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パレスチナ解放人民戦線(PFLP)
Popular Front for the Liberation of Palestine

米国FTO (1997年10月8日)

主な活動地域

イスラエル,パレスチナ自治区,シリア,レバノン,ヨルダン,欧州

組織の概要

「パレスチナ解放人民戦線」(PFLP)は,1967年12月,キリスト教徒のパレスチナ人ジョルジュ・ハバシュ(2008年1月にヨルダン・アンマンで死亡)が,「パレスチナ解放機構」(PLO)傘下に,パレスチナ・ゲリラ極左組織「パレスチナ解放戦線」(PLF),「アラブ民族運動・凱旋将士」及び「パレスチナ解放民族戦線」の3グループを統合して設立したPLO反主流派組織である。最高指導者はアフマド・サアダト議長(イスラエル当局が収監中)である。軍事部門として「アブ・アリ・ムスタファ旅団」を有する。シリア及びレバノンに拠点を置き,機関紙として「アル・ハダフ」(Al-Hadaf)を発行した。1970年代には日本赤軍などと連携していたとされる。

パレスチナにおけるマルクス・レーニン主義政権の樹立を主張するが,イデオロギーの硬直性や内部対立などにより,PFLPから「パレスチナ解放人民戦線総司令部派」(PFLP-GC),「パレスチナ解放民主戦線」(DFLP)などが分離した。

PFLPは,2001年9月,アブ・アリ・ムスタファ議長(2000年7月就任)がイスラエル軍に暗殺されたことから,同年10月,報復としてイスラエルのゼエビ観光相(当時)を殺害した。さらに,2002年1月,米国及びイスラエルからの圧力の下,パレスチナ自治政府がアフマド・サアダト新議長を拘束したことに対し,2003年12月にイスラエル・テルアビブ付近のバス停で,2004年5月にヨルダン川西岸地区のイスラエル軍検問所で,それぞれ自爆テロを実行した。また,「ハマス」のパレスチナ自治評議会選挙勝利後,収監中のサアダト議長の釈放を懸念したイスラエルが,2006年3月に刑務所を襲撃して同議長の身柄を拘束したことに対し,PFLPは,赤十字国際委員会職員らの外国人誘拐事件などを引き起こした。その後も,PFLPはイスラエルに対する自爆テロやロケット弾攻撃などを実行してきたほか,2012年11月,イスラエルによるガザ地区での掃討作戦に対して「ハマス」を始めとするパレスチナ武装勢力が大規模な戦闘を展開した際には,対戦車砲などを使用してイスラエル軍車両を攻撃した。また,2015年12月には,レバノン・イスラエル国境沿いへのロケット弾攻撃を実行した旨主張した。

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