文字の大きさ拡大サイズ 標準サイズ
色変更・音声読み上げ・ルビ振りを行うアクセシビリティツールを利用するかたはこちら
表示の拡大・音声の読み上げをすることができます。
本文へジャンプメニューへジャンプ
徳島県人権啓発活動ネットワーク協議会
ここからメニューです 人権相談のご案内

人権教室のご案内
人権擁護活動シンボルマーク

ホーム > 活動紹介 >

ここから本文です

中学生人権作文コンテスト

知ることの大切さ

私は小学生の時に、視覚障害の人の生活は。どんな感じなのかを経験しました。それは芽にタオルをまいて、友達の声だけを便りに、目的地に行って帰って来るという方法です。やってみるまでは、友達の声があれば楽にできるだろうと思っていたけれど、実際に体験してみると、とても怖かったのを覚えています。真っ暗な中、友達の声だけが聞こえました。どこに何があるのか、今、自分はどこにいるのかも全然分かりませんでした。

その時初めて、視覚障害のある人はこんな真っ暗な闇の中でずっと生きているんだなということを知りました。と同時に、見えないということはこんなにも不便で、楽しみのないつまらない生活をしているんだなと、勝手に思っていました。

昨年、アメリカで行われたピアノの国際コンクールで、日本人で初めて優勝した人がいます。その人は辻井伸行さんといいます。辻井さんは生まれつき目が見えません。

先日、テレビで辻井さんの特集をしていました。辻井さんのお母さんは、辻井さんが産まれてまもなく、目が見えないと分かったとき、「申し訳ないけれど、がけから突き落とされたような絶望感だった。」と感じたそうです。

しかし彼女は、何か糸口を見つけようと、童謡全集を買ってきて、朝から晩まで辻井さんのために歌を歌ったのだそうです。そして歌に疲れると、クラシックのCDを何度もかけたそうです。また、辻井さんが子どもの頃から、目が見えなくても、体で色々なことを感じて欲しい、と彼を色々なところに連れて行ったそうです。このような話を聞いて、だから辻井さんには、とても素晴らしい表現力があるのかなと思いました。

辻井さんは、小さいときお母さんにこう言ったそうです。

「僕はみんなと違って、目が見えないんだね。でもみんなよりもピアノが上手に弾けるからいいや。」

また目の見えない人も、スポーツを楽しんだり、虫を飼って楽しんでいたりしている話も聞きます。ある視覚障害のある人が、「産まれてから三十年以上経つけれど、自分が不自由だと思ったことは一度もない」と言っていました。

私は辻井さんたちのこれらの言葉を聞いて、小学生の時に体験して、勝手にかわいそうだと思っていたのは、私の思いこみや勘違いだったということに気づきました。そして、目が見えないことは、イコール何もできないし、不便だな、不幸だな、かわいそうだな、と決めつけていたことは、とても失礼なことだったのかなと思うようになりました。

この辻井さんの活躍や、それにまつわる幼少の時のエピソードを聞いたことで、ほんの少しですが、障害について知ることが出来たように思います。それにより、徐々に私の考え方は変わってきました。人にはそれぞれ、短所や不自由なことがあります。長所や優れていることもあります。障害も、その人の個性だと思うようになってきました。そして、目標や夢を持ってそれに向けて、努力していることは、私たちと同じだ、なんら代わりはないと。問題なのは、知らないが故に、勝手に思い込み、決めつけていたことなのだと。 他にも、私はまだまだ、無知や勝手な思いこみで、勘違いをしていることがあると思います。

人権学習の時間に、現在、私たちが解決しなければならない人権問題はたくさんあると学びました。障害者差別もそのひとつです。これら多くの人権問題を解決していくためには、まず、「知る」ということが大切だと思います。

色々な人権問題を学んでいくことで私たちも、自分の中の、思いこみや偏見を正していき、みんなが正しく理解される社会をつくっていくことが、差別を無くし、お互いの人権を大切にできる社会をつくっていくことだと私は思います。

私はこれからも新たな気持ちで、人権問題について学んでいきたいと思います。

このページの先頭へ