フロントページ > 国際テロリズム要覧 (Web版) > 国際テロ組織 > イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)

イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)
Al-Qaida in the Islamic Maghreb

アルジェリアなどを拠点に活動するスンニ派過激組織。「アルカイダ」に忠誠を誓い,近隣のマリ,ブルキナファソなどでも,治安当局や欧米権益を標的にテロを実行。

別称:
①The Organization of Al-Qaida in the Islamic Maghreb,②AQIM,③Al Qaïda au Maghreb Islamique,④AQMI
旧名:
①Le Groupe Salafiste pour la Prédication et le Combat,②GSPC,③Salafist Group for Call and Combat

(1) 設立時期

2007年1月(「宣教と戦闘のためのサラフィスト・グループ」〈GSPC〉から改称)

(2) 活動目的・攻撃対象

ア 活動目的

アルジェリア政府の打倒及びイスラム国家の樹立。

イ 攻撃対象

アルジェリア政府及び軍を主な攻撃対象としているほか,同国及びその周辺諸国に滞在する欧米人を誘拐するなどしている。特に,フランス権益を標的とした攻撃を呼び掛ける声明を累次発出している(注1)

(3) 勢力

数百人程度とされる(注2)。「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)最高指導者アブ・バクル・アル・バグダディの「カリフ」就任宣言(2014年6月)以降,AQIM内部からも,ISILへの忠誠を表明する勢力が複数出現・離脱したが,その後も,AQIMの勢力に大きな変化はない。

(4) 活動地域

アルジェリアの北部山岳地域を拠点とするほか,同国南部,マリ,ニジェールなどのサハラ・サヘル地域,リビア南部,チュニジアにも進出しているとされる。2016年には,傘下組織などがブルキナファソやコートジボワールでテロを実行したとされるなど,活動範囲を南方に拡大させた。

(5) 組織・機構

ア 指導者,幹部

(ア) アブデルマレク・ドルークデル(Abdelmalek Droukdel)
別名:
アブ・ムサブ・アブデルワドゥード(Abou Mossaab Abdelouadoud)

最高指導者。1970年4月20日生まれ。アルジェリア北部・ブリダ県出身。1993年,イスラム過激組織「武装イスラム集団」(GIA)(注3)に参加した後,1998年,GIAから一部勢力が分離して結成した「宣教と戦闘のためのサラフィスト・グループ」(GSPC)に合流した。

ドルークデルは,GSPC最高指導者(当時)ナビル・サフラウィが,アルジェリア軍の攻撃により死亡(2004年6月)したことを受け,同人の後任として最高指導者に就任した。同組織が2007年1月にAQIMに改称した後も最高指導者を務めている。

アルジェリア首都アルジェに所在する裁判所は,2012年3月13日,大量虐殺,爆発物を使用した攻撃に関与したテロ組織構成員であるとして,同人に対し,欠席裁判で死刑を言い渡した。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2007年8月,AQIMの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加したとして,同人を制裁対象に指定した。

(イ) ヤヒヤ・ジョアディ(Yahia Djouadi)
別名:
ヤヒヤ・アブ・アマル(Yahia Abou Ammar),アブ・アラ(Abou Ala)

元「サハラ地区」(後述)司令官(注4)。1967年1月1日生まれ。アルジェリア北部・シディベルアベス県出身。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2008年7月,AQIMの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加したとして,同人を制裁対象に指定した。

(ウ) サラフ・エッディン・ガスミ(Salah Eddine Gasmi)(収監中)
別名:
アブ・モハメド・サラフ(Abou Mohamed Salah)

1971年4月13日生まれ。アルジェリア北部・ビスクラ県出身。AQIMの情報部門指導者として,テロ攻撃の際の声明発出や動画制作などに携わったとされる。同人は,2012年12月,アルジェリア治安当局に逮捕された。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2008年7月,AQIMの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加したとして,同人を制裁対象に指定した。

(エ) モハメド・ベルカレム(Mohamed Belkalem)
別名:
アブデルアリ・アブ・デル(Abdelali Abou Dher),エル・ハッラシ(El Harrachi)

1969年12月19日生まれ。アルジェリア首都アルジェ出身。1993年,GIAに参加し,アルジェリア北部で,民間人や治安当局を標的とした複数の爆弾テロを実行したとされる。2004年,モフタル・ベルモフタル(後述)が率いるAQIM傘下組織に加入した。2005年,モーリタニア軍基地に対する襲撃事案に関与したほか,チュニジアで発生したオーストラリア人観光客誘拐事件(2008年)に関与したとされる。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2010年4月,AQIM及びGIAの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加し,又は武器及び関係物資を供給,売却,移動させたとして,同人を制裁対象に指定した。

(オ) アフメド・デグデグ(Ahmed Deghdegh)
別名:
アブド・エル・イッラー(Abd El Illah)

AQIMの財務部門の指導者。1967年1月17日生まれ。アルジェリア北部・ジジェル県出身。チュニジアで発生したオーストラリア人観光客誘拐事件(2008年)に関与したとされる。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2008年7月,AQIMの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加したとして,同人を制裁対象に指定した。

