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甲府地方法務局長賞
『 教育を受けられるという「権利」』

甲府市立 西中学校

三年  藤原 耕平


七月十二日。女性の教育を訴え、昨年十月に銃撃されて重傷を負った、マララ・ユスフザイさんの誕生日だ。今年の七月十二日、国連によって「マララ・デー」と名付けられたこの日に、マララさんは国連で演説した。その演説の映像を動画で見た僕は、マララさんの、銃撃されたとは思えない芯の強い言葉の数々に圧倒された。その自分の志を曲げない姿、教育を受けられないたくさんの女性の願いを叶えるために声を上げる姿に僕は引きつけられ、何度もその演説を聞き返した。とても一歳しか違わないだけとは思えなかった。心の強さ、意志の強さによる差だと思った。

マララさんがこれまで訴え続けてきたのは、「教育を受ける権利」だ。「教育を第一に」「全ての女性・子供に教育を受ける権利がある」と彼女は演説の中で語った。

マララさんの住むパキスタンには、タリバンという武装勢力がある。タリバンはイスラム教循守の国を目指して活動し、男尊女卑の考えにより、女性の教育を禁じている。だからそのことに反対し、女性の教育が必要だと訴えたマララさんを銃撃したのだ。日本では女性の教育は当たり前のこと。女性だからという理由で教育を受けられないという事実に、驚いたと言うより世界観が変わってしまった。僕は教育を「権利」だと思ったことすらなかった。教育なんて、当たり前のこと。そう感じていた。僕達は、もっと与えられている権利について考えるべきだ、ということに気づいた。

教育とは何だろうか。僕は、教育とは生きていくための術を身につけるためのものだと思う。僕はアメリカのデモインという所で、そこの教育長さんとお話ししたことがある。その話の中で、「教育として先生が教えることの中で最も大切なことは何ですか」という問いに対して、「問題を解決する力だ」と答えてくださった。何か問題が起きた時、原因を考え、素早く対処していく。このような生きていくために必要な力は、教育の中でこそついていくと思う。また、趣味や仕事などの生きがいを見つけたり、人としての道徳を学ぶのも教育だと思う。つまり、教育とは自分が生きていくために必要なことを学び、自分の生きる道を探すためのものだ。自分の人生は自分で決める権利があるので、その基礎をつくる教育も、誰もが受ける権利がある。

マララさんは演説の中でこうも言っていた。「私は、私を襲ったタリバンの子供にも教育を受けさせてやりたいと思います。」普通、自分を銃撃した人の子にこのように接することはできないだろう。僕には真似できないことだが、考えてみればタリバンの子であろうと教育を受ける権利はあるのだ。さらに、マララさんを銃撃したタリバンも悪いが、もっと悪いのはそのタリバンの人達にしっかりした教育を受けさせなかった教育体制なのではないだろうか。もしタリバンの人達が平和教育を受けていたら、今のマララさんと同じ立場だったかもしれない。それだけ教育は大切だ。マララさんがとても大人っぽく感じたのは、自分が銃撃されたことは置いておき、教育の普及のことだけ考えて行動していたからかもしれない。差別されたり襲われたりする人も、差別したり襲ったりする人も、教育の力によっていなくなることを信じて。

僕達がマララさん達の活動のためにできることはないのか。しかし外国人の中学生である僕達にできることはそうないだろう。そこで僕は、とりあえず「教育を受けること」が「権利」であることを自覚し、その「権利」を大切にすることから始めようと思う。教育が受けられることに感謝し、その権利を存分に使う。大人になる頃にパキスタンがどうなっているかわからないが、大人になればできることは増えるだろう。その時に向けて、たくさんの知識や考え方を身につけておこうと思う。そしてもう一つできること、それは自分の周りの人を幸せにすることだ。マザー・テレサは、「世界平和のために私達はどんなことをしたらいいですか」という問いに対し、「家に帰って家族を大切にしてあげてください」と答えたそうだ。家族や友達を幸せにすれば、その平和の心は周りの人へとつながり、そのつながりを何千、何万と繰り返す内にパキスタンやその他の国々へと伝わっていくのではないか。自分の周りを幸せにすることは平和へとつながる、と僕は考える。そして、パキスタンや、その他の世界各地に平和が広がっていけば、マララさん達の目指す、「全ての女性・子供に教育を」という目標に一歩近づくのではないかと思う。

教育は人をつくる。未来に平和で住みやすい世界を築くためには、教育は絶対に必要不可欠だ。「教育を受けられる権利」が世界の全員に認められる日を願い、自分に与えられた権利に感謝しながら僕は生活していきたい。マララさん達の「本とペンの力」を、僕は信じている。


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