名古屋地方検察庁 河瀬由美子 公判部長からみなさんへのメッセージ
変革の時代に向けて
公判担当検事の仕事は,今までにない大きな変革の時代を迎えています。
そのきっかけとなったのは,平成21年5月から実施されている裁判員裁判です。
法律の面では素人である裁判員が裁判官とともに事件を判断するというこの制度を実現するために,検事の業務内容は,これまでと大きく変わりました。
公判の前に主張や証拠を出し合い,争点を絞ること,できるだけ厳選された証拠で立証すること,公判廷では,専門用語を使わず分かりやすいことばで説明すること,短期間で集中審理を行うことなど,いずれもこれまでになかった新しい取組みです。正に今,私どもは,時代に合った適切な方法を見つけるため,あらゆる面で頭を絞っているところです。
一方,公判担当検事の仕事には,変えてはならない重要な基本部分があります。
公判の仕事というと,公判廷における主張や立証活動を思い浮かべるかもしれませんが,それはいわば最終段階です。公判担当検事が,何よりも重視しなくてはならないのは,捜査担当検事とは別の目で,証拠を精査して事件の内容を検討し,本当に十分かつ適正な有罪立証ができるのかを冷静に見極めることです。そして,問題があれば,補充捜査を行い,場合によっては訴因変更なども行った上で,立証計画を立て,公判に臨むのです。公判廷における適切な主張や立証は,これらの綿密な準備に支えられた成果であるといえます。
つまり,今,公判担当検事には,基本に忠実な愚直さを持ちつつ,時代に合った柔軟な姿勢で仕事に臨むことが求められているわけです。
公判部では,毎日,大部屋で,みんなでわいわい話し合いながら,この仕事に取り組んでいます。検察庁というチームの中で,問題を一人で抱え込まず,仲間に相談し,先輩から助言を受け,ときには冗談も言い合ってリフレッシュできるからこそ,続けていける仕事だと思えてなりません。
今後,時代の波は,更に仕事の変革を迫ることでしょう。種々の問題を踏まえ,検察庁自体も,その役割をより適正に果たすべく変わっていかなくてはなりません。
変革の大きな波を乗り越えることは,大変ではありますが,だからこそやりがいのある仕事,面白い時代です。
そのためには,柔軟な思考と気概を持つ新たな仲間の存在が不可欠です。志を持つ人材が,我がチームに加わって,明日の検察庁,明日の刑事司法を作り出すという重大な役割を担ってくれることを心から望みます。
そのきっかけとなったのは,平成21年5月から実施されている裁判員裁判です。
法律の面では素人である裁判員が裁判官とともに事件を判断するというこの制度を実現するために,検事の業務内容は,これまでと大きく変わりました。
公判の前に主張や証拠を出し合い,争点を絞ること,できるだけ厳選された証拠で立証すること,公判廷では,専門用語を使わず分かりやすいことばで説明すること,短期間で集中審理を行うことなど,いずれもこれまでになかった新しい取組みです。正に今,私どもは,時代に合った適切な方法を見つけるため,あらゆる面で頭を絞っているところです。
一方,公判担当検事の仕事には,変えてはならない重要な基本部分があります。
公判の仕事というと,公判廷における主張や立証活動を思い浮かべるかもしれませんが,それはいわば最終段階です。公判担当検事が,何よりも重視しなくてはならないのは,捜査担当検事とは別の目で,証拠を精査して事件の内容を検討し,本当に十分かつ適正な有罪立証ができるのかを冷静に見極めることです。そして,問題があれば,補充捜査を行い,場合によっては訴因変更なども行った上で,立証計画を立て,公判に臨むのです。公判廷における適切な主張や立証は,これらの綿密な準備に支えられた成果であるといえます。
つまり,今,公判担当検事には,基本に忠実な愚直さを持ちつつ,時代に合った柔軟な姿勢で仕事に臨むことが求められているわけです。
公判部では,毎日,大部屋で,みんなでわいわい話し合いながら,この仕事に取り組んでいます。検察庁というチームの中で,問題を一人で抱え込まず,仲間に相談し,先輩から助言を受け,ときには冗談も言い合ってリフレッシュできるからこそ,続けていける仕事だと思えてなりません。
今後,時代の波は,更に仕事の変革を迫ることでしょう。種々の問題を踏まえ,検察庁自体も,その役割をより適正に果たすべく変わっていかなくてはなりません。
変革の大きな波を乗り越えることは,大変ではありますが,だからこそやりがいのある仕事,面白い時代です。
そのためには,柔軟な思考と気概を持つ新たな仲間の存在が不可欠です。志を持つ人材が,我がチームに加わって,明日の検察庁,明日の刑事司法を作り出すという重大な役割を担ってくれることを心から望みます。