(カ) ハマダ・ウルド・モハメド・エル・ハイリー(Hamada Ould Mohamed el Khairy)
別名:
ハマダ・ウルド・モハメド・レミン・ウルド・モハメド・エル・ハイリー(Hamada Ould Mohamed Lemine Ould Mohamed el Khairy),ウルド・ヘイル(Ould Kheirou),ハマド・エル・ハイリー(Hamad el Khairy)

1970年生まれ。モーリタニア首都ヌアクショット出身。同人は,2009年にAQIMに加入し,2011年9月,関連組織「西アフリカ統一聖戦運動」(MUJAO,後述)の設立時に同組織に参加し, 幹部となった。

同人は,2011年10月にアルジェリア南部・ティンドフ県の難民キャンプで発生した誘拐事件に関与したとされる(注5)

2017年7月,モーリタニアの通信社は,同人がリビア南部で死亡したと報じたが,詳細は不明である。

国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2013年2月,AQIM及びMUJAOの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加した上,リクルートを行ったとして,同人を制裁対象に指定した。

(キ) アブデルハミド・アブ・ゼイド(Abdelhamid Abou Zeid)(死亡)
本名:
アムル・モハメド・ガディール(Amor Mohamed Ghedeir)
別名:
ユースフ・アデル(Youcef Adel),アブ・アブデッラー(Abou Abdellah),アビド・ハマドゥ(Abid Hammadou)

1958年頃の生まれ。アルジェリア南東部・イリジ県出身。サハラ・サヘル地域を拠点とする傘下組織「ターレク・イブン・ジヤド旅団」(後述)の司令官を務めていた。アルジェリア首都アルジェに所在する裁判所は,2012年1月,多くの外国人誘拐事件を実行したとして,同人に対し,欠席裁判で終身刑を言い渡した。

AQIMは,2013年6月,同人が,フランス軍などによるマリ北部侵攻における戦闘で死亡したと発表した。

イ 意思決定機構

AQIMの意思決定機構としては,最高指導者ドルークデルが設立した「賢人評議会」及び「諮問評議会」がある。「賢人評議会」は,AQIMの各活動地域の上級幹部らで構成され,「諮問評議会」は,軍事,シャリーア,政治,薬物,エンジニアリングなどの専門知識を持つ者らで構成されているとされる。他方,AQIMの傘下組織は,半ば自立的に活動しており,同組織指導部に対する忠誠の度合いも様々である(注6)

(6) 沿革

GIAの地区司令官であったハッサン・ハッタブが,1998年,自身の部隊を率いてGSPCを結成した。ハッタブの後に同組織の最高指導者に就いたサフラウィ(2004年死亡)は,2003年10月,「アルカイダ」に忠誠を誓い,アルジェリア国内における欧米権益を攻撃対象にする旨の声明を発出した。

2006年9月,「アルカイダ」副指導者アイマン・アル・ザワヒリ(当時)は,「GSPCが『アルカイダ』に合流した」などと宣言するビデオ声明を発出した。これを受けて,最高指導者ドルークデルは,改めて「アルカイダ」に対する忠誠を誓うとともに,2007年1月には,GSPCからAQIMに改称した。

2011年7月,AQIMは,オサマ・ビン・ラディン死亡(同年5月)後に「アルカイダ」最高指導者に就任したザワヒリに対し忠誠を誓う声明を発出した。また,ザワヒリは,2012年9月発出の声明において,AQIMを「アルカイダ」の「支部」組織として名指しした。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2001年10月,AQIMの前身組織であるGSPCを制裁対象に指定し,2007年4月,組織名称の変更を反映してAQIMを制裁対象とした。また,米国国務長官は,2002年3月,GSPCを外国テロ組織(FTO)に指定し,2008年2月,同様にAQIMを指定した。

(7) 最近の主な活動状況

ア 概況

アルジェリア北部地域では,当局による取締りの強化などのため,テロの回数・規模は縮小傾向にあるものの,AQIMは,依然として軍・警察に対する攻撃を継続しており,2016年には,同国南部・タマンラセット県で発生した石油関連施設に対するロケット砲弾発射(3月)を,2017年には,同国北東部・テベサ県で発生した爆弾テロ(6月)を自認した。チュニジアでも,傘下組織「ウクバ・ビン・ナフィ旅団」(注7)が活動している。

マリでは,2012年1月中旬から,トゥアレグ部族(注8)の世俗派分離主義勢力「アザワド解放国民運動」(MNLA)(注9)が,マリ北部地域で政府に対する攻撃を開始した際,AQIMも他の武装組織と共に,これに加勢し(注10),MNLAは,同年4月に,同地域の独立を宣言した(注11)。2013年1月,AQIMの支援を受けた関連組織「アンサール・ディーン」(AD,後述)及びMUJAOがマリ南部に侵攻を開始した後,マリ暫定大統領の要請を受けたフランスの軍事介入が始まり,AQIM,AD及びMUJAOの構成員らの多くは,マリ北部のイフォガス山地に撤退したとされる(注12)。しかし,これら組織は,同地域で活動する国連治安維持部隊などを標的としたテロを継続する一方で,2015年以降は,マリ中南部やブルキナファソ,コートジボワールでもテロを実行するなど,活動範囲を拡大させた。2017年3月には,サハラ・サヘル地域を拠点とする傘下組織などが,新組織「ジャマーア・ヌスラ・アル・イスラーム・ワル・ムスリミーン」(JNIM,後述)を結成し,同地域で活発に活動している。

