この「内外情勢の回顧と展望」(平成20年1月版)は,依然として核・拉致問題などを抱えた北朝鮮情勢やイスラム過激派などによるテロの脅威が拡大する国際テロ情勢,教団運営の対立から分裂するも依然として麻原を絶対視して活動を続けるオウム真理教などを中心に,平成19年の内外公安動向を回顧し(11月末現在),今後を展望したものである。また,特集として,北海道洞爺湖サミット開催に向けた内外情勢や,こうした情勢下での公安調査庁の取組と課題も併せて記述した。
なお,本文中,特に断りのない限り,「○月」との表記は,原則として平成19年(2007年)の当該月を指し,本文に記載した人物の肩書きは,当時のものである。