秋田県人権啓発活動ネットワーク協議会
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平成13年度最優秀賞 秋田地方法務局長賞 ”心のおみやげ”をもらいに

能代市立能代第一中学校2年 宮腰 菜月

普段、私達健常者は、なかなか障害のある人と触れる機会がない。そして、みんなよりもちょっと目や耳などが悪いだけで、変な見方をする人がいるのも事実である。そんな中、私は年に一度、障害を持った人達と一緒に旅を楽しめる「ひまわり号」に参加している。母に幼稚園の頃誘われて、わけもわからずついて行ったのがきっかけである。

毎年参加すると、私は必ず心のおみやげをもらって帰ってくる。障害者や高齢者が電車に乗って旅をすることは簡単なことではない。だけどみんなと楽しく旅をしたい、そう思った人達が目を輝かせ、期待に胸をふくらませて、能代駅に集まってくる。そして私は、「よし。今年も楽しい旅にしよう。」と毎回心に決めている。

電車が十二湖に向かって出発した。十二湖まで着くと、目的地まで歩かなければならない。そこで私は車いすの人を押して歩くことにした。車いすを押すのは初めての事だったし、重くて大変だった。けれど、押し終わった後に、満足の笑みで「どうもありがとう。」と言われた時は、大変だったという言葉は私の頭からスッと消えていた。ようやく目的地に着き、お昼になった。そろそろみんなで楽しく食べる時間だ。用意されているおにぎり、豚汁などを運んでいくとおいしそうに食べてくれる。そして、「ありがとう。」の言葉が返ってくる。自由時間になると養護学校の生徒達が本当に楽しそうな顔をして、思いっきり遊んでいる。見ているだけでたくさんの元気をわけてもらえた。楽しい時間は、あっという間に過ぎていってもう帰る時間だ。能代に着いた時には、さすがにみんな疲れていたけど、どの人も充実感に満ちた顔つきをしていて、何だかうれしくなった。私も車いすを押したり、昼食を運んだりして頑張ったので、疲れてへとへとになっていた。でも、みんなの満足そうな顔を見ると、「よかったなぁ。頑張って。」と心から思った。そして、何よりもうれしい言葉をかけてもらった。

「今日は本当にありがとう。あなたのおかげで楽しく過ごせたわ。来年もまた参加するからその時もよろしくね。」 私は涙が出そうなくらいうれしかった。今までの疲れが一気にぬけていくのがわかった。“ありがとう”がこんなにも人間に感動や喜びなどを味わわせてくれるなんて。“ありがとう”がこんなにも元気を与えてくれるなんて。普段、何も考えずさりげなく使っていた“ありがとう”という言葉を、これからは大切に使っていこう。そう思わせてくれたのは、障害がある人や高齢者の方の心のこもった温かい“ありがとう”を聞いたからだ。

私はいつもいつも「ひまわり号」で元気や大切な事などを心のおみやげとしてもらって帰ってくる。そして、その心のおみやげはどんなお店にも売ってないし、どんな高いお金を出しても買えない“心の栄養”だと感じている。それは、障害のある人達はみんな前向きで明るく、とても優しいからだ。それに何より、自分らしく精一杯生きていてキラキラ輝いている。だから私は、来年もまた心のおみやげをもらいに、「ひまわり号」に参加する。そしていつか、私が今までもらった心のおみやげの分を、今度は私がみんなにあげられたらいいなあと思う。そのために、まず初めにすることは、言われた人がうれしくなるような温かい“ありがとう”を言うことではないかと思う。そして、機会あるごとに積極的に話しかけ、接していきたいと思っている。

最後に、私は多くの人に言いたい。障害のある人や高齢者に話したり、接したりするのはとても勇気がいることだ。しかし、その心のハードルさえ越えれば、必ず人間としてプラスになる“心のおみやげ”を得ることができるのだと。

みなさんも、障害のある人や高齢者と触れ合える「ひまわり号」に参加してみませんか。

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