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ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)
Jamaat-ul-Mujahidin-Bangladesh

主な活動地域

バングラデシュ

組織の概要

「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)は,1998年,バングラデシュをシャリーアに基づく国家にすることを目的として設立されたイスラム過激組織である。

JMBは,2005年8月,首都ダッカを含む63県で発生した同時多発爆弾テロ事件(2人死亡,約200人負傷)などを実行したとされる。その後,政府は,取締りを強化し,2006年3月には最高指導者アブドゥル・ラフマン及び副指導者を拘束し,2007年3月,両人を含む6人の最高幹部に対する死刑(2005年11月に発生した爆弾テロで裁判官2人を殺害した罪)を執行した。JMBは,サイドゥル・ラーマンを最高指導者に据えたものの,2010年5月,ラーマンを含む複数の幹部がバングラデシュ全土での破壊工作を謀議していた容疑で逮捕され,大きな打撃を受けたとされる。

2014年10月,インド北東部・西ベンガル州ブルドワンで,JMB細胞が摘発され,同組織がバングラデシュ政府による取締りへの報復を計画していたことが判明したとされる。また,2018年2月には,バングラデシュ及びインドで指名手配となっているサラウッディン・サレヒン(2014年,護送車両から逃走)が,JMB系ウェブサイト上で,自身がJMB最高指導者であると主張するとともに,インド国内に「ジャマートゥル・ムジャヒディン・インディア」(JMI)名のJMB支部組織を設立した旨を発表した。また,サレヒンは,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)を批判し,「JMBは,『アルカイダ』に従う」などとも発言している。

2015年10月に発生した邦人殺害事件では,「バングラデシュにおいてカリフ国家の兵士が日本人異教徒を抹殺した」とするISIL名の犯行声明が発出され,バングラデシュ当局は,同事件に関与したとしてJMBメンバーを逮捕・起訴したほか,2017年1月には実行犯の1人を殺害した。

また,2016年7月に首都ダッカで発生したレストラン襲撃事件(邦人7人を含む20人以上死亡)においても,ISIL名の犯行声明が発出されたが,バングラデシュ当局は,JMBの分派組織(通称「ネオJMB」)が関与したと断定して「ネオJMB」の摘発を進め,同年8月には,事件の首謀者とされるバングラデシュ系カナダ人タミム・チョードリーが死亡するなど,多数の幹部やメンバーが死亡し,又は逮捕された。「ネオJMB」の指揮命令系統は混乱状態にあるとされる一方,治安当局による取締りの際,構成員が自爆攻撃で抵抗するなどしている。

ISILのオンライン英語機関誌「ダービク」第12号(2015年11月)の中では,アブドゥル・ラフマン及びJMBの活動が紹介されている。また,同第14号(2016年4月)の中で「バングラデシュのISILの指導者」と紹介された人物は,「ネオJMB」幹部であったとみられている。同じくISILの機関誌である「ルーミヤ」第2号(同年10月)においては,タミム・チョードリーが生前に書いたとされる記事が掲載されるなど,ISILと「ネオJMB」の関連が示唆されている。

なお,米国国務長官は,2018年2月,バングラデシュのISIL関連組織をFTO及びSDGTに指定し,その別称の一つとして,「ネオJMB」を指定した。

バングラデシュ政府は,2005年2月,JMBを同組織の青年組織「ジャグラタ・ムスリム・ジャナタ・バングラデシュ」(JMJB)と共に非合法化した。

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