イ 資金獲得活動

AQIMは,欧州に潜伏するメンバーによる資金収集が当局の取締りを受けて困難になったとされ,強奪,誘拐,麻薬や武器の密輸などの犯罪行為によって資金を集めているとの指摘もある(注13)

(8) 関連組織:「ジャマーア・ヌスラ・アル・イスラーム・ワル・ムスリミーン」(JNIM)」

ア 沿革

2017年3月,AQIM傘下組織であった「アル・ムラービトゥーン」や「サハラ地区」のほか,「アンサール・ディーン」(AD)及び同組織の傘下組織「マシナ旅団」が,新組織JNIMの設立を発表した。同月,「アルカイダ」及びAQIMは,同組織の設立を祝福する声明を発出した(注14)。また,翌4月,JNIMの最高指導者となったイヤド・アグ・ガリ(後述)は,「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)のアラビア語機関誌「アル・マスラー」が掲載したインタビュー記事で,フランスを始めとする欧米諸国のほか,それらの国を支援する西アフリカ諸国も攻撃対象とする旨表明した。

JNIMは,6月には,マリ首都バマコで,高級ホテルを襲撃(外国人を含む5人死亡)したほか,サハラ・サヘル地域で,マリ治安当局,フランス軍,国連マリ多角的統合安定化ミッション(MINUSMA)部隊を標的としたテロを頻発させている。

イ サハラ・サヘル地域での「地元密着路線」

サハラ・サヘル地域を拠点とするAQIM傘下組織は,地元部族からの支持獲得の重要性を理解しており(注15),2000年頃に同組織のアルジェリア人戦闘員らがマリ北部地域に活動を拡大したときから,地元のトゥアレグ部族と婚姻などを通じて関係を構築することにより,同地域の拠点化の推進や麻薬などの密輸による資金獲得活動にも成功したとされる。

さらに,AQIMは,2012年にマリ北部で国家の建設を企図した際,地元住民を多く含んだ政府の方が外国の干渉を避けられると考え,マリ北部で活動するトゥアレグ部族主体のADを率いるイヤド・アグ・ガリを隠れみのとして利用したとされる(注16)

JNIMの結成に当たっても,イヤド・アグ・ガリを指導者とし,他部族出身者のアマドゥ・クッファも加えており,AQIMの「地元密着路線」を背景にJNIMが結成されたとする見方もある(注17)

ウ 指導者,幹部

(ア) イヤド・アグ・ガリ(Iyad Ag Ghali)
別名:
シディ・モハメド・アルハリ(Sidi Mohamed Arhali),イヤド・アブ・アル・ファディル(Iyad Abu al-Fadhil)

最高指導者。1958年1月1日生まれ。マリ北部・キダル州出身。トゥアレグ部族出身。ADの設立者かつ最高指導者でもあった同人は,JNIMの最高指導者として,同組織の設立を発表する動画(2017年3月)に登場した。

国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2013年2月,AQIM及びMUJAOの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加した上,リクルートを行ったとして,同人を制裁対象に指定した。

(イ) モフタル・ベルモフタル(Mokhtar Belmokhtar)
別名:
アブ・アベス・ハーリド(Abou Abbes Khaled),アブ・エル・アバス・ハーリド(Abou El Abass Khaled),ベラウアール・ハーリド・アブ・エル・アバス(Belaouar Khaled Abou El Abass)

「アル・ムラービトゥーン」指導者。1972年6月1日生まれ。アルジェリア中部・ガルダイア県出身。1991年頃にアフガニスタンで「アルカイダ」の軍事訓練キャンプに参加したとされる。1992年後半,アルジェリアに帰国し,武装集団を組織して反政府活動を行った。GIAと合流後,アルジェリア南部地区の司令官に就任した。同人は,アルジェリア南部に自らの権力基盤を築き,「覆面旅団」を組織して外国人観光客を誘拐するなどしてきた。また,同人は,サヘル地域の部族と強いつながりを有しており,同地域における武器などの密輸ルートを掌握しているとされる。

同人は,2015年8月,「アル・ムラービトゥーン」の新指導者に指名されたが,2016年11月,フランス軍がリビア南部で実行した空爆による死亡が報じられたほか,同組織がJNIMに参加した際の設立発表動画(2017年3月)にも登場しておらず,消息は不明となっている。

国連安保理「アルカイダ」及び「タリバン」制裁委員会は,2003年11月,AQIMの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加した上,リクルートを行ったとして,同人を制裁対象に指定した。

(ウ) ヤヒヤ・アブ・エル・ハンマーム(Yahia Abou El Hammam)
本名:
ジェメル・アカチャ(Djamel Akkacha)

