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クンプラン・ムジャヒディン・マレーシア(KMM)
Kumpulan Mujahiddin Malaysia

主な活動地域

マレーシア(ペラ州,ジョホール州,クダ州,スランゴール州,トレンガヌ州,クランタン州)

組織の概要

「クンプラン・ムジャヒディン・マレーシア」(KMM)は,マレーシア,インドネシアなどの東南アジア地域におけるイスラム国家建設を目指す武装組織である。同地域の政府を世俗政権とみなして,特にマレーシア政府を主要な敵と位置付けている。1980年代にアフガニスタンでの軍事訓練に参加したマレーシア人ザイノン・イスマイルによって,1995年10月に設立された。同人は,1999年まで最高指導者を務め,その後は,同じくアフガニスタンでの軍事訓練経験者であるニック・アドリが最高指導者を務めたとされる。アドリは,マレーシア北部・クランタン州のイスラム学校を拠点に,テロ計画立案やリクルートなどを行っていたとされる。イスマイル及びアドリは,2001年8月,拘束され,2006年10月に釈放された。 

イスマイルは,1999年以降,東南アジア地域のイスラム過激派との関係構築を進めたとされる。マレーシア国内では,「ジェマー・イスラミア」(JI)最高幹部アブドゥラ・スンカル,アブ・バカル・バシールらと連絡を取り合い,JIから兵たん・資金支援を受けていたとされるほか,インドネシア・マルク州での紛争や,フィリピン南部の「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)訓練キャンプにメンバーを派遣したとされる。

これまでに,KMMによる大規模テロの実行は確認されていないが,キリスト教徒の州議会議員殺害やヒンズー寺院への爆弾テロを実行したほか,マレーシア警察本部への攻撃を計画していたとされる。2001年から2002年にかけて,当局の摘発により弱体化したとされ,2006年のイスマイルらの釈放後も目立った活動は確認されていない。

なお,シリアで「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)戦闘員として活動しているマレーシア人の一部は元KMMメンバーであると指摘され,2016年には複数のISILのプロパガンダ等に登場してマレーシア政府等へのテロを警告した。

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