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アサイブ・アフル・ハック(AAH)
Asaib Ahl al-Haq, League of the Righteous

主な活動地域

イラク(南部)

組織の概要

「アサイブ・アフル・ハック」(AAH)は,2004年,「マハディ軍」(JAM)から離脱したカイス・カザリが設立したシーア派組織である。同組織の軍事部門は,イラン革命防衛隊から,助言や訓練及び資金面での支援を受けているとされる。

2006年から2007年にかけて多国籍軍を標的としたテロを繰り返したものの,2007年3月に指導者であるカイス・カザリがバスラで多国籍軍に拘束されたことを受け,2008年後半には停戦を宣言し,イラク政府との和平交渉を開始した。AAHは,2010年1月,カザリの解放後に停戦を破棄し,駐留米軍関係者を誘拐するなどしたが,2011年11月,イラク政府との間で,武装闘争路線を放棄することに合意した。その後,政治組織「アル・サディカン」を設立し,マーリキー首相(当時)率いる「法治国家連合」と連携して,2014年4月30日の国民議会選挙に参加した。

AAHの軍事部門は,駐留米軍の撤退後,民兵組織として治安維持活動に従事してきたとされるが,サドル派からは,AAHが政府黙認の下に暴力行為を行っているなどと非難され,双方は対立関係にあるとされる。

また,2011年3月にシリアで反政府運動が発生して以降,AAHの軍事部門は,同国にメンバーを派遣し,政府側の民兵として反体制派との戦闘に参加させてきたとされる。AAHの報道担当は,2014年4月,自組織メンバーがシリアで戦闘に参加していることを認めるとともに,その目的について,「シリアにおけるシーア派聖地を防衛するため」などと述べた。こうした中,同月には,イラク国内で,AAHの政治集会の会場を標的とした爆弾テロが発生し,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)が「シリア政府を支援していることへの報復」として犯行を自認した。

さらに,同年1月にISILなどがイラクで攻勢を開始して以降,同国政府や同国のシーア派宗教指導者などの呼び掛けに応じて,治安部隊と共に,ISILなどとの戦闘に参加しているとされる。

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