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パキスタン・タリバン運動(TTP)
Tehrik-e Taliban Pakistan

パキスタン北西部を中心に活動するスンニ派過激組織。「タリバン」支持勢力の連合体。

別称:
@Tehrik-I Taliban Pakistan,ATehrik-e-Taliban,BPakistani Taliban,CTehreek-e-Taliban

1 設立時期

2007年12月

2 組織・機構

(1) 指導者,幹部等

ア マウラナ・ファズルッラー(Maulana Fazlullah)

別名:
ムッラー・ファズルッラー(Mullah Fazlullah)

最高指導者。1970年代前半の生まれ。パキスタン北西部・カイバル・パクトゥンクワ州(旧北西辺境州,
注1。以下,KP州)スワト地区出身。

「預言者ムハンマドの法施行運動」(TNSM)最高指導者となったマウラナ・スフィ・ムハンマドがKP州ロウワー・ディル地区マイダンで運営していたマドラサに入学した後,同人の娘と結婚し,義理の息子となった。2001年の米国などによるアフガニスタン進攻の際は,「タリバン」政権支援のため多くのTNSMメンバーとともにアフガニスタンに越境したとされる。2002年,パキスタンに帰国した際,テロの罪で収監された。2003年に釈放され,2004年又は2005年,私設FMラジオ局を用いた説教活動を開始し,「ムッラー・ラジオ」の異名を得た。

2007年,「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の結成に加わり,同組織の事務局長に就いたともいわれる
(注2)。その後,マラカンド地域(注3)におけるTTPの指導者として,同地域でテロを行い,2009年には同地域でシャリーアによる統治を行うなどしたが,同年,パキスタン軍による掃討作戦を受け,アフガニスタン東部に逃れた(注4)。それ以降,アフガニスタン東部を拠点に,パキスタン軍などを標的としたテロを行っていたが,2013年11月,TTP最高指導者ハキムラ・メスードが死亡したことを受け,最高指導者に選出された。

最高指導者選出後もアフガニスタン東部に留まっているとされ,2014年11月24日,同国東部・ナンガルハル州ナズヤン地区で空爆を受けたが脱出したとの指摘もある。

イ ベトゥラ・メスード(Baitullah Mehsud)(死亡)

初代最高指導者。1970年代前半の生まれ。パキスタン北西部・連邦直轄部族地域(FATA)南ワジリスタン地区出身。

マドラサの学生だった1990年代,「タリバン」の活動に共感し,アフガニスタンで同組織の活動に参加したとされる。その後,2004年6月,南ワジリスタン地区で「タリバン」支持勢力を率いていた有力指導者ネク・ムハンマドが空爆で死亡したことをきっかけに台頭し,2005年2月,パキスタン政府との間で和平協定を結んだ(注5)ことで,地域での影響力を高めたとされる。2009年8月5日,FATA南ワジリスタン地区で,空爆により死亡した。

ウ ハキムラ・メスード(Hakimullah Mehsud)(死亡)

2代目最高指導者。1979年頃の生まれ。パキスタン国籍。2009年8月,初代最高指導者で従兄弟に当たるベトゥラ・メスードの死後,評議会(シューラ)において最高指導者に選出された。

TTP結成前からベトゥラ・メスードに仕え,同人の運転手を務めたほか,2007年10月には同人の報道担当に就いた。ベトゥラ・メスードがTTP最高指導者となってからは,FATAオラクザイ地区,カイバル地区及びクッラム地区におけるTTPの司令官を務めた。

2013年11月1日,FATA北ワジリスタン地区で,空爆により死亡した。

エ シェイク・ハリド・ハッカニ(Sheikh Khalid Haqqani)

副指導者(注6)。KP州スワビ地区の出身とされる。

KP州ノウシェラ地区に所在するマドラサ「ダルル・ウルーム・ハッカニア」の元学生で,イスラム教に詳しいとされる。2012年11月にインターネット上に掲出されたTTPの録音声明では,「TTPの宗教学者」と紹介された。

