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ジュンド・アル・アクサ
Jund al-Aqsa

国連制裁対象(2017年7月20日)

主な活動地域

シリア(北西部など)

組織の概要

「ジュンド・アル・アクサ」は,シェイク・アブドゥル・アジズ・アル・カタリが設立した武装組織であり,北西部・イドリブ県や中部・ハマ県などで活動しているとされる。

同組織は,カタリが過去にアフガニスタンで「アルカイダ」メンバーとして活動し,オサマ・ビン・ラディンやアイマン・アル・ザワヒリと近い関係にあったとされるなど,「アルカイダ」との関係が指摘されている。カタリは,2014年に他勢力との戦闘で死亡したとされる。

同組織は,当初,「ヌスラ戦線」の傘下部隊として活動していたが,「ヌスラ戦線」による性急かつ過剰な組織拡大に伴う活動資金の困窮などを背景に,「ヌスラ戦線」との連携は続けたものの,一定の距離を置いた独自のテロ活動を行ったとされる。その後,2015年3月には,「ヌスラ戦線」を含む複数のイスラム主義組織と共に,連合体「ジャイシュ・アル・ファテフ」を結成し,継続的な共闘関係を構築した。しかし,同年10月に発出した声明では,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)について,正統な「カリフ国家」と認めないとする一方で,同組織との戦闘は望んでいないとし,同連合体からの離脱を表明した。その際には,同連合体に加入する「アハラール・アル・シャーム・イスラム運動」の政策や戦術を非難していたとされる。

同組織は,その後も「ヌスラ戦線」などと連携し,アサド政権軍と戦闘を交えていたものの,2016年10月には,「アハラール・アル・シャーム・イスラム運動」からISILとの関係性を指摘され,同「運動」との対立が再燃した。同月,「ジュンド・アル・アクサ」は,「ヌスラ戦線」の改名組織「ファテフ・アル・シャーム戦線」(JFS)に忠誠を表明して合流した。他方,「ジュンド・アル・アクサ」勢力の一部は,ISILとの協力関係を維持したとされる。

JFSを発展的に解消して「タハリール・アル・シャーム機構」(HTS)が結成された後,「ジュンド・アル・アクサ」は,HTSと一部の戦闘で共闘するなどしていたとされる。他方,HTSと敵対する「ジュンド・アル・アクサ」の一部の部隊は,2018年3月,「アンサール・アル・タウヒード」を結成し,同年4月には,「アルカイダ」系とされる「フッラース・アル・ディーン」(HAD)と「ヌスラ・イスラム同盟」を結成したが,このほかの「ジュンド・アル・アクサ」の部隊については,HADに参加したとされる。

米国国務長官は,2016年9月,同組織を特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定した。

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