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ダルル・イスラム(DI)
Darul Islam

主な活動地域

インドネシア(西ジャワ州,バンテン州,東カリマンタン州),マレーシア(東部・(サバ州)

組織の概要

「ダルル・イスラム」(DI)は,イスラム教を国教とする国家建設を目指すイスラム過激組織である。1950年代には,インドネシア・西ジャワ,南スラウェシ及びアチェの各地で政府軍と武力衝突を起こした複数の地方反政府勢力の総称であったが,これら勢力は1970年代,ジャワ島を中心とする単一の勢力として再編された。西ジャワ及び南スラウェシでの勢力は,1965年頃の最盛時で1万人以上であったとされるが,現在の勢力は不明である。「ジェマー・イスラミア」(JI)など,複数の勢力に分裂した。

西ジャワでテロ活動を展開していた指導者の1人S.M.カルトスウィルヨが,1949年に「インドネシア・イスラム国家」(NII)の「建国」を宣言し,最高指導者に就任したため,DIはNIIとも称される。その後,政府軍との戦闘は激化したが,1962年,同人の処刑及びDIの非合法化により,1960年代中頃までに各地の衝突は終息した。1970年代初頭にジャワ島で再興するが,活動家に対する摘発はその後も続き,活動は停滞した。

1970年代半ばにDIに加入したとされるアブドゥラ・スンカル及びアブ・バカル・バシールら一部活動家は摘発を避け,1985年にマレーシアへ逃亡し,1993年に同地でJIを設立した。また,インドネシアに残った活動家は潜伏しながら活動の継続を図り,1990年代初頭から少なくとも2000年頃まで,フィリピン南部の「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)支配地域に要員を派遣していたとされる。

以降,マレーシア東部・サバ州がフィリピン南部への経由地となり,インドネシアを逃れて同地に定住した活動家がフィリピンへの密出入国や同国からの火器密輸を担うようになったとされ,2011年には,アブ・ウマルを指導者とする火器密輸グループがマレーシア東部・サバ州とインドネシア首都ジャカルタで摘発された。

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