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ホーム > 各種行事 > 第57回(平成21年度)中学生人権作文コンテスト結果 >

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産經新聞社賞「私の家族・私の日常」

枚方市立招提中学校 三年 細川 美咲

私は父、母、妹の四人家族です。はたから見ればどこにでもいるごく普通の一般家庭と変わらないけれど、私の家族には普通とは少し違うところがあります。それは私以外の三人が障害を持っているということです。

私の家族は耳が聞こえません。理由は人それぞれで、病気や生まれつきなど、一人ひとり違う原因があります。私の家族も理由はばらばらです。私は小さい頃、親の障害について何も知りませんでした。他の人と同じだと思っていました。だけど五歳の頃から「他の人とは違う。」ということが少しずつ分かるようになりました。私は五歳のとき手話を知り、覚えました。小さい頃だったので周りの目を気にすることはありませんでしたが、他の人はやっていないということに少しだけ違和感がありました。そして成長するにつれ、たくさんの手話を覚え、障害についていろんなことを知りました。でも、まだ幼い自分は人と違うということを恥ずかしいことだと思うようになりました。他人の目を気にして人前で手話を使わなくなりました。今思えばこの頃の私は家族に対して差別的な考えを持っていたと思います。

今では「手話」は、日常で使うことができますが、私の両親が子供のときは使っていけないものだったそうです。母は同じような障害をもった子供達の集まる「ろう学校」というところに通っていました。ですが授業は全て言葉で行われ、手話を使うことは禁止されたそうです。父は普通学校に通っていましたが、やはり手話は使えず口で喋ったそうです。今と比較すれば昔は障害者にとって辛い世界だったんだと思いました。

だけど現在にも障害者に対する差別はたくさんあります。私も経験しましたが、障害があるだけでいじめを受けたり、その家族だからという理由でいじめを受けたりします。私がいじめを受けたのは小学校六年生のときでした。私自身のことから家族の障害のことまで悪く言われたりしました。今となっては思い出ですが、言われたときは「どんな苦労をしてきたのか知らないくせに。」と何度も思ったり、悔しくて一人で泣いたりしていました。でも最後に思うのは「何で私だけなんだ。」や「自分の家族が障害をもっているから嫌な思いをするんだ。」など家族を否定することばかりでした。考え方が幼すぎた私は何回も家族を傷つけてきたし、ひどいことばかり言い続けたり、思ったりしてしまいました。だけど次第に考え方が変わっていきました。きっかけは親と自分の思いを話し合ってからでした。 親は、いつか私が障害に対して嫌な考えを持つことは覚悟していたそうです。障害をもつ家族はみんなみんな似たように距離ができるそうです。その距離をうめることはとても大変だということも聞かされました。その話を聞いてから、自分がやってしまったことの重大さに気付かされました。それから自分が障害者に対する考え方や見方が変わりました。 今までは障害者に対して少し偏見がありました。「自分達とは違う。」と心のどこかで思っていました。身近にいるのにそんな考えをもっていた自分が今は恥ずかしいです。確かに少し違うところはあるし、障がいのない人と比べれば、できることの範囲は狭くなります。だけど、それでも生活してるには変わらないことです。障害をもっている人も生きてるし、障がいのない人と同じように生活しています。車いすの人だろうと知的障害をもっている人だろうとみんなと同じように生きています。だから、障害をもっているからいじめるということはおかしいことです。健康な人だっていつ何が起こるか分からないのに、障害者を見下したようにいじめて馬鹿にするのは許せません。ただでさえ普通のいじめも理解ができません。必死に一日を生きている人を馬鹿にする人は何を考えているんだろうと思います。それ以上に障害をもつ人はとても苦労して生きているということは分かってほしいです。

よく私は「かわいそう。」とか「大変だね。」と言われますが自分自身はあまりそうは思いません。私からすれば何がかわいそうなのか分かりません。私は普通に生活しているし、父も普通に働いています。だから特にかわいそうではありません。きっと、その「かわいそう」が差別や偏見につながっているのだと思います。大変でもありません、それが日常だから。

障害者は健康な人と少し違うだけです。多少苦労してるけどかわいそうではありません。不自由なこともあるし、困ることもあるけど、少しの支えで何でもすることができます。だから、もし身近に障害をもつ人がいたら、壁をつくらず気軽に接してください。私も親とぶつかることもあるけれど、身近で支えてあげられるように少しずつ理解をしていきたいです。

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