フロントページ > 国際テロリズム要覧 (Web版) > 国際テロ組織 > パッタニ統一解放機構 (PULO,1995年以降は,Old PULOとも)

パッタニ統一解放機構(PULO,1995年以降は,Old PULOとも)
Pattani United Liberation Organization

主な活動地域

タイ(南部・パッタニ県,ヤラ県,ナラティワート県など)

組織の概要

「パッタニ統一解放機構」(PULO)は,パッタニ王国(1902年タイに併合)王族の末裔ビラ・コタニラ(別名ハビル・アブドゥルラフマン,2008年死亡)が,1968年に設立したタイ南部におけるイスラム独立国家の建設を目指す武装組織である。勢力は,1980年代初頭に戦闘員2万人を擁すると自称していたものの,実際には200人から600人程度であったとされる。単独で大規模攻撃を実行する能力は有しておらず,一部のメンバーが,ナラティワート県などで「パッタニ・マレー民族革命戦線コーディネート派」(BRN-C)による攻撃に関与しているとされる。  

設立から1980年代までは,警察施設,公立学校などの政府関係施設に対する襲撃,放火を実行した。1980年頃,活動が過激化し,仏教徒住民に対する襲撃や都市部での爆弾テロを実行したほか,1990年代以降は,資金調達を目的に恐喝を行うなど,犯罪組織化が進んだとされる。

1980年初頭以降,犯罪組織との連携の是非や軍事方針をめぐって,設立者コタニラに忠実な主流派と,犯罪組織との協力に否定的な反主流派の対立が顕在化し,1992年までに分裂した。反主流派は,1995年にPULOを脱退し,「新パッタニ統一解放機構」(新PULO)の設立を宣言した。一方,コタニラを支持するPULO主流派(以下,旧PULO)は,1989年,新PULOを含む分離主義武装組織諸派と連合組織「ベルサトゥ」(「統一」の意)を形成し,1990年代後半,タイ当局に対する襲撃を展開した。

新・旧PULOは2005年,シリアで開催した会合で両PULOの再統合を決定し,「パッタニ統一解放機構連合」を結成した。

設立当初,海外から資金援助を受けていたとされるが,1980年代中頃から支援が途絶えたとされる。過去には,インドネシアの「自由アチェ運動」(GAM)との協力関係が指摘された。

このページの先頭へ

ADOBE READER

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。