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ラシュカレ・ジャンヴィ(LJ)
Lashkar-e-Jhangvi

国連制裁対象(2003年2月3日)

米国FTO(2003年1月30日)

主な活動地域

パキスタン(パンジャブ州,シンド州,バルチスタン州など)

組織の概要

「ラシュカレ・ジャンヴィ」(LJ)は,1996年,「シパエ・サハバ・パキスタン」(SSP)から分派した反シーア派のスンニ派過激組織であり,2001年8月,パキスタン政府は,シーア派過激組織「シパエ・ムハンマド」と共にLJを非合法化している。パキスタンをシャリーアに基づくスンニ派イスラム国家にすることを目的として設立され,構成員数百人が北東部・パンジャブ州,南部・シンド州及び南西部・バルチスタン州を中心に活動している。2001年8月,パキスタン政府は,シーア派過激組織「シパエ・ムハンマド」と共にLJを非合法化している。LJ創設者で,指導者とみられていたマリク・イシャクは,警察に身柄を拘束されていた2015年7月,移送中に逃走に成功したが,追跡した警察部隊との銃撃戦の末,死亡した。その後,新指導者に就任したとされるアシフ・チョトゥー(別名リズワン)も,2017年1月,警察の掃討作戦で死亡した。

LJは,欧米人を標的としたテロも実行しており,米国紙記者誘拐殺害事件(2002年1月)に関与したとされるほか,首都イスラマバードでのキリスト教会爆破テロ(2002年3月。米国人2人を含む5人死亡,邦人1人を含む46人負傷),シンド州カラチでのパキスタン海軍バス爆破テロ(2002年5月。フランス人11人を含む14人死亡,23人負傷)を実行したとされる。また,シーア派を標的としたテロにも関与しているとされ,2017年6月にパキスタン北西部・連邦直轄部族地域(FATA)クッラム地区パラチナルの市場で発生した爆弾テロ(67人以上死亡)などについて犯行声明を発出した。

LJは,「タリバン」,「アルカイダ」及び「パキスタン・タリバン運動」(TTP)と関係を有しているとされ,2017年1月にFATAクッラム地区の市場で発生した爆弾テロ(25人死亡)に関し,TTPのシェフリヤル・メスード派と「ラシュカレ・ジャンヴィ・アル・アラミ」が,LJ指導者が治安部隊に殺害されたことに対する報復として,共同で攻撃を実行した旨の犯行声明を発出している。

「ラシュカレ・ジャンヴィ・アル・アラミ」の実態は,不明点が多いものの,LJと連携して活動しているとされており,カイバル・パクトゥンクワ州コハト地区での自爆テロ(2010年4月。44人死亡,70人以上負傷),アフガニスタン首都カブールのシーア派宗教行事自爆テロ(2011年12月。約60人死亡)及びFATAクッラム地区の市場での発生した爆弾テロ(2015年12月。22人以上死亡)でも犯行声明を発出している。

また,バルチスタン州クエッタで発生した警察訓練施設襲撃事件(2016年10月。63人死亡,160人以上負傷)では,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の「ホラサン州」が犯行声明を発出したほか,「ラシュカレ・ジャンヴィ・アル・アラミ」も,ISILと協力して襲撃を実行したとする犯行声明を発出しており,「ホラサン州」は,LJなどの地元組織と共に,パキスタンにおけるテロ攻撃を調整しているとの指摘もある。

2001年8月,パキスタン政府は,シーア派過激組織「シパエ・ムハンマド」と共に,LJを非合法化した。

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