山口 智子 検事 (証券取引等監視委員会特別調査指導官 平成12年度任官)
証券取引等監視員会に出向して
私は,平成21年4月から,金融庁・証券取引等監視委員会(監視委)に勤務しています。監視委は,市場の公正性・透明性を確保し,投資者の保護を目指し,市場監視を行う組織で,事務局内には,一般からの情報受付・証券取引業等に係る情報収集及び分析並びに取引内容の審査を行う市場分析審査課,インサイダー取引や相場操縦等の不公正取引や開示書類の虚偽記載等の行政処分を課すべきと考えられる事件の調査を行う課徴金・開示検査課,取引の公正を害する犯則事件の調査を行う特別調査課などが置かれ,現在,数名の検事が出向しています。
私は,現在,課徴金・開示検査課に配属され,指導官という立場で,50名弱の調査官と共に,犯則事件には至らないインサイダー取引や株価操縦等の不公正取引事案の調査を行っています。調査といっても,指導官は,検察庁における捜査のように自らが嫌疑者を取り調べることはせず,個々の事案に対する法令適用の可否の検討の他,時には調査官と一緒に地方出張に出向き,個々の事件の報告を受けながら,事件の組み立てを考えたり,不足している証拠の収集を指示するなど,事件の取りまとめを行う役割をも担っています。特にインサイダー取引事案で,嫌疑者がインサイダー情報を聞いた伝達ルートが不明な時にそのルートが解明できた場合や,当初,否認していた嫌疑者が自白に至り,「もう二度としません。」と誓約してくれたような場合は,調査官と共に仕事を成し遂げた満足感を分かちあうことができます。
なお,調査官には,委員会職員や財務局職員以外に,国税局からの出向者,金融機関出身者,弁護士・公認会計士等の法律専門家,システム専門家など様々なバックグラウンドで積み上げてきた経験を活かした職員が配置されており,バックグラウンドの異なる職員との交流は,非常に新鮮で,貴重な経験となっています。
これまで私は,地検の検事として暴力団を相手にすることやキッタハッタ事件を担当することが多く,どちらかというと経済事案に対しては苦手意識がありましたが,出向して以来,経済ニュースをチェックすることから一日が始まり,日々,金融商品取引法から行政官としての立場まで様々な勉強を行うことで,知識の幅も広がり,監視委に出向できたことは非常に有意義なことだと感じています。
私は,現在,課徴金・開示検査課に配属され,指導官という立場で,50名弱の調査官と共に,犯則事件には至らないインサイダー取引や株価操縦等の不公正取引事案の調査を行っています。調査といっても,指導官は,検察庁における捜査のように自らが嫌疑者を取り調べることはせず,個々の事案に対する法令適用の可否の検討の他,時には調査官と一緒に地方出張に出向き,個々の事件の報告を受けながら,事件の組み立てを考えたり,不足している証拠の収集を指示するなど,事件の取りまとめを行う役割をも担っています。特にインサイダー取引事案で,嫌疑者がインサイダー情報を聞いた伝達ルートが不明な時にそのルートが解明できた場合や,当初,否認していた嫌疑者が自白に至り,「もう二度としません。」と誓約してくれたような場合は,調査官と共に仕事を成し遂げた満足感を分かちあうことができます。
なお,調査官には,委員会職員や財務局職員以外に,国税局からの出向者,金融機関出身者,弁護士・公認会計士等の法律専門家,システム専門家など様々なバックグラウンドで積み上げてきた経験を活かした職員が配置されており,バックグラウンドの異なる職員との交流は,非常に新鮮で,貴重な経験となっています。
これまで私は,地検の検事として暴力団を相手にすることやキッタハッタ事件を担当することが多く,どちらかというと経済事案に対しては苦手意識がありましたが,出向して以来,経済ニュースをチェックすることから一日が始まり,日々,金融商品取引法から行政官としての立場まで様々な勉強を行うことで,知識の幅も広がり,監視委に出向できたことは非常に有意義なことだと感じています。