2013年11月,TTP最高指導者ハキムラ・メスードが死亡し,マウラナ・ファズルッラーが新たな最高指導者に選出されたことに伴って,副指導者に就任したとされる(注7)

オ アスマトゥッラー・シャヒーン・ビッタニ(Asmatullah Shaheen Bhittani)

評議会議長(注8)。FATA南ワジリスタン地区を拠点に,隣接するKP州タンク地区のジャンドラ及びタンクにおける司令官としてテロを行っていたとされるが,2009年,パキスタン軍による南ワジリスタン地区での掃討作戦を受けてパキスタン南部・カラチに逃れ,同地でテロを行い,2011年までに同国北西部に帰還したとされる。2013年11月,最高指導者ハキムラ・メスードが死亡し,マウラナ・ファズルッラーが最高指導者に選出されるまでの間,暫定指導者を務めたとされる。2014年2月24日,北ワジリスタン地区で,何者かの銃撃により死亡したとされる。

カ ワリ・ウル・レフマン(Wali ur Rehman)(死亡)

FATA南ワジリスタン地区の司令官。1970年頃,パキスタンで生まれたとされる。パキスタン国籍。2004年,ベトゥラ・メスード率いる「タリバン」支持勢力に加入し同人の側近の一人となり,TTP設立時には資金管理を担当した。

「アルカイダ」のメディア部門「アル・サハブ」作成のビデオ声明に複数回登場した。2013年5月29日,FATA北ワジリスタン地区で,空爆により死亡した。 

キ カリ・フセイン・メスード(Qari Hussain Mehsud)(死亡)

司令官。ハキムラ・メスードの従兄弟とされる。パンジャブ州などを拠点とするイスラム過激組織「シパエ・サハバ・パキスタン」(SSP)及び「ラシュカレ・ジャンヴィ」(LJ)に所属した経歴を持つ。TTP加入後も,これら組織と連携して,「フェダイーネ・イスラム」(イスラムの挺身者たち)と称する自爆テロ要員の集団を率いていたとされる。

2013年12月20日,TTPはフセイン・メスードの死亡を称賛するビデオ声明を発出したが,死亡した日時や場所等については明らかにしなかったとされる(注9)が,同人は2014年6月,TTP内の派閥抗争の中で死亡したともされる。

ク ムハンマド・フラーサニ(Muhammad Khurasani)

報道担当。2014年11月,TTPが発出した声明の中で,シャヒドゥッラー・シャヒードの後任として報道担当に任命されたことが発表された。

ケ シャヒドゥッラー・シャヒード(Shahidullah Shahid)

元報道担当。2013年7月,それまで報道担当を務めていたアフサヌッラー・アフサン(注10)に代わって新たな報道担当に任命されたとされる(注11)

2014年10月,ビデオ声明を発出し,他のTTP幹部5人(注12)とともに「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)最高指導者アブ・バクル・アル・バグダディに忠誠を誓うことを表明した。その後,TTPはシャヒドゥッラー・シャヒードを「既に更迭していたことを正式に発表」するとともに,同人の後任にムハンマド・フラーサニを任命したことを発表した。

コ マリク・ヌール・ジャマル(Malik Noor Jamal)

別名:
マウラナ・トゥーファン(Maulana Toofan)

FATAオラクザイ地区の司令官。

サ アドナン・ラシード(Adnan Rasheed)

特別部隊「アンサール・アル・アシール」(注13)作戦司令官及びムシャラフ前パキスタン大統領などを標的とする特別暗殺団の責任者で,KP州スワビ地区出身とされる。

パキスタン空軍に在籍していたが,ムシャラフ大統領(当時)暗殺未遂事件(2003年12月14日)に関与した容疑で逮捕され,2005年10月,死刑判決を受けた。2012年4月,武装集団の襲撃に乗じ,KP州バンヌ地区に所在する刑務所から脱獄した(注14)。2013年2月,「アンサール・アル・アシール」の作戦司令官に任命されたことが報じられた。さらに,同年3月,総選挙への参加のためにパキスタンへの帰国を予定していたムシャラフ前大統領を攻撃するためにTTPが設立した特別暗殺団の責任者に任命された。同年7月にKP州デラ・イスマイル・カーン地区で起きた刑務所襲撃事件の首謀者とも指摘される。

