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ハンセン病について
ハンセン病について正しく理解し、患者、元患者のみなさんに対する偏見や差別をなくしましょう!!
私たち一人一人が、ハンセン病についての正しい知識と理解を持つことが、これまで長く続いてきた偏見や差別を解消するための第一歩です。
ハンセン病の正しい理解のために、貸し出し用ビデオ映画「あつい壁」があります。
1.ハンセン病は治る病気です
ハンセン病のかっての病名は『らい』でした。
しかし、長い間人々が『らい』に対して抱いてきた偏見や差別を解消し、正しい認識を持ってほしいという願いから、らい菌の発見者であるノルウェーの医学者ハンセン博士の名をとってハンセン病と改められました。
- 伝染力の極めて弱い病原菌による感染症です。
- 遺伝病ではありません。
- ほとんど発病の危険性はありません。
- 菌は治療により数日で伝染性を失い、軽快した患者と接触しても感染することはありません。
- 不治の病気ではなく、完治する病気です。
- 早期に治療すれば、身体に障害が残ることはありません。
2.どんな治療方法があるかご存知ですか?
1940年代のプロミンを始めとして、リファンピシン、DDSなどのすぐれた治療薬が開発されました。そして、それまでの不治の病と思われていたハンセン病は、完治する病気の仲間入りをしたのです。
3.ハンセン病の現状について
我が国では、平成12年末現在、13か所の国立ハンセン病療養所及び2か所の私立療養所において4,467人の方が入所療養していますが、ほとんどの入所者がハンセン病自体は治癒しています。しかし、ハンセン病の特効薬が出来る以前に病気が進行した人たちの中には失明したり顔や手足に残る変形などの後遺症が重いこと、また、後遺症が軽くても高齢であること、長期間にわたって社会との交流がない生活を余儀なくされたことなどのために、地域社会への復帰が困難な方がいます。このほか我が国の社会に残っている偏見や差別も、地域社会への復帰や地域の方々との交流を妨げる一因となっています。
(以上の記述は財団法人藤楓協会発行「平成13年度藤楓だより」を参考にしました。)
ハンセン病の患者・元患者の皆さんに関する人権問題について、私たち一人一人が、自らの問題として理解を深め、基本的人権が尊重される、偏見や差別のない社会を作っていくことが大切です。