ハンセン病を正しく理解しましょう
ハンセン病について正しく理解し、患者・元患者の皆さんに対する偏見や差別をなくしましょう。
私たちひとりひとりがハンセン病についての正しい知識と理解を持つことが、これまで長く続いてきた偏見や差別を解消するための第一歩です。

1 ハンセン病は治る病気です。
ハンセン病のかつての病名は「らい」でした。しかし、長い間人々が「らい」に対して抱いてきた偏見や差別を解消し、正しい認識を持ってほしいという願いから、らい菌の発見者であるノルウェーの医学者、ハンセン博士の名をとって「ハンセン病」と改められました。
- らい菌による感染症です。
- 仮に感染しても発病することは極めてまれです。
- すぐれた治療薬で治ります。
- 早期に治療すれば、身体に障害が残ることはありません。
- わが国には感染源になるものは、ほとんどありません。身体の変形は後遺症にすぎません。
2 どんな治療があるかごぞんじですか?
1940年代のプロミンをはじめとして、リファンピシン、DDSなどのすぐれた治療薬が開発されました。そして、それまで不治の病と思われていたハンセン病は、完治する病気の仲間入りをしたのです。
3 ハンセン病の現状について
我が国では、平成15年5月1日現在(厚生労働省発表)、13カ所の国立ハンセン病療養所、および2カ所の私立療養所において、3758人の方が入所治療していますが、ほとんどの方がハンセン病自体は治癒しています。
しかし、ハンセン病の特効薬ができる以前に病気が進行した人たちの中には、失明や、顔や手足に残る障害などの後遺症が重いこと、後遺症が軽くても高齢であること、長期間にわたって社会との交流がない生活を余儀なくされたことなどのために、地域社会への復帰が困難な方がいます。
このほか、我が国の社会に残っている偏見や差別も、地域社会への復帰や地域の人々との交流を妨げる一因となっています。
ハンセン病の患者・元患者のみなさんに関する人権問題について、私たちひとりひとりが、自らの問題として理解を深め、基本的人権が尊重される、偏見や差別のない社会を作っていくことが大切です。