2014年7月10日,FATA南ワジリスタン地区で当局に拘束されたとの指摘もある。

シ マウルヴィ・ファキル・ムハンマド(Maulvi Faqir Muhammad)

TTP元副指導者で元FATAバジョール地区司令官。同人は2012年3月,TTP指導部の同意なしにパキスタン政府と和平交渉を行ったとして副指導者の職を解かれ,“一般の戦闘員”に降格した。

2013年2月,アフガニスタン東部・ナンガルハル州で逮捕されたとされる。

(2) 組織形態,意思決定機構

TTPは,FATA及びKP州を中心に活動するパシュトゥン人による「タリバン」支持勢力の連合体である
(注15)

TTPは,評議会(注16)と称する合議制機関の下で,指導者や司令官の選出,組織の運営などを決定しているとされる。

3 勢力

3万人から3万5,000人程度とされる(注17)

4 活動地域

パキスタン北西部のFATA及びKP州を中心に,同国全域。

5 活動目的・攻撃対象

(1) 活動目的

シャリーアの施行,その実現のためパキスタン政府の打倒。

(2) 攻撃対象

パキスタン政府及び軍関連施設に対する攻撃や,政党関係者の殺害などを実行している。また,米国も攻撃対象とし,過去,パキスタン国内の米国関係者及び関連施設などに対するテロを実行している。

6 沿革

TTPの初代最高指導者ベトゥラ・メスードは,1990年代後半にアフガニスタン内戦下で「タリバン」とともに戦い,2004年,FATA南ワジリスタン地区の有力指導者ネク・ムハンマドが死亡したことをきっかけに台頭するようになった。その後,ベトゥラ・メスードは,首都イスラマバードでの過激派神学生らによるモスク「ラル・マスジド」(赤のモスク)占拠事件(2007年7月)に際し,パキスタン政府が同モスクを武力制圧したことなどを理由に,2007年8月,パキスタン政府との間で合意していた和平協定の破棄を宣言し,治安部隊への攻撃を実行した。

2007年12月14日,ベトゥラ・メスードの報道担当マウルヴィ・オマルは,アフガニスタンに駐留するNATO軍との戦いのためにパキスタンにおける「タリバン」支持勢力を統一し,また,パキスタン軍に対する防衛ジハード(注18)を立ち上げるため,TTPを設立した旨を発表するとともに,同組織のメンバー40人から成る評議会において,ベトゥラ・メスードが最高指導者として選出されたことを公表した。

こうして設立されたTTPに対し,パキスタン政府は,2007年12月のベナジール・ブット元首相殺害事件の首謀者としてベトゥラ・メスードを名指しし,2008年8月,TTPを非合法化した。

2009年8月,空爆によりベトゥラ・メスードが死亡した後,ハキムラ・メスードが最高指導者に就任した。同人はTTPのテロ活動を激化させ,同年10月,パンジャブ州ラワルピンディ市の陸軍司令部襲撃テロなどを実行した。そのため,パキスタン軍及び治安部隊は,TTP主要拠点のFATA南ワジリスタン地区での掃討作戦を開始したが,TTPは同掃討作戦を逃れてFATA北ワジリスタン地区などに拠点を移し,テロ活動を継続した。その後,同組織は,アフガニスタン南東部・ホースト州の米軍基地での自爆テロなどに関与し,米国の権益に対する攻撃を活発化させた(注19)。こうしたテロ事件の発生を受け,同年9月,米国国務長官は,TTPを「外国テロ組織」(FTO)に指定した。また,国連安保理「アルカイダ」制裁委員会は,2011年7月,「アルカイダ」の活動に関与したとしてTTPを制裁対象に指定した。

