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ヒズブル・ムジャヒディン(HM)
Hizbul Mujahideen

主な活動地域

パキスタン,カシミール地方

組織の概要

「ヒズブル・ムジャヒディン」(HM)は,カシミール地方のパキスタンへの編入を目指し,1989年に設立された同地方最大のイスラム過激組織の一つとされる。最高指導者はサイェド・サラウディンで,指導部はパキスタン管理下のアザド・ジャム・カシミールに存在するとされ,インド管理下のジャム・カシミール州でテロを行っている。HMは,パキスタンのイスラム主義政党「イスラム協会」(JI)と関係があるとされ,同政党の軍事部門として設立されたとの指摘もある。

HMは,幹部のアブドゥル・マジド・ダルが2000年7月,インドに停戦案を提案したことを契機に,内部で和平交渉賛成派と反対派による路線対立が表面化した。当初,サラウディンは和平交渉に賛成していたが,「統一ジハード評議会」(UJC)(注)に加盟する他組織から圧力を受け,反対に転じたとされる。その後,2003年3月のダル暗殺と同年7月の両派再統合協議決裂を受け,交渉に賛成するダル支持派勢力の一部約350人は,HMの元幹部マスード・サルフラズが2000年に設立したイスラム過激組織「ヒズブ・エ・イスラミ」(ジャム・カシミール州に本拠)へ加入したとされる。

HMは,インド管理下のジャム・カシミール州への侵入と拠点構築の動きを継続してみせており,同組織を摘発するインド治安当局と衝突している。2016年7月,カリスマ的な軍事部門司令官のバルハン・ワニが治安部隊の作戦で死亡して以降,同州において,殺害に抗議する群衆と治安部隊の衝突が頻発している。

HMは,インド政府によりテロ組織に指定されている。

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