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私って何だろう
- 優秀賞
- 愛媛新聞社賞
四国中央市立土居中学校 2年 村上 千乃
「私って何だろう。」ふとそう思った。
私はいつも不安を持って生きている。びくびくしながら生きている。何度も自分のことを嫌いになった。私がこう思い始めたのは小学校六年生くらいからだ。
小学生の時、私はある子に悪口を言われていた。私に聞こえるくらい大きな声で言ったり、となりで悪口を言われたこともあった。だから、私は本当にその子と話をしたくなかった。しかしその一方で、二人だけになった時には笑顔で話しかけてきた。この子が私の悪口を言っていたと思うと、急に怖くなった。
私が一番『怖い』と感じることは、仲間はずしにされること。まわりに誰もいなくて話しかけると無視される。これほど怖いと思うことはない。だから私は、いつも人に嫌われていないか、びくびくしながらまわりの目を気にして生きている。こんな自分は本当に嫌いだ。でも、みんなに嫌われるのは、もっともっと嫌だ。嫌だからと言ってあんなことはしてはいけなかった。
それは中一の終わりくらい。友達関係でなやんでいた私はふと思った。「自分が嫌われる前に、誰かの悪口を言ったらええやんか。」と。そんなこと絶対したらいかんのに、自分が一番人の心の痛みがわかるのに、私は言ってしまった。
「キモちわる。」
「こんとってや。」
友達と一緒になって悪口を言っていた。自分を守るために、人から嫌われたくないために人を傷つけていた。
悪口を言われた子は、本当に傷ついていてその子とその子のお母さん、私と私の母さん教頭先生、担任の先生と話をした。話をする前から自分が悪いことは自覚していた。その子のお母さんに、その子がどれだけ傷ついているかということなどをたくさん言われた後その子のお母さんが言ったことがある。
「あなたも、なんかつらいことあるんだったらお母さんにでも誰にでも言いなさい。」私はその言葉を聞いたとき、涙があふれてきた。今まで自分が抱えこんできたものが、全部あふれるように。本当は誰かに聞いてほしかった。こんな自分が嫌いだった。ずっとずっと泣き続けていると、その子のお母さんが「悪いことでリーダーにならんと、良いことでリーダーになりなさい。良いことのリーダーになったら、あなたなら生徒会長にだってなれるけん。」と言ってくれた。その子のお母さんは、私を助けてくれている気がした。そして私には周りに助けてくれる人がいると教えてくれた。
私はこの日から変わり始めている。自分を嫌いだとは思っていない。人を大切に、自分を大切にできるようなそんな人になりたいと思う。悪口を言う方の気持ち、言われる方の気持ち、両方の気持ちがわかるから。だからこそ、もう私は絶対に悪口は言わない。される側の心の痛みがわかるから、いじめなんかも絶対にしない。いじめなんかがこの世界からなくなるまで、ずっとずっといじめは許さない。
「私って何だろう。」
私は私で、ありのまま、本心のままが本当の私なんだと思う。人に嫌われていないか、人からどう思われているか、いつも考えてびくびくしながら生きるのではなくて、自分の意見をもつこと、人を大事にすること。それらを大切にしていきたいと思う。
もう誰の目も気にせず、私らしく生きる。「私は私だ。」