「サハラ地区」司令官。1978年5月9日生まれ。アルジェリア首都アルジェ出身。AQIM最高指導者のドルークデルに近いとされる。1997年にGIAに加入し,1998年に拘束されるも,2000年に釈放され,GSPCに参加した。2003年から2007年まで,ベルモフタルが指揮する「覆面旅団」で活動したが,2008年に,ベルモフタルとの対立から,アブデルハミド・アブ・ゼイド(2013年6月死亡)が指揮する「ターレク・イブン・ジヤド旅団」に加入した。しかし,人質の扱いなどをめぐってアブ・ゼイドとも対立し,同旅団から距離を置くようになった。2009年には,AQIMの委員会の武器取扱責任者になった。2012年,AQIM傘下組織「アル・フルカーン旅団」指導者を経て,「サハラ地区」司令官(emir)に任命された。同任命により,「アル・フルカーン旅団」指導者の地位は,モハメド・レミン・ウルド・ハサンに譲った。同人は,JNIMの設立を発表する動画(2017年3月)に,「サハラ地区」司令官として登場した。

アルジェリア北部・ビスクラ県に所在する裁判所は,2006年,テロ事件に関与したとして,同人に対し,欠席裁判で死刑を言い渡した。

国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2013年2月,AQIMの活動のために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加したとして,同人を制裁対象に指定した。

(エ) アマドゥ・クッファ(Amadou Kouffa)

マリ中部・モプティ州出身。フルベ部族(注18)出身。同人は,JNIMの設立発表動画(2017年3月)に登場した。

(オ) アブ・ハサン・アル・アンサリ(Abou Hassan al-Ansari)
別名:
モハメド・ウルド・ヌイニ(Mohamed Ould Nouini)

マリ北部・ガオ州ティレムジ村出身。「アル・ムラービトゥーン」の幹部であり,ベルモフタルの右腕とも指摘され,JNIMの設立発表動画(2017年3月)に登場した。

(カ) アブ・アブデルラフマン・アル・サンハジ(Abou Abderrahmane al-Sanhaji)

JNIMの設立発表動画(2017年3月)に登場した。同人は,JNIM結成前にも,AQIMが発出する多数の動画に登場した。

エ JNIMに参加した組織

(ア) 「アル・ムラービトゥーン」(Al-Murabitoun,Al-Mourabitoun)

「アル・ムラービトゥーン」は,2013年8月に,「覆面旅団」及びMUJAOが合併して結成された組織である。

「覆面旅団」は,AQIMの傘下組織であったが,2012年後半,指導者のベルモフタルと共にAQIMから離脱した(注19)(注20)。2012年10月,AQIMの「諮問評議会」が「覆面旅団」に宛てたとされる書簡(注21)には,ベルモフタルがかねてからAQIM最高指導者ドルークデルと不仲であり,「覆面旅団」は,AQIMの傘下でありながら独自に行動していたとの記載がある。また,同書簡によると,「覆面旅団」は,「アルカイダ」に忠誠を表明した(注22)

MUJAOは,2011年10月に,アルジェリア南西部・ティンドゥフ県の西サハラ難民キャンプで,人道支援団体の外国人メンバー3人を誘拐したことから,その存在が知られるようになった(注23)。同組織は,AQIM及びADと共にマリ北部地域の占拠及び支配を進め,マリ北部・ガオに事務所を設立するなどしたが,2013年1月のフランスによる軍事介入後は,マリ北部のイフォガス山地などに撤退した。

2015年5月,MUJAOの報道担当として知られるアドナン・アブ・アル・ワリド・アル・サハラウィが「アル・ムラービトゥーン」の指導者を名のり,ISIL最高指導者アブ・バクル・アル・バグダディに忠誠を表明する旨の音声声明を発出した(注24)(注25)(注26)。しかし,翌日には,ベルモフタルが,同声明は「アル・ムラービトゥーン」を代表するものではなく,同組織は従前どおり,「アルカイダ」最高指導者ザワヒリに忠誠を誓うと表明し,サハラウィが,MUJAO(あるいは同組織の一部勢力)を率いているにすぎず,「アル・ムラービトゥーン」全体を指揮しているわけではない可能性も指摘された(注27)

そうした中,同年11月には,「アル・ムラービトゥーン」が,AQIMのサハラ地域の支部組織と共同で,マリ首都バマコにある高級ホテルを襲撃(20人以上死亡)した旨主張するなど(注28),AQIMとの接近が示唆されたところ,翌12月,AQIMは,「アル・ムラービトゥーン」がAQIMに加入する旨発表し,「アル・ムラービトゥーン」も,AQIMへの再加入を発表した。「アル・ムラービトゥーン」がAQIMに再加入したのは,ISILによる「カリフ国家」設立後,AQIMからもISILに忠誠を表明する離反勢力が出現したこと,「アル・ムラービトゥーン」からも,サハラウィの勢力がISILに忠誠を表明したことなどに対抗するためであったとの指摘もある(注29)

「アル・ムラービトゥーン」は,2015年には,同国北部でのテロ活動に加え,南部に位置する首都バマコで発生した外国人が多く利用するレストランに対する襲撃(3月)のほか,ブルキナファソでルーマニア人を誘拐(4月)した旨自認するなど,活動範囲をマリ北部から同国中南部及びブルキナファソまで拡大した。また,2016年には,ブルキナファソ首都ワガドゥグーで,多くの外国人が利用するホテルなどを襲撃(1月)したほか,コートジボワール南部・南コモエ州グランバッサムの観光地で発生したホテル襲撃(3月)にも関与したとされるなど,活動範囲を更に南下させたとみられている。

