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武装イスラム集団(GIA)
Groupe Islamique Armé, Armed Islamic Group

国連制裁対象 (2001年10月6日)

主な活動地域

アルジェリア

組織の概要

「武装イスラム集団」(GIA)は,1990年代前半,イスラム主義政党「イスラム救国戦線」(FIS)がアルジェリア政府によって非合法化されたことを機に,アフガニスタンでソ連に対する「ジハード」に参加した元戦闘員らによって設立されたイスラム過激組織である。同組織は,アルジェリア政権の転覆及びシャリーアにより統治される国家の樹立を目標に掲げた。現在の勢力は100人未満とされている。同組織は,同国の政府職員や民間人を標的とし,時には村落を壊滅させるなどして,同国人数万人を殺害したほか,欧州出身者などの同国在留外国人100人以上を殺害したとされる。

ジャマル・ジトゥーニ(1996年7月死亡)がGIA指導者に就任した1994年9月以降,フランスでは,エールフランス航空機ハイジャック事件(同年12月,人質3人死亡),パリ市内の地下鉄サンミッシェル駅爆弾テロ事件(1995年7月,10人死亡),同凱旋門駅爆弾テロ事件(同年8月,17人負傷)などの事件が続発しており,GIAの関与が指摘されている。

1996年7月にジャマル・ジトゥーニが死亡した後,GIAの新指導者となったアンタル・ズアブリは,自派に従わない者は「不信仰者」であるとして虐殺を繰り広げたとされる。こうした残虐な無差別テロがアルジェリア内外の支持者を離反させたとされ,1998年には,同組織の元司令官によって分派組織「宣教と戦闘のためのサラフィスト・グループ」(GSPC。2007年1月,「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」〈AQIM〉に改称)が設立された。その後,アルジェリア国内にいるGIAメンバーの大半は,GSPC(AQIM)など他の組織に加わるか,同国政府当局により殺害・拘束されたとされる。また,2005年9月に政府が打ち出した和解プログラムに応じて投降したGIAの容疑者も多数に上り,同時期以降,GIAによるテロは発生していないとされる。

なお,「アルカイダ」は,1996年頃,GIAとの提携を打診するため,「アルカイダ」のリビア人メンバー,アティヤ・アブドルラハマン(後の「アルカイダ」ナンバー2,2011年8月死亡)らをアルジェリアに派遣したが,GIAは同人を「リビア・イスラム戦闘集団」(LIFG)メンバーらとともに監禁し,殺害しようとしたとされる(同人らは1997年に拘束先から脱出)。「アルカイダ」指導者アイマン・アル・ザワヒリは,2011年,アティヤを追悼する声明で,GIAとの接触が「苦い経験」であったとして,その失敗を認めた。

米国国務長官は,1997年10月,GIAを「外国テロ組織」(FTO)に指定したが,2010年10月,同指定を解除した。

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