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矯正研修所の沿革

  現在の矯正研修所の制度的沿革は,昭和22年に国立の刑務官練習所が設置されたことに始まりますが,その淵源は明治23年に開設された監獄官練習所まで遡ります。この練習所では,ドイツ人のクルト・フォン・ゼーバッハを主任教授に任じた上で,小原重哉,穂積陳重等を講師に迎え,当時としては最高水準の監獄実務教育を監獄幹部に対して行いました。

ゼーバッハ
  ゼーバッハは,我が国の監獄制度の改革と監獄官吏の育成に文字どおり心血を注ぎました。彼の教えは行刑施設で今も使用中の帳簿様式,そして職務準則の中に受け継がれています。
明治23年 1月 (内務省所管) 監獄官練習所設立
明治32年 4月 (内務省所管) 警察監獄学校設立
明治42年 4月 (監獄協会立) 監獄官練習所開設
大正11年11月 (刑務協会立) 刑務官練習所と改称
昭和18年12月 (刑務協会立) 地方刑務官練習所開設刑務官練習所は中央刑務官練習所と改称
昭和22年 5月 (司法省所管) 中央刑務官練習所設立
昭和23年 2月   現在の高等科第1部研修の前身である本科第1部第1回研修修了
昭和24年 6月 (法務府所管) 中央矯正保護研修所及び地方矯正保護研修所と改称
昭和25年 3月   現在の高等科第2部研修の前身である本科第2部第1回研修修了
昭和27年 8月 (法務省所管) 中央矯正研修所及び地方矯正研修所と改称
昭和41年 3月   東京都府中市に移転改築
昭和44年 7月   矯正研修所と改称,8支所を置く。
平成2年 11月  100周年記念式典開催
平成29年 4月  東京支所を統合し,7支所となる。
平成29年 9月  現在地に移転

  • 監獄官練習所が設置された東京集治監 (明治23年当時)