国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2012年12月,AQIMと関連を有し,資金調達,計画,支援,準備及び実行に関与したとして,MUJAOを制裁対象に指定したほか,2014年6月には,同様の理由により,「アル・ムラービトゥーン」,「覆面旅団」及び「血判部隊」を制裁対象に指定した。また,米国国務長官は,2013年12月,「覆面旅団」を外国テロ組織(FTO)に指定した(注30)

(イ) 「サハラ地区」

「サハラ地区」は,ヤヒヤ・アブ・エル・ハンマームが率い,サハラ・サヘル地域で活動するAQIM傘下組織であった。「サハラ地区」には,次の四つの下部組織があったとされる。

a 「ターレク・イブン・ジヤド旅団」(Katiba Tarek Ibn Ziad)

指導者アブデルハミド・アブ・ゼイドの死亡(2013年6月)後,新指導者の詳細は不明である(注31)。拠点とするマリ北部地域やアルジェリアのサハラ・サヘル地域のほか,リビアでも活動しているとされる(注32)。2017年6月,JNIMは,マリ首都バマコの高級ホテルにおけるテロに関し,同旅団による犯行であったとする声明を発出した。

b 「アル・フルカーン旅団」(Sariiyat al-Fulqan)

指導者は,アブデルラハマンとされる。前任者は,モハメド・レミン・ウルド・ハサンとされる。同旅団の構成員の大多数は,モーリタニア人及びマリ人であり,マリ北部・トンブクトゥの北部からモーリタニア国境付近のアザワド地域の北西部を拠点としているとされる(注33)。2015年3月,ISIL支持を表明したとされるが,その後,目立った活動はなく,詳細は不明である。

c 「アル・アンサール旅団」(Katiba al-Ansar)

指導者アブデルカリーム・アル・タルギ(注34)の死亡(2015年)後,指導者は不明である。同人は,2013年11月に発生したフランス人記者らの殺害事件への関与を認める声明を発出した。同旅団は,トゥアレグ部族出身のマリ人やニジェール人が多数を占めるとされる(注35)

2015年9月,同旅団内の一部勢力がISILに忠誠を表明したが,AQIMは,ISILに忠誠を表明した勢力が「10人以下」とした上で,同旅団の大半が,AQIM最高指導者ドルークデルに服従していると主張する声明を発出した。

d 「ユーセフ・ベン・タシュフィン旅団」(Katiba Youssef Ben Tachfine)

指導者は,トゥアレグ部族出身のアブ・アブデルハキム・アル・カイルアニなる者とされる。同旅団は2012年11月に設立されたとされる(注36)

(ウ) 「アンサール・ディーン」(AD)

「アンサール・ディーン」(AD)は,2011年12月,イヤド・アグ・ガリによって設立された。シャリーアに基づいたイスラム国家建設を目的とするトゥアレグ部族による武装組織である。AQIMとつながりを有し,軍事・経済支援を受けているとされる(注37)(注38)

2012年1月,同部族のMNLAなどが,マリ北部地域で政府軍に対する攻撃を開始した際,ADも同攻撃に参加したが,同地域の占拠後,シャリーアの極端な解釈による施行に否定的なMNLAとの対立が深まり(注39),MNLAを要衝トンブクトゥから追放した(同年4月)。ADは,AQIM及びMUJAOと共に,同地域を支配下に置き,「セーフ・ヘイブン」化を図っていたが,2013年1月,フランスによる軍事介入後,マリ北部のイフォガス山地などに撤退した。

しかし,ADは,その後もテロ活動を継続し,2015年には,マリ北部・キダル州で発生したMINUSMA基地に対する襲撃(11月)などに加え,南部・クリコロ州で発生した襲撃(6月)(注40)の犯行を自認するなど,その活動範囲を中南部に拡大しているとみられる。さらに,同国中部や南部では,ADの傘下組織とされる「マシナ旅団」(注41)が活動を活発化させた。

2016年にも,ADは,マリ北部で同国軍やMINUSMA部隊などを標的としたテロを頻発させたほか,中部・ナンパラで発生した軍基地に対する襲撃(7月)では,「マシナ旅団」の犯行であった旨自認するなど,同国中部でも活発に活動した。

国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2013年3月,ADがAQIM及びMUJAOと関連を有し,その資金調達,計画,支援,準備及び実行に関与したとして制裁対象に指定した。

(9) 他勢力との関係

ア 「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)

AQIM最高指導者ドルークデルは,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の前身組織である「イラクのアルカイダ」(AQI)の設立者アブ・ムサブ・アル・ザルカウィ(2006年死亡)との人脈を利用して,「アルカイダ」最高指導者アイマン・アル・ザワヒリと関係を構築したとの指摘もある(注42)

