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バスク祖国と自由(ETA)
Euzkadi Ta Askatasuna,Basque Fatherlandand Liberty

米国FTO(1997年10月8日)

主な活動地域

スペイン,フランス(南西部・バスク諸県)

組織の概要

「バスク祖国と自由」(ETA)は,1959年7月,スペイン北東部からフランス南西部にまたがるバスク地方に社会主義独立国家を樹立することを目的として結成された分離主義過激組織である。指導委員会(Zuba)の下,後方支援,政治,国際関係,軍事,準備,収監者支援,収用,情報,リクルート,交渉及び財務の11委員会が設けられていたとされる。メンバーは約30~200人とされるほか,火炎瓶を用いた襲撃や暴行などに従事する準メンバーが多数存在しており,支援者約500人がスペイン国内で服役中であるとされる。

主な標的は,スペイン治安部隊,司法当局,バスク独立に反対する政治家,実業家,ジャーナリストなどであり,2009年には,観光業も標的の一つと主張した。

2005年2月のスペイン国王カルロス1世らが訪問を予定していた同国首都マドリードのコンベンションセンターでの自動車爆弾テロ(20人以上負傷)のほか,2006年12月のマドリード国際空港駐車場での自動車爆弾テロ(2人死亡),マドリードとバスク地方をつなぐ高速鉄道建設に関与した会社社長の殺害(2008年12月),フランス首都パリ郊外における警察官1人の殺害(2010年3月)などについて犯行を自認するなど,1968年に暴力活動を開始して以降,ETAのテロによって829人(2012年時点)が犠牲になったとされる。

他方,2007年から2011年にかけ,スペイン当局がETAメンバー450人以上を逮捕するなどした結果,ETAは,軍事的及び政治的に弱体化したとみられ,2011年10月に無期限の停戦を表明した。その後,ETAは,2014年7月には作戦部門の廃止を表明し,2015年9月及び2016年11月には最高指導者ミケル・イラストルサを含む最高幹部がフランス南西部で相次いで逮捕され,2017年4月,完全武装解除を表明した上で,隠匿していた武器をフランス政府に引き渡した。

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