大口 康郎 検事 (法務省矯正局付 平成9年度任官)
矯正局付として
「矯正局」という言葉を既に知っている貴方は,かなりの法務省ツウです。かく言う私は,検察庁から法務省矯正局への異動内示を受けた時は,正直言って,「キョウセイ局?どこ?」という感じでした…。
矯正局は,全国の矯正施設,すなわち,刑務所・拘置所(刑事施設)と少年院・少年鑑別所(少年施設)等を管轄に持つ法務省の部局です。全国には,69の刑務所,8の拘置所,51の少年院,51の少年鑑別所等があります。これらの矯正施設(特に刑務所や少年院)は,裁判・少年審判という司法の場で実刑判決や少年院送致決定を受けた人が,矯正処遇・矯正教育を受け,更生のための道を歩む場所であり,全国の矯正施設では,再び罪を犯して施設に入る人たちが一人でも少なくなるよう,日々更生のための処遇・教育に取り組んでいます。矯正が「刑事司法の最後のとりで」と言われるゆえんです。
矯正局の局付検事である私の仕事は,実に様々で,正に「なんでも屋」の装いです。法令・通達等の原案の作成や法律的観点からの助言,国会での質問への対応準備のほか,施設内での事件・事故の調査等の場面では,現場の検事としての経験を生かして,調査等の進め方をアドバイスすることもあります。仕事の幅も広く,全国を飛び回ったり,外国での会議に出たり,深夜に及ぶこともあり,大変な面もありますが,体育会系の刑務所,学校の先生のような少年院,科学者の雰囲気漂う少年鑑別所というバラエティーに富んだ職員の皆さんに囲まれ,得難い経験もさせてもらいながら,刺激のある充実した毎日を送っています。
ところで,皆さんは,刑務所や少年院や少年鑑別所のことをどれだけ知っていますか?例えば,受刑者や少年院在院者が毎日どんな生活を送るのか,御存知ですか?裁判員制度もスタートし,今後,我々法曹が,裁判員となる国民の皆さんに対して,このような矯正施設の実情について説明をしなければならない機会は確実に増えるでしょう。刑事司法は,判決を受ければ終わりなのではなく,判決を受けてからが正に始まりなのだ,という現実があります。そのような意味でも,刑事司法のスペシャリストである検事は,常に,矯正の仕事に関心を持っておいていただきたいと思っています。
近い将来,皆さんが検事に任官されて,いつか法務省への異動希望を考える時期になった時,「矯正局」の名前を思い出していただけたら嬉しく思います。
矯正局は,全国の矯正施設,すなわち,刑務所・拘置所(刑事施設)と少年院・少年鑑別所(少年施設)等を管轄に持つ法務省の部局です。全国には,69の刑務所,8の拘置所,51の少年院,51の少年鑑別所等があります。これらの矯正施設(特に刑務所や少年院)は,裁判・少年審判という司法の場で実刑判決や少年院送致決定を受けた人が,矯正処遇・矯正教育を受け,更生のための道を歩む場所であり,全国の矯正施設では,再び罪を犯して施設に入る人たちが一人でも少なくなるよう,日々更生のための処遇・教育に取り組んでいます。矯正が「刑事司法の最後のとりで」と言われるゆえんです。
矯正局の局付検事である私の仕事は,実に様々で,正に「なんでも屋」の装いです。法令・通達等の原案の作成や法律的観点からの助言,国会での質問への対応準備のほか,施設内での事件・事故の調査等の場面では,現場の検事としての経験を生かして,調査等の進め方をアドバイスすることもあります。仕事の幅も広く,全国を飛び回ったり,外国での会議に出たり,深夜に及ぶこともあり,大変な面もありますが,体育会系の刑務所,学校の先生のような少年院,科学者の雰囲気漂う少年鑑別所というバラエティーに富んだ職員の皆さんに囲まれ,得難い経験もさせてもらいながら,刺激のある充実した毎日を送っています。
ところで,皆さんは,刑務所や少年院や少年鑑別所のことをどれだけ知っていますか?例えば,受刑者や少年院在院者が毎日どんな生活を送るのか,御存知ですか?裁判員制度もスタートし,今後,我々法曹が,裁判員となる国民の皆さんに対して,このような矯正施設の実情について説明をしなければならない機会は確実に増えるでしょう。刑事司法は,判決を受ければ終わりなのではなく,判決を受けてからが正に始まりなのだ,という現実があります。そのような意味でも,刑事司法のスペシャリストである検事は,常に,矯正の仕事に関心を持っておいていただきたいと思っています。
近い将来,皆さんが検事に任官されて,いつか法務省への異動希望を考える時期になった時,「矯正局」の名前を思い出していただけたら嬉しく思います。