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志賀 文子 検事 (千葉地方検察庁公判部 平成20年度任官)

 検察官の職責は,公益の代表者として,真相を解明すること。
 私が法科大学院を卒業して検事になり,1年が経とうとしています。
 何度も何度も聞いたフレーズですが,深く考えたことはありませんでした。
 しかし,「そういうことなんだ」と実感させる事件がありました。
 事件は,電車内で被疑者が被害者を殴り,怪我をさせたという傷害事件。
 私が,被疑者に被害者を殴った理由を聞くと,被疑者は,「電車の座椅子に座っていたところ,組んだ足が歩いていた被害者の足に当たり,被害者から暴言を吐かれたから」と話しました。一方,被害者は,「電車で立っていたら,突然,殴られた。」と話しました。
 2人の話を聞いてどちらが真実らしいと思いますか?
 その時の私は,直感的に,被害者の話よりも被疑者の話の方がありえそうだと思いました。その後,何度か被害者から話を聞きましたが,被害者の説明は腑に落ちず,示談が成立したこともあり,結局,被疑者を起訴しませんでした。
 検事は,被害者の味方ですが,被害者の単なる代弁者ではありません。検事には,誰にも従属せず,公益の代表者として,真相を探求・解明する職責があるんだな,と実感しました。
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