先輩からのメッセージ(地方入国管理官署)

北村 暁
○平成6年 東京入国管理局採用
○平成23年4月から東京入国管理局訴訟担当
入国管理局には様々な仕事がありますが,大きく次の4つに分けられるでしょう。それは,(1)空港や港での出入国審査,(2)日本に滞在している外国人の在留審査,(3)法違反外国人の退去強制(いわゆる強制送還),そして(4)難民の認定です。
私は現在,東京入国管理局において,当局の処分に係る行政事件訴訟に対応する事務を担当しています。4つの大きな仕事からは想像しづらいと思いますが,なぜ訴訟になるのかと言いますと,日本での在留が許可されなかった外国人(在留期間更新不許可処分等),日本から退去強制されることとなった外国人(退去強制令書発付処分等),難民と認定されなかった外国人(難民不認定処分等)から,それぞれの処分は違法であるとして国(法務大臣ほか)が訴えられることがあります。国としては,各処分は法に基づき適正に行ったもので適法であると主張しますが,その主張は,答弁書等の書面を作成し,裁判所で陳述する(口頭弁論)という形式で行われます。訴訟対応の仕事は,上で述べた入国管理局の4つの業務全般に関係する大切な仕事とも言えます。
また,私の同僚の多くが在外公館で働いています。私は在外公館での勤務経験はありませんが,外務本省に出向して条約締結交渉にたずさわり,その中で,ある国の外国人の料理人や看護師等を日本に受け入れるための枠組み作りに関係する仕事をしました。国と国とのせめぎ合いを肌で感じることのできる貴重な経験でした。
入国管理局の職員は,どこに行っても「日本」という看板を背負っています。国家公務員を志望する皆さんにとって,入国管理局には,やりがいのある仕事が必ずあるでしょう。関心を持っていただければ幸いです。

辻本 麻紀
○平成22年 東京入国管理局採用
○平成22年11月から東京入国管理局成田空港支局
私は現在,成田空港で出入国審査業務を担当する部署に勤務しています。成田空港は,年間約800万人の外国人が利用する日本最大の空の玄関です。
出入国審査というのは,外国人が日本を訪問した目的や滞在期間,その所持するパスポートが偽造された物ではないかを確認するとともに,日本社会にとって好ましい人かどうかを見極めて,入国の可否を判断する業務です。
その中で私は,出帰国の確認業務に従事していますが,本人確認など細心の注意が必要です。
私の職場は,こうした日々の業務を通し,不法就労・不法滞在の防止やテロリスト等の入国を阻止するなどして日本社会に貢献できるところです。
また,私は,外国人と直接コミュニケーションを取る職場で仕事ができることを嬉しく思っています。それは,観光客等に日本を好きになってもらうきっかけを作ることができるからです。積極的にコミュニケーションを取り,日本の印象をより良くすることも仕事の一つではないかと思っています。入局当初は拙い英語でしたが,今では簡単なコミュニケーションを取ることができるようになりました。最近は,韓国語を勉強しており,韓国語でのコミュニケーションにも挑戦しています。日々外国人の入国審査に従事する先輩職員も,中国語やフランス語等を勉強したりと,向上心のある方が多いと思います。
この職場は,多くのやりがいを見出すことができ,自分自身の成長にも繋がり,国際化が進んだ世界で日本社会を支える一役を担うことができる,とても魅力的な仕事だと思います。私が自信を持って受験生の皆様にオススメできる仕事です。
(執筆者の所属は,平成23年12月現在)