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山梨日日新聞社・山梨放送賞
『人権尊重への努力』

中央市立 玉穂中学校

三年  牧野 愛佑美


小学校一年生から六年生まで私は、アメリカの小学校と中学校で五年間過ごした。ジョージア州のアトランタ郊外の市で緑豊かな自然がたくさんあるところだった。バスや電車といった公共交通機関は無く、車がないとどこへも行けない所だった。見るもの、聞くものが日本とは違って見えた。

どきどきしながら初めて小学校に行った時、クラスのみんなが気軽に話しかけてきてくれて、とても優しく私を迎えてくれたことを覚えている。環境の変化にとても驚いていた私にとってクラスのみんなの肌の色、人種、宗教、言語の違いなど、さらに驚きの連続だった。近所の人たちもプエルトリコ、フランス、ドイツ、中国、韓国、スペイン、ベネズエラ、メキシコ、インドネシアなど、それぞれルーツが違う人たちが普通に暮らしていた。今まで日本人の中だけで生活していた私は、「なんて世界は広いのだろう」と思った。食べるものも含め、文化の違いをたくさん感じた。

その中で私は、「自分との違い=(イコール)嫌なこと」、という考え方では駄目だということを学んだ。人はそれぞれ違いがあって当たり前で、それを互いが認め合い、共により良く生きていこうとすることが大切だと知った。そうでないと、多民族の国は、トラブルばかりになってしまう。

一月の第三月曜日は、「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー」だ。この日、私は、学校ではじめて「人権」について学んだ。アメリカの人種差別の歴史の中で重要な人物の一人であるキング牧師は、「I have a dream」の演説で有名だ。法律により、人種差別をなくしたことはすばらしい。

ワシントンD.C.を旅行した時は、「米国国立ホロコースト記念博物館」を見学した。ホロコーストとは、「焼かれたいけにえ」という意味のギリシャ語を語源とする言葉で、とても衝撃的だった。そこでは、第二次世界大戦中のドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺の歴史を写真や展示物などで知ることができた。ナチスは、ユダヤ人はユダヤ人であるという理由だけで生きている価値はなく、劣った人種であるとみなし、法律によって差別した。ユダヤ人が押し込まれた貨物室、山積みにされた収容所の人たちの大量の靴の展示を思い出す。

基本的人権の尊重については、多くの人と多くの犠牲になった人たちによって、永い年月をかけて努力して得てきたものだと思う。私たちは、昔のひどいことを悲しむだけではなく、差別や偏見のない社会を築いていき、過去にとらわれず、基本的人権の尊重を永久に続けていかなければならないと思う。

ミドルスクールでは、授業中にもかかわらず、放送で名前を呼ばれ、校長室へすぐ来るように言われた事があった。どきどきしながら行くと、校長先生と副校長先生がいて、昨日スクールバスを降りてから、けんかをした子たちについての質問だった。ちょうど隣りに座った男の子がバスを降りてからけんかをしたようで、バスの中での会話はどうだったかというものだった。バスの中には、カメラが付いているが音声までは確認できないため、事実の確認をされた。どの程度のけんかだったのかは、はっきりとわからないが、どんな小さなトラブルも見逃さない姿勢が常にあった。ちょっとしたトラブルも「アジェンダ」(連絡ノート)で必ず親に知らされていた。どんな小さな問題もそのままにしないで、徹底した事実の確認と追求、再び起こさない考え方の指導があることも知った。

今までの経験で知らない間に「人権」についてたくさん学んでいることに気づかされた。長い年月をかけて人々は、人権の尊重について努力し、獲得してきたにもかかわらず、なぜ、問題はなくならないのだろう。ニュースで目にする「いじめ問題」についても同じだと思う。

いじめを早期発見する定期的アンケートなどのシステム作り、どんなことでも気軽に相談できる環境作りなど、取り組めることがあるだろう。そして、どんな小さなことでも見逃さず改善していく努力、せまい世界でなく、限りなく広がる広い世界で物事を見ることができる考え方、自分は世界にたったひとりしかいない大切な存在だと思える気持ちが大切だと思う。これらのことを、みんなで考えていきたい。

人はもともとそれぞれ違って産まれてくる。「違い=(イコール)当たり前のこと」として受け入れる考え方を常に持ち、考え続けることが大切だと思う。親から子へ子から孫へ…。人類が続く限り。


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