AQIMは,シリアやイラクでイスラム過激組織間の抗争が激化すると,各組織に和解を呼び掛ける声明を発出した(2014年7月)。しかし,AQIMは,ISIL最高指導者アブ・バクル・アル・バグダディの「カリフ」就任について,事前に「何の相談もなかった」としてこれを非難し,ザワヒリへの忠誠を再確認した(同年7月)ほか,同年12月には,ISILによる「カリフ国家」設立については,シャリーアの条件を満たしていないなどと批判した。他方,傘下組織の元幹部がISIL支持を表明し,AQIMからの離脱及び新組織「アルジェリアのカリフ国家の戦士」設立を発表した(同年9月)ほか,AQIM内の複数勢力がISILに忠誠を表明した(注43)

さらに,2014年10月以降,リビアで,ISILの関連組織(「州」)の設立を宣言する勢力が出現し,同国の拠点化を進めた際には(注44),AQIMは,ISIL関連組織と敵対する同国のイスラム過激組織を擁護した(注45)

イ 「アルジェリアのカリフ国家の戦士」(Jund al-Khilafa in Algeria,「アルジェリア州」)

2014年9月,AQIM幹部ゴーリ・アブデルマレク(注46)は,AQIMから離脱してISILへの忠誠を表明し,同人を指導者とする新組織「アルジェリアのカリフ国家の戦士」の設立を発表した。同組織は,同月24日,アルジェリア北部・ティジ・ウズ県で誘拐したフランス人登山家の殺害を自認する声明を発出し,ISILに対する空爆に参加するフランスを非難するとともに,同国権益に対する新たな攻撃を警告したが,アルジェリア当局の掃討作戦により,幹部が相次いで死亡したことなどから,弱体化したとされる(注47)

国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2015年9月,ISILのために資金調達,計画,支援,準備及び実行に参加したとして,「アルジェリアのカリフ国家の戦士」を制裁対象に指定した。また,米国国務長官も,同月,同組織を特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定した。

ウ 「ボコ・ハラム」及び「アル・シャバーブ」

AQIMは,「ボコ・ハラム」との関係では,AQIMの拠点の一つであるマリ北部のイフォガス山地で,「ボコ・ハラム」構成員に対し,訓練を施したとの指摘(注48)があるほか,MUJAOがマリ北部地域でアルジェリアの外交官7人を誘拐(2012年4月)した事案に,「ボコ・ハラム」構成員も関与したとされる(注49)

AQIMは,「アル・シャバーブ」との関係では,「アル・シャバーブ」指導者ムクタル・アブディラハマン・アブ・ズベイルが死亡した際,追悼声明を発出(2014年9月)している。

エ 「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)

AQAP最高指導者(当時)ナーセル・アル・ウハイシが,AQIM最高指導者ドルークデルに宛てた書簡とみられる2012年5月及び同年8月付けの文書が,マリ北部・トンブクトゥで発見された(注50)。その中で,ウハイシは,むち打ち刑などの厳格なイスラム的刑罰執行の回避やシャリーアの段階的な施行を勧めているほか,資金集めの方法として誘拐の奨励,スパイ活動防止のための組織防衛の徹底,メディアの活用などを助言している。

2015年6月,ドルークデルは,同月に死亡したとされるウハイシを追悼する音声声明を発出した。また,8月には,AQIMは,AQAP及び「ヌスラ戦線」(当時)と共同で,「タリバン」最高指導者オマルを追悼する声明を発出したほか,同年11月には,AQIMとAQAPが共同で,ISILを非難する声明を発出した。2017年8月には,AQAPの英語機関誌「インスパイア」に,ドルークデルのインタビュー記事が掲載された。