7 最近の主な活動状況

(1) 概況

TTPは,2011年5月2日,「アルカイダ」指導者オサマ・ビン・ラディンがパキスタンにおいて米海軍の攻撃で死亡したことを受け,「我々は米国と同様,パキスタンに断固として報復する」などとする報復宣言を発出し,パキスタン治安部隊訓練学校や在ペシャワール米国総領事館関係者,パキスタン海軍基地等を標的としたテロを短期間に連続して実行した。2012年10月には,KP州スワト地区で,女子教育の権利を訴えるパキスタン人少女を銃撃して重傷を負わせ,国内外の注目を集めた。

TTPは,ナワズ・シャリフ新政権の和平交渉呼び掛け(2013年9月)に対し,一時は,最高指導者ハキムラ・メスードが空爆で死亡した(2013年11月)こともあって交渉拒否の姿勢を明確にしたが,2014年2月,政府との和平交渉を開始した。しかし,和平交渉はやがて停滞し,同年6月,TTPが同国カラチ市のジンナー国際空港で襲撃テロを実行したことで,頓挫した。

和平交渉の頓挫を受け,パキスタン軍は同月,TTPなどの主要拠点とされるFATA北ワジリスタン地区で掃討作戦を開始したが,TTPの戦闘員は掃討作戦が開始される前にアフガニスタンなどに逃走していたとの指摘もある。

同年12月,TTPは,KP州ペシャワール市に所在する軍設立の学校を襲撃し,生徒ら少なくとも141人を殺害するなどした。同テロ事件では,実行グループがアフガニスタン領内にいるメンバーから指示を受けていたとされる。

こうした中,TTPにおいては,前最高指導者ハキムラ・メスードの死亡や政府との和平交渉などを契機に,活動方針や主導権をめぐる内部対立が顕在化し,2014年5月にFATA南ワジリスタン地区司令官ハリド・メスードが,同年8月には強硬派として知られるFATAモフマンド地区司令官オマル・ハリド・ホラーサニらが,それぞれ分派を結成した。

(2) 他勢力との連携

ア 「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)

2014年10月,TTPは,「我々はイラク及びシリアで活動する戦闘員を兄弟と思っており,彼らの勝利を誇りに思っている。我々は,あなた方(同戦闘員)が試練に立ち向かう時,あなた方とともにおり,あらゆる可能な手段であなた方を支える」などと「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)を支持する声明を発出したが,「忠誠を誓った」との報道がなされると,「忠誠を誓ったわけではない」旨表明し,距離を置く姿勢を示した。しかし,その直後,TTP報道担当シャヒドゥッラー・シャヒードが,他の幹部5人とともにISIL最高指導者アブ・バクル・アル・バグダディに忠誠を誓うことを表明し,同年11月,シャヒドゥッラー・シャヒードの更迭が発表されるなど,ISILに対する姿勢について内部で混乱が生じている様子をうかがわせた。

イ 「タリバン」

「タリバン」支持勢力の連合体であるTTPは,「タリバン」と密接な関係にあるとされている(注20)。「タリバン」は,過去,TTPを他の「タリバン」支持勢力と連携させる動きをみせてきた。TTP報道担当(当時)シャヒドゥッラー・シャヒードは,2013年10月,同組織が「タリバン」から資金面で支援を受けていることを明らかにするなど,TTPが少なからず,「タリバン」の影響下にあることをうかがわせた。他方,TTPが実行した2014年12月のペシャワール市での学校襲撃テロをめぐっては,「タリバン」から「罪のない市民や女性,子供を意図的に殺害するのはイスラム教の教えに反している」などと非難された。

ウ 「アルカイダ」

中枢メンバーがパキスタン北西部に潜伏しているとされる「アルカイダ」との関係においては,TTPは,「アルカイダ」メンバーを匿う立場にあることを示唆した。また,TTPは,オサマ・ビン・ラディンが死亡(2011年5月)したことを受け,報復テロを連続して実行したほか,ビン・ラディンの影響を受けていることを改めて表明した。一方で,ビン・ラディンが死亡したアボタバードの隠れ家で押収された資料の中からは,「アルカイダ」幹部がハキムラ・メスードに対し,無差別テロをやめるよう戒める書簡が発見された。

