文字の大きさ拡大サイズ 標準サイズ
色変更・音声読み上げ・ルビ振りを行うアクセシビリティツールを利用するかたはこちら
表示の拡大・音声の読み上げをすることができます。
本文へジャンプメニューへジャンプ
徳島県人権啓発活動ネットワーク協議会
ここからメニューです 人権相談のご案内

人権教室のご案内
人権擁護活動シンボルマーク

ホーム > 活動紹介 >

ここから本文です

中学生人権作文コンテスト

いじめについて

私は、中学一年生のとき部活動でいじめを受けていました。最初は悪口を陰で言っているようでした。それがだんだん私の方を見ながら、こそこそと話し、私がその方を見るとパッと話をやめて別の方向へ行ったりするようになりました。また、私とすれ違ったり近くになると「あーあ」と大きなため息をつかれたりすることが続きました。その時の私の気持ちは、悔しくて悲しくて胸がつぶされるようでした。できるだけ明るく振る舞っていましたが、でもその気持ちを押し殺して聞こえないふりをしていましたが、ついには「殺すぞ。」などといった言葉をぶつけられることもありました。部活動が終わると、何とも言えない悲しさがこみ上げてきて、一人涙する日が増えていきました。そんな我慢するばかりの日々が続き、ついにストレスが爆発してしましました。担任の先生から、
「このごろ様子が違うよ。大丈夫?」
と心配して声をかけられても
「放っといて」
と反抗するようになりました。そして、同級生に私自身が悪口を言ってしまうようになったのです。誰かを傷つければ、自分の傷が少し癒えるような気がしたのかもしれません。事実、少しストレス発散ができたと感じていました。でも、そうしているうちにクラスの中でも浮いた存在になってゆきました。部活動に行ってもどんどん悪口がひどくなってしまい、私の居場所はどこにもありませんでした。もう誰も信じられなくなっていました。そして、「何で私だけこんな目にあうんだろう。」と、嘆いてばかりの日々でした。部活動の顧問の先生に言ってはみても、変わらない毎日の繰り返しでした。無力感で心を閉ざしかけたとき、
「元気出しよ、私がついとるけん。」
と、友達や家族が言葉をかけてくれました。それまで経験してきたつらいことなど、忘れてしまえるくらいうれしい気持ちになりました。「気づいてくれていたんだ。」と驚き、自分にも支えてくれる友達や家族がいるとわかって、心から笑顔になれました。

それからの私は、前向きになりました。自分のストレスを発散するために友達や家族に迷惑をかけるのではなく、自分がされて傷ついたことや、言われて悲しかったことを人にはしないと心に決め、気をつけるようになりました。また、孤立している友達にも積極的に話しかけていきました。三年生になった今、周りから、
「変わったなあ。」
と言ってもらえます。自分自身でもそう思えたとき、うれしくて涙が出ました。つらい涙ではありません。自分が認められた胸を張れる涙です。「情けない自分だったのが、人間、一つの心がけで変われるんだな。」そう思いました。今、テレビなどでもいじめについての問題がよく出てきます。いじめられることがあっても、自殺なんかしないでください。逃げないでください。それは決して簡単なことではありませんが、負けないでほしいと思います。いじめを実際、体験しているからこそわかることがあります。支えてくれる家族や友達がいるということを忘れず、変わりたいという気持ちを強く持てば本当に変われます。それではいじめを体験していなければ、相手の気持ちはわからないのでしょうか。

人間には想像力という力があるはずです。いじめられた体験が無くても、痛みを共有できます。気づいたら後は行動に移すかどうかの問題だと思います。集団で誰かがいじめられていたら、苦しさを共有し、今、自分に何ができるのかを自覚したら、できるところから実践すればいじめはだんだんとなくなっていくと思います。一人ひとりがどんな環境につつまれたいのか、いじめのある学級や学校でいいのかを真剣に考えなければなりません。
 まずできることは、いじめられている人に寄り添うことではないでしょうか。いじめが原因となり、自分の周りで誰かが傷つき、不登校や自殺が起こることさえあるとしたら、それは苦しんでいる人に気づけない、あるいは気づいてもその人にとってよいことを何もできない自分自身の責任であり、人としての恥と考えられないでしょうか。傷ついている人がいたら、いじめがなくなるように今、何ができるかを冷静に判断し、勇気をもって動き、力になりたいと思います。

さまざまな人権問題には共通していることがあります。学校で起こるいじめ問題は、身の回りにあるさまざまな人権問題解決のヒントになるように思います。解決のために、第一に、周りに関心をもつこと。次に何ができるのかを考えること。そして、実行に移すこと。さまざまな人権問題を解決していきましょう。未来のために、周りの人々のために。何より自分のために。

このページの先頭へ