとても重要な仕事です。
 その中で,私は現在,人権擁護の事務に携わっています。人権擁護部では,第一課が,人権の大切さを啓発するための啓発事務を,私の所属する第二課では,日々国民の皆様から寄せられる人権に関する相談への対応や,人権侵害の申告を受け救済手続を開始した人権侵犯事件について,関係者への調査や調査結果に応じた措置を講ずる調査救済事務を行っています。
 人権に関する相談は,電話や面談だけでなく,Eメールや手紙(小中学生を対象とした「子どもの人権SOSミニレター」等)も多数寄せられます。自分が対応した相談者の方から感謝の声をいただいたときには,大きな達成感とやりがいを感じます。
 また,調査救済事務では,実に多様な人権侵害のケースに直面します。人権侵犯性の判断には,関係法令の知識が必要であり,事案ごとに新しい知識が求められるため,日々の自己研鑽が欠かせず,大変な面もありますが,毎日,新しいことを学べる充実した職場であると思っています。
 時には難しい事案で悩むこともあります。そんなときは周りの職員や上司と相談・議論を行って,回答を導き出すということも多々あります。個人では対応が困難な事案に対して,職場全体で対応するということは,人権擁護部だけでなく,法務局全体に共通することであり,法務局の魅力は,何事も相談・議論しやすい職場の雰囲気や,皆で協力して問題の解決に当たるチームワークだと思っています。
 人権擁護の仕事や,法務局という職場に興味を持ってくださった方は,是非,志望していただきたいと思います。一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。


(執筆者の所属は,平成31年2月現在)