エ 「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)

米国などによるアフガニスタン進攻を受け,国境を越えて部族地域に逃れてきた「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)とは,密接な関係を維持しているとみられている。2012年4月のKP州バンヌ地区での刑務所襲撃テロや,2014年6月のカラチ市でのジンナー国際空港襲撃テロは,両組織の共同作戦であったとされている。また,2013年2月には,収監されている戦闘員の脱獄支援を目的とする特別部隊「アンサール・アル・アシール」が,両組織の共同で結成されている。

オ 「ラシュカレ・イスラム」(LI)

パキスタンの「タリバン」支持勢力の一つ「ラシュカレ・イスラム」(LI)が,パキスタン軍の掃討作戦(2014年10月)により主要司令官や報道担当らが投降するなど打撃を受けた後,TTPは声明を発出し(同年11月),LIを支援するためメンバーをLIの拠点であるFATAカイバル地区に派遣した旨表明した。

(3) 資金獲得活動

米国国務省「テロリズム国別報告2013」は,TTPが誘拐を行ったり,アフガニスタンに向かう軍事輸送トラックを襲撃し,略奪した軍事装備品をアフガニスタンやパキスタンで売りさばいたりすることで活動資金の多くを得ているとみられる旨指摘している。

(4) リクルート活動

パキスタン北西部に所在するマドラサなどで,若者をリクルートしているとされる。

TTPは過去,女性による自爆テロを実行しており,TTP報道担当アザム・タリク(当時)は,2011年8月,多くの女性自爆テロ要員を保有していると発言している。

年 月 日 主要テロ事件,主要動向等
07.12.14  パキスタン北西部・連邦直轄部族地域(FATA)ワジリスタン地区で開催された同地区部族民による評議会において,「パキスタン・タリバン運動」(TTP)を設立し,最高指導者としてベトゥラ・メスードを選出したことを発表
07.12.27  パキスタン東部・パンジャブ州ラワルピンディ市で,自爆テロ等が発生し,「パキスタン人民党」(PPP)党首のベナジール・ブット元首相を含む少なくとも22人が死亡
08. 8.21  パキスタン最大のパンジャブ州軍需工場の複合施設内で,自爆テロを実行し,約60人が死亡,約70人が負傷
09. 3.30  パンジャブ州ラホール市の警察学校内で,自爆テロを実行し,訓練生を含む9人が死亡,90人以上が負傷
09. 5.27  パンジャブ州ラホール市の三軍統合情報部(ISI)州本部付近の路上で,自動車による自爆テロを実行し,ISI職員を含む24人が死亡,300人以上が負傷
09. 8. 5  ベトゥラ・メスードが空爆で死亡。その後,ハキムラ・メスードが最高指導者に就任
09.10. 5  パキスタン首都イスラマバードの国連世界食糧計画(WFP)事務所で爆弾を爆発させ,国連職員5人が死亡
09.10.10  パンジャブ州ラワルピンディ市にある陸軍司令部を襲撃し,兵士11人を含む14人が死亡
09.11.13  パキスタン北西部・北西辺境州ペシャワール市にある三軍統合情報部(ISI)地方本部の検問所で自爆し,ISI職員10人を含む少なくとも13人が死亡,60人が負傷
09.12.30  アフガニスタン南東部・ホースト州にある米軍基地で自爆テロが発生し,米国中央情報局(CIA)職員5人を含む米国人7人,ヨルダン情報機関員1人が死亡
10. 3. 8  パンジャブ州ラホール市にある連邦調査局(FIA)施設に爆弾を積載した車両を突入させて自爆し,少なくとも13人が死亡,60人以上が負傷
