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検事総長からのメッセージ

検事総長 小津 博司(おづ ひろし)
検事総長 小津 博司(おづ ひろし)

主な経歴

昭和49年 検事任官
平成13年 佐賀地方検察庁検事正
   18年 法務省刑事局長
   19年 法務事務次官
   21年 札幌高等検察庁検事長
   22年 次長検事
   23年 東京高等検察庁検事長
   24年 検事総長

〜検事を志す皆さんへ〜


 検察は今,大きな変革の時を迎えています。その中で検事として職責を全うしていくことは,必ずしも容易ではないでしょう。しかし,それは同時に,新たな時代における検察の在り方を自らの手で築き上げていく,ということでもあり,大きなやりがいが得られるはずです。時代の変化にも対応できる柔軟性が求められており,まさに皆さんの力を生かせるときです。皆さんには,今こそ,高い志と強い使命感,そして誇りを持ち,検察の中核を担う存在となっていただきたいと思います。
 刑事司法は,公共の福祉の維持と人権保障を全うしつつ,事案の真相を明らかにし,適正・迅速な刑罰権の行使を実現することを目的としています。検事は,そのために,警察等の第一次捜査機関と協力しながら,客観的な証拠を吟味し,自らも取調べを行うなどして捜査を遂げた上で,起訴すべき事案を起訴し,適正・妥当な判決を得るための公判活動を行い,裁判の執行を指揮・監督するなど,極めて重要な役割を国民から負託されています。その国民の負託に応えるためには,自らの重責を深く自覚し,法令を遵守し,常に厳正公平,不偏不党の立場で,公平誠実に職務を行わなければなりません。知力を尽くして事案の真相解明に取り組み,事案の真相に見合った相応の処分,相応の科刑の実現に努めることが求められています。これに際しては,事件関係者の話に虚心坦懐に耳を傾け,犯罪の被害に遭われた方の心情を十分に酌み取るとともに,犯罪を犯した者の更生や再犯防止という刑事政策の目的に寄与することを目指すことが必要です。
 そのためには,法律に関する専門的な知識・技能だけでなく,健全な社会常識と幅広い教養,事案の真相に迫る探求心と分析力,人とのコミュニケーション能力とバランス感覚など,様々な知識や能力を身に付ける必要があります。そして何より,強い正義感と責任感,職務に対する熱意と飽くなき向上心が求められます。
 もちろん,検事の誰もが任官当初からこれら全てを兼ね備えているわけではありません。検察においては,経験年数等に応じて様々な研修を実施するとともに,日々の業務を通じて上司や先輩から指導・助言を行うなど,検事の育成に力を入れています。ですから,強い意欲と気概を持たれている皆さんには,躊躇することなく検事を志し,全国一万人の職員とともに,新しい時代の検察を作り上げていただきたいと思います。
 また,検事は,刑事手続のみならず,行政の分野において,法務省で法令の企画・立案等に関与したり,他の行政機関に出向したりしているほか,国際的な分野でも,海外の日本大使館に勤務したり,国連等の国際機関で条約交渉等に携わったり,あるいはアジア諸国等への法整備支援に貢献するなど,様々な分野において,法律家としての高い専門性を発揮して活躍しています。 
 皆さんが,将来,その持てる力を存分に発揮して検事の職務に励み,国民のために活躍されることを,心より期待しています。

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