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ホーム > 各種行事 > 第56回(平成20年度)中学生人権作文コンテスト結果 >

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優秀賞 記憶障害

富田林市立明治池中学校 3年 尾ア 仁美

最近、よくテレビなどで聞く「記憶障害」「認知症」「アルツハイマー」などという言葉。どういうものなのかは少し知っていたが、まさか自分の身近で起こるなんて微塵も思っていなかった。

私の祖父はアルツハイマーだ。アルツハイマーは今はまだ治療法は見つかっていない。ひたすらリハビリするしかないのだ。それに、リハビリをしても完全に治る訳ではない。少し病状を遅らせることができるぐらいだ。そんな厄介な病気に祖父がなってしまったと知った時は、崖から突き落とされたかのようなショックを覚えた。

私が小学六年生の時、運動会の二日前に、最後の運動会なのでぜひ祖父にも観に来てほしいと思い、祖父に「明後日に運動会があるから観に来てね。」と言ったら、祖父は「分かった。」と言ったので祖父が観に来てくれる!と喜んでいたら、何時間かたった頃に、祖父が「運動会いつあるんだったっけ?」と言ってきたので、私はさっき言ったところなのに・・・と思いながらも「明後日だよ。」と言った。しかし、それは一度だけではなかった。また数時間かたってから、祖父は私に「運動会いつあるんだっけ?」と聞いてきた。私は、何回言っても覚えてくれない祖父に苛立ち、「だから明後日って言ってるじゃん!」と怒鳴ってしまった。それを聞いた祖父はしゅんとして「ごめん・・・。」と言ってその場を去っていった。私は言ってしまってから後悔し、祖父に謝まりに行った。すると祖父が「最近よく色々な事を忘れてしまってね・・・。」と言っていた。私はそれを聞いて、年を取ると物忘れが酷くなるって本当なんだなと思っていた。しかし現実はそう甘くなかった。次の日、また祖父が運動会の日付を聞いてきたのだ。それも一度や二度じゃなかった。さすがに私はおかしいと思ってお母さんに相談した。するとお母さんが「もしかして、記憶障害なんじゃない?」と言ったので、病院に連れて行く事になった。診断結果はみごとに予想的中だった。

私は、どうして祖父がそんな病気に・・・と何度思ったのか分からない。祖父はいつも優しかった。テストで良い点を取った時はいつも誉めてくれた。そんな祖父がどうしてそんな厄介な病気に・・・と今でもよく思う。と同時に祖父に対して怒鳴ったりしてしまったことへの自分への怒りが強い。だから今は祖父が何度も何度も同じことを言ってきたりするのにも、すぐにキレないように感情をおさえて、根気よく答える事にしました。好きでこんな病気になってしまった訳じゃないのだから、何も罪のない祖父に怒鳴ったりするのは最低だと思い反省して、祖父を労るべきだと思った。

世の中には、実際に経験してみないと分からないことがたくさんある。私は身近でアルツハイマーという病気を体感して、この病気の怖さを知った。たまに、「お前アルツハイマーちゃん?!」という事をふざけて言っている人を見たりする。私にとってそうゆう言葉はすごく不愉快だ。アルツハイマーという病名は人をからかうのに使うものじゃない。実際にアルツハイマーになってしまった人がその言葉を聞いたらすごく悲しむだろう。だから私は皆にもっとアルツハイマーという病気について知ってほしいと思う。そして、少しでも早く治療法が見つかればいいなと思う。

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