10. 4. 5  北西辺境州の在ペシャワール米国総領事館バリケード及び検問所付近で自爆テロを実行し,パキスタン治安部隊兵士2人が死亡,同館現地警備職員3人を含む数人が負傷
10. 5. 1 米国ニューヨーク・タイムズスクエア自動車爆弾テロ未遂事件
 米国当局は,ニューヨーク・タイムズスクエアにおいて,爆発物などを積載した車両を発見。同月3日,同地でのテロ未遂容疑などでパキスタン系米国人ファイサル・シャザドを逮捕。同人は,TTP関係者と接触し,訓練及び資金の提供を受けたとされる
10. 7. 9  FATAモフマンド地区の行政事務所に爆弾を積載した車両などを突入させて自爆し,100人以上が死亡,160人以上が負傷
10. 9. 3  パキスタン西部・バルチスタン州クエッタ市で,シーア派教徒が多数参加する集会の最中に自爆テロを実行し,少なくとも60人以上が死亡,200人以上が負傷
11. 1. 2  パキスタン北西部・カイバル・パクトゥンクワ州(以下,KP州)バンヌ地区で,爆弾を積載した車両を警察署に突入させて自爆し,治安関係者及び市民18人が死亡,16人が負傷
11. 2.10  KP州マルダン地区の陸軍施設内で,行進練習をしていた訓練生を狙った自爆テロを実行し,訓練生31人が死亡,42人が負傷
11. 3. 9  KP州ペシャワール市近郊で,政府寄りの部族長関係者の葬儀中に自爆テロを実行し,37人が死亡,50人以上が負傷
11. 4. 3  パンジャブ州デラ・カジ・カーン地区の聖廟付近で,2件の自爆テロを実行し,礼拝者など42人が死亡,100人以上が負傷
11. 5.13  KP州チャルサダ地区で,治安部隊の訓練学校を狙った2件の自爆テロを実行し,新兵など少なくとも80人が死亡,140人以上が負傷
11. 5.20  KP州ペシャワール市で,在ペシャワール米国総領事館の車両を狙った爆弾テロを実行し,パキスタン人1人が死亡,米国外交官2人を含む10人以上が負傷
11. 5.22  パキスタン南部・シンド州カラチ市で,武装集団がメヘラン海軍基地に侵入し,対潜哨戒機P3Cを2機爆破した後,海軍兵士と銃撃戦を展開。海軍兵士など少なくとも10人が死亡,15人以上が負傷
11. 5.26  KP州ハング地区の政府施設付近で,爆弾を積載した車両を爆発させ,少なくとも30人が死亡,50人以上が負傷
11. 6.25  KP州デラ・イスマイル・カーン地区で,警察署を襲撃した上で自爆し,警官10人が死亡,5人が負傷
11. 8.19  FATAカイバル地区で,金曜礼拝中のモスクに侵入して自爆テロを実行し,礼拝者56人が死亡,116人が負傷
11. 9. 7  バルチスタン州クエッタ市の辺境軍(FC)副隊長の自宅とその周辺で,2件の自爆テロを実行し,同人の妻を含む26人が死亡,60人以上が負傷
11. 9.15  KP州ロウワー・ディル地区で,政府寄りの部族長の葬儀を狙った自爆テロを実行し,31人が死亡,63人が負傷
12. 4.15  KP州バンヌ地区で,約150人から成る集団が刑務所を襲撃し,刑務官3人が負傷,囚人384人が脱走。「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)との共同作戦とされる
12. 5. 4  FATAバジョール地区の警察官詰め所で自爆し,署長ら警官4人を含む26人が死亡,76人が負傷
12. 6.24  KP州ディル地区で,100人以上から成る集団がパキスタン軍部隊を襲撃し,軍兵士13人が死亡
12. 8.16  パンジャブ州アトック地区カムラで,ミンハス空軍基地を襲撃し,銃撃戦により軍兵士1人が死亡,軍用機1機が一部損傷
