フロントページ > 国際テロリズム要覧 (Web版) > 国際テロ組織 > コロンビア革命軍 (FARC)

コロンビア革命軍(FARC)
Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia -Ejércitodel Pueblo,Revolutionary Armed Forces of Colombia

米国FTO (1997年10月8日)

主な活動地域

コロンビア,エクアドル,パナマ,ベネズエラ

組織の概要

「コロンビア革命軍」(FARC)は,1960年代初頭,コロンビア農民の自警組織として活動を開始した中南米で最大規模の共産主義系武装組織である。設立時の指導者はマヌエル・マルランダで,現在はロドリーゴ・ロンドニョ・エチェベッリ(通称ティモチェンコ)が,2011年以降,最高指導者に就任している。マルクス主義の下,コロンビアにおける現行秩序の転覆及び左派系反米政権の樹立を標ぼうしつつ,農民の地位向上と政治参加の実現を目指しており,最盛期には約2万人を超える勢力を有していたとされる。傘下組織の中には,資金源とされる麻薬取引に従事し,犯罪組織化しているものもあるとされる。

FARCは麻薬の大量輸送にも深く関与しているほか,コロンビア政府・軍などに対して,殺人,迫撃砲攻撃,誘拐及び強奪などを実行しており,2002年2月には,イングリッド・ベタンクール元大統領候補誘拐事件を引き起こすなどした。このほか,1991年8月のアンティオキア県での大手電機メーカー社員誘拐事件,1998年9月及び2001年8月の邦人農場経営者誘拐事件,2001年2月の首都ボゴタでの自動車部品会社現地法人副社長誘拐・殺害事件(2003年11月,遺体で発見),2010年3月,バジェ・デル・カウカ県サンティアゴ・デ・カリ市近郊で邦人農場経営者が犯罪組織に誘拐された後,FARCに引き渡された事件(同年8月,警察によって救出)など,邦人が被害を受ける事件も起こしている。

ウリベ政権(2002年から2010年)及びサントス政権(2010年以降)が実施した国内共産主義勢力に対する掃討作戦の結果,2008年には最高幹部のマヌエル・マルランダ,ラウル・レイエス及びイバン・リオスが,2010年には軍事部門指導者で組織ナンバー2のヴィクトル・フリオ・スアレスが,2011年には最高指導者アルフォンソ・カノが相次いで死亡するなど,FARCの勢力は約6,000人から7,000人にまで減少したとされる。

FARCは,2012年10月,キューバ政府の仲介でコロンビア政府との和平交渉を開始し,2016年9月,和平合意文書に署名し,半世紀に及んだ内戦が終結した。同年10月,国民投票で,和平合意の内容が否決されたものの,修正協議が行われ,同年11月,新たな修正案に署名し,議会がこれを承認したことにより,和平合意が正式に発効した。2017年には,FARC戦闘員の武装解除が行われることとなっている。

このページの先頭へ

ADOBE READER

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。