年 月 日  主要テロ事件,主要動向等
98年  「武装イスラム集団」(GIA)の地区司令官ハッサン・ハッタブが,「宣教と戦闘のためのサラフィスト・グループ」(GSPC)を結成
03.10  GSPC最高指導者ナビル・サフラウィが「アルカイダ」に忠誠を誓う声明を発出
04. 8  アブデルマレク・ドルークデルがサフラウィの後継としてGSPC最高指導者に就任
07. 1.26  GSPCから「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」(AQIM)に改称
07. 4.11  アルジェリア首都アルジェの官庁街で自爆テロを実行し,12人が死亡
07. 9. 6  アルジェリア北部・バトナ県で,ブーテフリカ大統領を狙ったとみられる自爆テロを実行し,市民ら22人が死亡
07.12.11  アルジェリア首都アルジェで,最高裁判所及び国連難民高等弁務官事務所に自動車で突入する自爆テロを実行し,国連職員17人を含む42人が死亡
08. 2. 1  モーリタニア首都ヌアクショットで,イスラエル大使館に向けて発砲し,5人が負傷
08. 2.22  チュニジアで,オーストリア人観光客2人を誘拐(10月30日,マリで解放)
08. 8.19  アルジェリア北部・ブーメルデス県で,警察関連施設を標的とした自爆テロを実行し,警察官1人を含む43人が死亡
08.12.14  ニジェールで,カナダ人外交官2人を誘拐(2009年4月22日,解放)
09. 1.22  マリ北部のニジェール国境付近で,欧州人観光客の乗る車両2台を襲撃し,ドイツ人女性1人,スイス人夫婦,英国人男性1人の計4人を誘拐(4月22日までにスイス人とドイツ人の女性2人を解放,7月12日にスイス人男性を解放。英国人男性については,5月31日に殺害)
09. 6.17  アルジェリア北部・マンスーラなど数か所で,警察の車列を銃撃し,警察官19人を含む21人が死亡
09. 8. 8  モーリタニア首都ヌアクショットで,在モーリタニア・フランス大使館を標的とした自爆テロを実行し,同大使館に勤務するフランス人職員2人が負傷
09.11.25  マリ北部・メナカで,フランス人援助団体関係者が宿泊するホテルを襲撃し,同関係者1人を誘拐(2010年2月24日,マリ当局が収監中のテロリスト4人を釈放したため,同関係者を解放)
09.11.29  モーリタニア西部・ヌアディブで,物資を搬送していた援助団体の車列を襲撃し,スペイン人職員3人を誘拐(2010年3月に1人,同年8月23日に残りの2人を解放)
09.12.18  モーリタニア南部・コベンニで,イタリア人男性とブルキナファソ人女性の夫婦が乗った車両を襲撃し,同夫婦を誘拐(2010年4月16日,同夫婦を解放)
10. 4.19  ニジェールのマリ国境付近で,フランス人人道支援活動家1人を誘拐(7月24日,殺害)
10. 9.16  ニジェール北部で,フランス系原子力企業一行を襲撃し,フランス人5人を含む技師など7人を誘拐(2011年2月に3人を,2013年10月に残る4人を解放)
10.10. 2  アルジェリア北部・ティジウズ県で,アルジェリア国軍の車列を襲撃し,国軍兵士5人が死亡,10人以上が負傷
11. 1. 7  ニジェール首都ニアメで,フランス人2人を誘拐(事件直後に行われた人質救出作戦の際に死亡)
11. 7. 5  モーリタニア南部・ネマで,同国軍基地を襲撃したが,死傷者はなし
11. 7. 7  「アルカイダ」の新指導者アイマン・アル・ザワヒリへの忠誠を誓う声明を発出
11. 8.26  アルジェリア北部・シェルシェルで,アルジェリア軍学校に対して2人組がバイクで自爆テロを実行し,兵士16人が死亡
11.10.22  アルジェリア南西部・ティンドゥフ県の西サハラ難民キャンプで,外国人支援団体メンバー3人(スペイン人男女,イタリア人女性)を誘拐(2012年7月18日,解放)。「西アフリカ統一聖戦運動」(MUJAO)が犯行を自認
11.11.24  マリ北部・ガオから西へ200キロメートルに位置するホンボリで,フランス人2人を誘拐(1人は2013年7月に遺体で発見。2014年12月に1人解放)
12. 1.16  アルジェリア南部・イリジ県のリビアとの国境地帯で,ケルフィ知事を誘拐 (翌17日,解放)
12. 4. 3  AQIM関連組織「アンサール・ディーン」(AD)が占拠したマリ北部・トンブクトゥにAQIM最高幹部らが現れ,マリ軍基地をAQIMの「基地」とすることを決定
12. 4. 5  マリ北部・ガオで,アルジェリア領事ら外交官4人を含む7人を誘拐(このうち3人は同年7月15日に解放されたが,外交官1人は,9月1日に殺害。残る3人のうち2人は,2014年8月30日に解放。1人は病死)。MUJAOが犯行を自認
12. 4.15  マリ北部・トンブクトゥで,キリスト教の布教活動に携わっていたスイス人女性を誘拐(24日,ADが解放)
12. 4.23  ドルークデルとみられる者がウェブサイトに声明を投稿し,アルジェリアの国民らに対し,総選挙(5月10日)のボイコットを呼び掛け
12. 5. 4  ADが,マリ北部・トンブクトゥで,世界遺産に登録されている「シディ・マフムード・アマル廟(びよう)」を破壊
12. 6.28  MUJAOが,イスラム過激派3組織を代表して,マリ北部の完全占拠を宣言
12. 9. 1  MUJAOが,マリ北部から南方へ侵撃し,モプティ州ドゥエンツァを制圧
12.11.20  マリ南西部で,フランス人1人を誘拐(2014年4月,フランス政府は,同人が死亡したとの見解を発表)。MUJAOが犯行を自認
