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ホーム > 各種行事 > 第57回(平成21年度)中学生人権作文コンテスト結果 >

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優秀賞「僕と友達と僕に似た人達」

藤井寺市立藤井寺中学校 三年 高山 凌

僕は足が悪い。歩けないほどではないが、周囲の人からは、「歩き方が違うな。」というぐらい悪い。僕は初めて走った時に周りより遅くてショックを受けた。小学校の時、一番嫌いだったのが体育だ。どんだけがんばって走ってもみんなからどんどん抜かされて、結局、最後になってしまう。五十メートル走もみんなは、九秒、八秒で走っているのに、自分は、十一秒、十二秒ぐらいでしか走れなかった。だから運動会が一番嫌いで、近づくと、「何でこの世に運動会が存在するのか。」とつい考えてしまい、あげくのはてには、 「あ〜あ、当日大雨にならないかなぁ〜。」と考えてしまうこともありました。

運動会当日は、子供達だけならいいのに、そこの家族や親戚の方々が来るので、どうしても、やる気が出てきませんでした。そんなこんなで五年くらいたったある日、授業で、学校のグラウンド一周百メートルを十二周走り続け、一周ごとのタイムを記録する、ということがありました。しかもそれは、一回でなく、少なくとも四回はしました。当時僕は、泣きそうになりました。なぜなら、五十メートルを走るのが嫌だったのに、千二百メートル走り続けろと言われたからです。本当にパニックになりました。だがその時がやってきました。最初は、とても順調でした。だが、悪夢はやっぱりやってきました。自分の体力の限界に近づきペースが乱れてきて、走るのがしんどくなってきた頃、周りの人達が十二周、走り終わっていったのだ。最後方になると一番なってほしくない事が起きました。グラウンドを走っているのがたったの僕一人になったのです。みんなが僕を見ているのが分かりました。もう走りたくなくなりました。すると誰かが何か言いました。一回目は聞き取れず、「あっ、何か言われた。まさか足の事?」と思ってしまいました。二回目ははっきり聞き取れました。それを聞いた時、僕は、頭の中が真っ白になりました。予想もしない言葉が耳に入ってきたからです。みんなが、
「がんばれ。最後まであきらめるな。お前だったら出来るぞ。必ずやりとげれる。」と言っていたのです。そして最後の一周の時に、一緒に横を走ってくれる子もいました。この時僕は、走りながら泣いていました。さっきとは違う気持ちで。とてもうれしくて、心から泣いてありがとう。と思いました。

それから一年後、中学に入学しました。その時もまた、小学校の時と同じ気分が出てきました。初めての中学校で、初めての友達のクラス、この時の担任の先生があの先生じゃないと、今僕はこうしてこの作文を書いていないでしょう。担任の先生はいつも笑いを取っているのに、急に真剣な顔になって、
「高山は足が悪い。走ったり歩いたりが出来ないわけではないが、ちょっと遅い所がある。だが彼は彼なりに努力しているのだから、分かってあげてほしい。」と言った。ちょうど、チャイムが鳴り、休み時間になった。少し静かな時間が続いたが、すぐににぎやかになった。次が体育の時間だった。心臓がドキドキしているのが分かった。体育の先生は足の事を知っていた。だから少し気が楽だった。体育が終わり、教室に戻っている時に、
「俺、○○と言うんだ。よろしく。」と言い、「足が悪いとか気にすんなって。体育は楽しくやらないとおもんないねん。」と言った。僕はすかさず、又、とっさに、 「ありがとう。よろしく。」と言った。何だかとってもうれしくて、良い気分だった。中学校という不安がたった一瞬で消えさった。中学には色んな人がいた。笑いを求めるやつ、それに答えるやつ、やんちゃなやつ、勉強しか頭にないやつなど。僕はどうしてもやんちゃなやつとは話しが出来なかった。だが、最近友達になったやつがそいつと友達で、それがきっかけに話すようになり、現在の中学三年では、色んな人と話せば一つの事でも、色んな見方があることが分かった。

そんな友達とはもう足の事なんかを気にせずに遊んでいる。僕は中学になって一度親に、「何で凌が足が悪いの。」と聞いた。すると、「それは神様がお前ならきっと大丈夫だと思い、そういう試練を与えたんだよ。」と母は言った。

それから僕は、今までは、あの人足悪いんや。手ないやん。と思っていたけど、あっあの人は、試練を与えられたんだな。というような見方ができるようになりました。

僕は、
「人は誰にでも生きる権利がある。これを他人が、止めたり邪魔することは、してはいけないんだ。僕みたいな人を差別することはしてはいけない。何もどこかが悪いからって、普通の人じゃないという扱いはやめてほしい。」と思う。一日も早く差別が無い世界を。

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