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タミル・イーラム解放の虎(LTTE)
Liberation Tigers of Tamil Eelam

米国FTO (1997年10月8日)

主な活動地域

スリランカ

組織の概要

「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)は,1976年,スリランカ北部及び東部におけるタミル人国家「タミル・イーラム」の樹立を目的として設立された武装組織である。1983年から政府軍との間で本格的な戦闘を展開し,一時は北東部の広範囲にわたる地域を支配下に置いた。政治部門,軍事部門,情報部門などがあり,軍事部門は「陸軍」のほか,「空軍」,「海軍」,自爆テロ専門部隊などを擁し,大規模自爆テロ,政府要人暗殺,軍基地空爆などを実行した。また,海外では,慈善団体などのフロント組織を通じ,海外在住タミル人から,寄附又は強制的に資金を集めたほか,武器調達,宣伝活動などを行った。

2009年5月には最高指導者のプラバカラン議長を始め主要幹部が死亡するなどしたため,スリランカ国内のLTTE組織は壊滅状態となった。その後,同国政府は内戦終結を宣言した。

これを受け,LTTE国際部門責任者であったクマラン・パトマナタンがプラバカラン議長の後継者就任を表明し,組織再建及び「タミル・イーラム暫定多国籍政府」(PTGTE)の設立を呼び掛けたが,同人は2009年8月にマレーシアで逮捕された。その後,米国在住弁護士のルドラクマランを中心とするグループがPTGTE設立構想を引き継いだとされる。2010年5月,PTGTE設立構想実現に向けたステップとして海外在住タミル人の間で「議会選挙」が実施されて135人の「議員」が選出され,同年10月,ルドラクマランが「タミル・イーラム多国籍政府」(TGTE)の初代「首相」に選出された。TGTEは,スイスに事務局を置き,オーストラリア,カナダ,米国,英国などに拠点を有しているとされる。一方,LTTE情報部門出身のネディヤワンを中心としたグループは,武装闘争路線の固持を主張してルドラクマランらと対立したことから,残存する組織は2つの勢力に分裂したとされる。

海外に拠点を置くLTTE残存勢力は,TGTEなどの他にも,「グローバル・タミル・フォーラム」(GTF),「世界タミル人運動」(WTM)など様々なフロント組織を有しているとされる。

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