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壹岐 友理子 検事 (さいたま地方検察庁刑事部 平成20年度任官)

 「検事さんが犯人を追及している姿を見てとても励まされました。」
 公判前整理手続きを経て,数期日にもわたる公判を終え,被害者から1枚のはがきが届きました。
 平成20年12月に任官し,3か月間の研修を経て,初めての赴任地で最初に配点された否認事件でした。
 弁護人との折衝も本格的な証人尋問も全てが初めての経験でした。
 最初は先輩検事が助けてくれるはず,そんなふうに甘く考えていました。
 でも,裁判所での打ち合わせや被害者との面談を重ねていくうちに,釈明に答えるのも私,被害者が頼りにしているのも私なんだという自覚と気負い心がふつふつと沸いてきました。
 いざ,証人尋問や被告人質問が始まったとき,それはまぎれもなく私の事件になっていました。
 不合理な弁解をする被告人を追及したとき,傍聴席にいる被害者が「うん,うん」とうなずいている姿を見て,被害者の怒りは私の怒り,私の怒りは被害者の怒りなんだとおこがましくも被害者と気持ちが通じ合っているような気がしました。
 決してかっこよくはなかったし,失敗もあったけど,検事1年目の最初に,精一杯やり遂げたと思える事件に出会うことができました。
 判決は求刑どおり。
 その後,冒頭のはがきを頂きました。
 今はそのはがきを見ることが私の励みになっています。
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