12.12. 5  ベルモフタルが,「覆面旅団」の部隊の一つとして「血判部隊」を設立したことなどを明らかにする声明を発表
13. 1. 5  AQIM及びその関連組織が,マリ北部・モプティ州モプティに南侵を開始
13. 1.11  マリ暫定大統領の要請に基づき,フランスがマリ北部に軍事介入を開始
13. 1.16 在アルジェリア邦人に対するテロ事件
 アルジェリア南東部・イナメナス近郊の天然ガス関連施設に対する襲撃事件が発生。日本人10人を含む多数が死亡
13. 1.18
 ~30
 フランス軍及びマリ軍が,マリ中部から北部の主要都市(コンナ,ディアブリー,ドゥエンツァ,ガオ,トンブクトゥ,キダル)を奪還
13. 5.23  ニジェール北部・アーリットのフランス系原子力企業関連施設及び中部・アガデスの同国軍兵舎で,自爆テロが発生し,20人が死亡。MUJAO及び「血判部隊」が犯行を自認
13. 6. 1  ニジェール首都ニアメで,刑務所を襲撃し,警備担当者2人が死亡,囚人22人が脱獄。「覆面旅団」が犯行を自認
13. 8.22  「覆面旅団」及びMUJAOが,新組織「アル・ムラービトゥーン」を結成
13.11. 2  マリ北部・キダル州で,フランス人記者2人を誘拐し,殺害。AQIM傘下組織「アンサール旅団」が犯行を自認
14. 2. 8  マリ北部・キダル州で,赤十字関係者5人を誘拐(同年4月17日,フランス軍の軍事作戦によって解放)。MUJAOが犯行を自認
14. 4.19  アルジェリア北部・ティジウズ県で,同国軍の車列を襲撃し,14人が死亡
14. 7.16  チュニジア西部・シャンビ山で,パトロール中の同国軍部隊を襲撃し,14人が死亡。AQIMが関連組織「ウクバ・ビン・ナフィ旅団」による犯行であるとする声明を発出
14. 9.13  AQIM傘下組織「中央地域のAQIM」幹部が,ISIL支持を表明し,AQIMからの離脱及び新組織「アルジェリアのカリフ国家の戦士」設立を発表
14. 9.23  アルジェリア北部・ティジウズ県で,フランス人登山家を誘拐し,殺害。「アルジェリアのカリフ国家の戦士」が犯行を自認
15. 2.17  チュニジア西部・カスリーヌ県で,同国警察車両を襲撃し,同警察官4人が死亡。「ウクバ・ビン・ナフィ旅団」が犯行を自認
15. 3. 7  マリ首都バマコで,外国人が多く利用するレストランを襲撃し,外国人2人を含む5人が死亡,スイス人3人を含む9人が負傷。「アル・ムラービトゥーン」が犯行を自認
15. 4. 4  ブルキナファソ北部の鉱山で,ルーマニア人治安関係者を誘拐。「アル・ムラービトゥーン」が犯行を自認
15. 6.27  マリ南部・クリコロ州で,集落を襲撃し,兵士2人,民間人1人が死亡。ADが,「マシナの部隊」による犯行であった旨主張
15. 7. 2  マリ北部・トンブクトゥ州で,MINUSMA部隊を襲撃し,ブルキナファソ人兵士6人が死亡
15. 7.17  アルジェリア北部・アイン・デフラ県で,同国軍部隊を襲撃し,兵士9人が死亡
15.11.20  マリ首都バマコで,高級ホテルを襲撃し,20人以上が死亡。AQIMが,「アル・ムラービトゥーン」との合同作戦であった旨主張
16. 1. 7  マリ北部・トンブクトゥ州で,スイス人女性を誘拐。26日,AQIMは同女を登場させた動画を発出
16. 1.15  ブルキナファソ首都ワガドゥグーで,外国人が多く利用するホテルなどを襲撃し,外国人を含む29人が死亡。AQIMが,「アル・ムラービトゥーン」の犯行であった旨主張
16. 3.13  コートジボワール南部・南コモエ州グランバッサムの観光地で,ホテルを襲撃し,外国人を含む18人が死亡。16日,AQIMが,「サハラ地区」と「アル・ムラービトゥーン」の犯行であった旨主張
16. 3.18  アルジェリア南部・タマンラセット県で,石油関連施設にロケット砲弾を発射。同日,AQIMが犯行を自認
16. 5.31  マリ北部・ガオ州で,MINUSMA部隊を襲撃し,中国人隊員1人が死亡。6月4日,AQIMは,「アル・ムラービトゥーン」の犯行であった旨主張
16. 8.29  チュニジア西部・カスリーヌ県で,治安当局を標的としたとみられる地雷が爆発し,治安関係者3人が死亡。同日,「ウクバ・ビン・ナフィ旅団」が犯行を自認
16.11. 4  マリ北部・キダル州で,フランス軍の車両を標的としたとみられる地雷が爆発し,同国軍兵士1人が死亡。同日,ADが犯行を自認
17. 1.18  マリ北部・ガオ州の同国軍基地で,爆弾テロが発生し,77人が死亡。同日,AQIMが犯行を自認
17. 3. 2  「ジャマーア・ヌスラ・アル・イスラーム・ワル・ムスリミーン」(JNIM)の結成を発表
17. 6. 2  アルジェリア北東部・テベサ県で,爆弾が爆発し,治安関係者2人が死亡。6日,AQIMが犯行を自認
17. 6.18  マリ首都バマコで,武装集団が高級ホテルを襲撃し,外国人を含む5人が死亡。19日,JNIMが犯行を自認
17. 7. 5  ニジェール中部・タウワ州で,武装集団が治安当局の拠点を襲撃し,治安関係者6人が死亡,2人が負傷。9日,JNIMが犯行を自認
17.10.26  マリ北部・キダル州で,爆弾が爆発し,MINUSMAのチャド人隊員3人が死亡。27日,JNIMが犯行を自認

このページの先頭へ

ADOBE READER

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。