12. 8.16  KP州マンシェラ地区で,シーア派乗客の乗るバスを停止させ,乗客に向けて発砲し,25人が死亡
12.10. 9  KP州スワト地区で,女性や子供が教育を受ける権利を訴えていたマララ・ユスフザイ氏を襲撃し,同氏が重傷
12.11.21
     〜25
 シンド州カラチ市(21日),パンジャブ州ラワルピンディ市(21日),KP州デラ・イスマイル・カーン地区(24日及び25日)で,宗教行事に参加するシーア派教徒に対して爆弾を爆破(一部は自爆)させ,合わせて少なくとも32人が死亡,182人以上が負傷
12.12.15  KP州ペシャワール市で,バチャ・カーン国際空港(空軍基地併設)を襲撃し,4人が死亡,30人以上が負傷
12.12.22  KP州ペシャワール市で,自爆攻撃を実行し,同州副首相を含む9人が死亡,少なくとも18人が負傷
12.12.27  FATAペシャワール地区隣接部族地域(FR)で,政府系部族民兵の検問所を襲撃し,民兵2人が死亡,1人が負傷,22人が誘拐。同月29日,誘拐された22人のうち,21人が遺体で,1人が重体(その後,死亡)で発見
13. 2. 2  KP州ラッキ・マルワト地区で,軍宿営地を襲撃し,兵士13人を含む24人が死亡,11人が負傷
13. 3.18  KP州ペシャワール市で,裁判所に対する自爆攻撃を実行し,警官1人を含む4人が死亡,裁判官1人及び警察官3人を含む49人が負傷
13. 3.29  KP州ペシャワール市で,辺境軍司令官が乗る車両に対する自爆攻撃を実行し,兵士4人を含む少なくとも12人が死亡,35人が負傷
13. 4.16  KP州ペシャワール市で,「アワミ民族党」(ANP)の選挙集会に対する自爆攻撃を実行し,16人が死亡,35人以上が負傷
13. 4.26  シンド州カラチ市で,ANPの選挙集会に対する爆弾テロを実行し,少なくとも11人が死亡,45人が負傷
13. 5. 6  FATAクッラム地区で、「イスラム・ウラマー協会ファズルル・ラフマン派」(JUI-F)選挙集会に対する爆弾テロを実行し,23人が死亡,70人以上が負傷
13. 5.23  バルチスタン州クエッタ市で,爆弾を爆破させ,治安部隊兵士12人を含む13人が死亡,17人が負傷
13. 6.26  シンド州カラチ市で,同州高等裁判所裁判官が乗る車列を狙って爆弾を爆破させ,警察官ら9人が死亡,15人が負傷
13. 7.29  KP州デラ・イスマイル・カーン地区で,刑務所を襲撃し,警察官ら14人が死亡,15人が負傷,253人の囚人が脱走
13. 8. 8  バルチスタン州クエッタ市で,警察官の葬儀会場を狙った自爆攻撃を実行し,警察官21人を含む38人が死亡,40人が負傷
13. 9.15  KP州アッパー・ディル地区で,爆弾を爆破させ,陸軍少将ら兵士3人が死亡,2人が負傷
13.11. 1  FATA北ワジリスタン地区で,ハキムラ・メスードが空爆により死亡。その後,マウラナ・ファズルッラーが最高指導者に就任
14. 1. 9  シンド州カラチ市で,同州警察犯罪捜査局トップの乗る車列を狙った爆弾テロを実行し,同人を含む警察官3人が死亡
14. 1.19  KP州バンヌ地区で,辺境軍兵士を狙った爆弾テロを実行し,少なくとも兵士20人が死亡,30人が負傷
14. 2.16  拘束していたとする辺境軍兵士23人を殺害したとの声明を発出
14. 6. 8  シンド州カラチ市で,ジンナー国際空港を襲撃し,少なくとも26人が死亡,29人が負傷。IMUとの共同作戦とされる
14.12.16  KP州ペシャワール市で,軍設立の学校を襲撃し,生徒ら少なくとも141人が死亡,120人以上が負傷

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