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滋賀県人権啓発活動ネットワーク協議会
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滋賀県人権擁護委員連合会長賞

障がいのある人に関する問題

長浜市立浅井中学校2年 坂田 拓海

僕は障がいをもって生まれてきました。僕に対して「歩けなくてかわいそうやね。」と言ってくれる人がいたとき「そんなことないですよ。」と言うようにしています。最初は自分でも歩けない体がとてもいやだったのですがお父さんと話をしてから変わりました。

それは小学校六年のときで、帰る時に「歩けたら良かったのに。」と言ったことを先生が後になってお母さんに話してお母さんからお父さんに話した夜でした。

その日の夕食前の時間、お父さんが僕を呼んだので「何か悪いことでもしたかな。」とドキドキしながらお父さんの所へいったのですが、お父さんは、いきなり「お前は何で歩けないことがいやだと思う?」と聞いてきました。答えられずにだまっているとお父さんは、「確かに歩けないのはいやなことかもしれないけど、障がいをもったおかげで、健常者にはできない体験ができたり、病院での友達もできたんやからマイナスのことばかりじゃなくてプラスのことも考えな。」と言ってくれました。今から思えば、何でもっとプラスのことを考えなかったのかを不思議に思うし、お父さんの言葉がなければ今の自分はいなかったと思います。とてもすごい勇気をもらいました。

僕が普通の学校へ行きはじめたのは六年生からで、それまでは養護学校へ行っていました。実際に普通の学校へ行くと、養護学校とは全く違うかんきょうでとても驚きました。そして色々なやんだりもしたのですが、何よりもなやんだのが『障がい』です。友達とケンカをすると「お前歩けんくせに」と言われたり、「ダサイ」と言われたりしました。僕からしてみれば「何で分かってくれないのかな。」と思います。車イスに乗っていることを笑ったり、歩けないことをばかにするのは間違っていると思います。障がいをもつ人は、障がいをもちながら生まれてきたかったわけではないと思うし、それをばかにするのは、人権を完全に無視していることしか思えないからです。でも社会は冷たい視線で見てきたり、健常者に向けるものとは全く違った態度をとってきたりするそうです。

今現在ただでさえ健常者らの就職が難しくなっているというのに、障がいをもった人は一体どうなるのかという不安があります。障がいをもった人にはいくらかの資金が送られてくるというのを聞いたことがあるのですが、「正直あんまり変わらないのでは?」と思います。資金といっても、生きている間それだけのお金で暮らせるほどはないだろうし最終的には働かなくてはならないからです。僕は将来、障がい者のみが働く所ではなく、健常者と共にする所で働きたいと思っています。そのためにも今は中学校へ行き、交流のしかたを学び、ばかにされないよう努力しようと思います。これから先には、『障がい者』と『健常者』の立場が平等に扱われるようになったらいいと思います。そうすれば、障がい者も不満にはならないし、ちゃんとした仕事に就きやすくなるかもしれないからです。世の中には、『障がい』についてよく分からないという人も少なくないと思いますが、今からちょっとずつでもいいので、『障がい』のことを理解していってほしいです。

今の僕は、障がい者で嫌だと感じることがとても少なくなりました。今でも多少はありますが、「そういう部分も含めて初めて『坂田拓海』という一人の人間が成り立つんだよ。」と、お父さんに言われたからです。家族をはじめ、僕を支えてくれた全ての人に感謝したいです。


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