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人権作文・書道コンテストを実施しました。

山形地方法務局及び山形県人権擁護委員連合会では、時代を担う子どもたちに人権尊重の重要性、必要性について理解を深め、豊かな人権感覚を身につけてもらうことを目的として、第33回全国中学生人権作文コンテスト山形県大会、ならびに平成25年度山形県小学生人権書道コンテストを実施しました。

作文には84校から3,439編、書道には242校から10,993点の応募があり、審査の結果、次の皆さんが入賞されました。


★第33回全国中学生人権作文コンテスト山形県大会

最優秀賞(全国中学校人権作文コンテスト奨励賞)
酒田市立松山中学校    3年  石黒琉衣
山形県教育委員会教育長賞
山形大学附属中学校    3年  渡邉倫子
日本放送協会山形放送局長賞
寒河江市立陵東中学校   3年  揚原さくら
山形新聞社賞
小国町立叶水中学校    2年  水島駿馳
優秀賞
尾花沢市立玉野中学校   3年  近藤知紗
寒河江市立陵南中学校   3年  鈴木千里
鮭川村立鮭川中学校    2年  山石 麗
鶴岡市立温海中学校    3年  佐藤夢香
酒田市立鳥海八幡中学校  3年  佐々木凌央

第33回全国中学生人権作文コンテスト 奨励賞/山形県大会最優秀賞
彼らがくれた「メッセージ」
酒田市立松山中学校 3年 石黒琉衣

「かわいそう。なんだか怖い。」

 私は、今まで、障がいのある方達を、このように感じてきました。しかし、ある出来事がきっかけで、私の、障がい者に対しての考え方が百八十度変わりました。

 私は、地域のボランティアサークルに所属しています。地域のお祭りの手伝いや、保育園訪問など、様々な活動に参加して来ました。その日は、「特別支援学校の生徒とのふれあい」ということで、輪投げやカーリング、玉入れなどを通して、交流をしました。私は、正直不安を感じていました。障がいのある方々のことは、テレビなどでしか見たことがなく、実際にふれあうのは初めてだったからです。いよいよ、特別支援学校の生徒達と対面するとき、私は驚きを隠すことができませんでした。突然、「わあっ。」と大声を上げたり、床をバンバンたたいたりする生徒達。私の母は、
「障がいのある子は、誰も障がい者になりたくてなったわけじゃないんだよ。世界には、いろんな人がいるんだよ。」
とよく言っていました。私も、頭では十分分かっていました。頭では分かっているのに、いざ障がい者を前にすると、「怖い」と思ってしまう自分がいたのです。

 私達は二つのグループに分かれて、それぞれの競技を行うことになりました。私達のグループは、最初、輪投げをしました。同じグループには髪を一つ結びにした特別支援学校の女の子がいました。その子は、腕の筋力がないため、一人で輪投げをできないでいたのです。なんとかしてあげたい。そう思って近付いてみると、いきなり「うわあっ。」と叫び出し、口をあけて私を見つめていました。その目は鋭く、どこか寂しげで。私は自分の心を見透かされたようでした。その子は、私の「怖い」という感情を、感じ取っていたのでしょう。私は急に、自分がとても恥ずかしくなりました。いくら障がいがあっても、私達と同じ人間です。もちろん、みんな「心」を持っています。障がいはあの子のせいじゃないのに。私は、本当にひどいことをしてしまったと、自分が女の子に近付くのをためらったことを、本当に後悔しました。その子は、私をまだじっと見つめています。私は、にこっとその子にむかって笑い、勇気を出して近付きました。
「輪投げの輪はこうやって持つんだよ。」
と教えてあげたり、輪投げの台を近づけてあげたりと、その子が少しでも投げやすいように工夫をしました。私は、一番近くにある‘八番’の棒を指して、
「じゃあ、あそこに入れてみよう。」
と声をかけると、その子は力をふりしぼって輪を投げました。輪は、ゆっくりと回りながら、見事棒を通りました。その子は、棒が通ったのを喜ぶかのように、「あーうー。」と声を上げています。さっき、私を見つめていた 鋭く寂しげな目は、優しく、穏やかな目に変わっていたのです。それと同時に、「あの時、勇気を出してよかった。」と、心の底から思いました。

 その後も、玉入れで一緒に玉を入れたり、カーリングをするあの子に、「がんばれー。」と声をかけたりと、自分から積極的にコミュニケーションをとりました。自分の声があの子に届いていたかどうかは分かりません。でも、少しでも優しさを伝えたかったので、自然と思いやりの声が出ていました。また、一つ一つの言葉に、「ごめんね。最初のあなたに対しての態度を許してほしい。」という思いを込めました。

 最後に、特別支援学校の生徒達の前で読み聞かせをしました。みんな、嬉しそうに拍手をしてくれたので、やりがいがありました。あの子も、筋力のない手で拍手をするのは大変なのに、ゆっくりと、一生懸命手を叩いてくれていたのです。

 障がいのある方は、なぜ床をたたいたり、大声で叫んだりするのでしょうか。限られた言葉しか話すことができない彼らは、私達に、自分ができること、床をたたくなどを精一杯やって、自分の思いを知ってほしかったのだと思います。あの女の子が、「わあっ。」と叫んだりする行為は、私に対してのメッセージだったのです。初めての人は、どうしても「怖い」と思うかもしれません。でも、それは彼らの「自分の思いを伝えたい。認めてほしい。」という、ありったけの思いが詰まったメッセージなのだということを、私は忘れないでほしいのです。私自身、今回の体験を通して、「怖い」という感じ方から、「私達は皆同じ人間で、彼らは私達に何かを伝えたいがために、あのような行為をするのだ。」という感じ方に変わりました。これからも、彼らのメッセージに、真剣に耳を傾け、広い心、優しい心を養っていきたいです。


★平成25年度山形県小学生人権書道コンテスト

最優秀賞
尾花沢市立福原中部小学校 6年  渡辺成美
山形県教育委員会教育長賞
東根市立東郷小学校    5年  滝口日菜
日本放送協会山形放送局長賞
東根市立東根中部小学校  5年  大山笑璃
山形新聞社賞
米沢市立北部小学校    6年  橋本実子
優秀賞
新庄市立泉田小学校    6年  野楓音
鶴岡市立藤島小学校    6年  草島怜應
酒田市立松陵小学校    6年  本間桜子
酒田市立泉小学校     6年  鈴木咲良
酒田市立広野小学校    6年  佐藤 颯
 

平成25年度小学生人権書道コンテスト 最優秀賞
尾花沢市立福原中部小学校 6年 渡辺成美

最優秀賞:勇気

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