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第10回行刑改革会議における法務大臣あいさつ

平成15年12月22日
 本日,行刑改革会議における熱心な御議論の成果として,大変に的確な御提言をいただきました。
 まず,お忙しいところ,9か月間という短い期間に,精力的な検討を重ねていただき,このような御提言をまとめていただいた宮澤座長を始めとする委員の皆様方及び後藤田相談役に対しまして,厚く御礼を申し上げたいと思います。
 行刑改革の大きな目標は,国民に理解され,支えられる刑務所を作ることにあります。そして,そのためには,とかく閉ざされがちであった刑務所をできるかぎり開かれたものとし,受刑者の人権が尊重されつつも必要な規律が保たれ,その改善更生がしっかりと行われることが必要であります。また,法務省の責任者であります私の立場からいたしますと,日々厳しい職務に精励している多くの矯正職員の過重な負担を少しでも軽減し,健全な状態で必要な職務を行うことができるような環境を整備することも重要であると考えるものです。
 この度の御提言は,これらの点についてバランスよく目を配っていただいたものでありまして,新しい時代の行刑にとって大いなる指針となるものと確信しております。
 行刑改革を成し遂げるため,今度は,私たちがこの御提言を真摯に受け止め,これを最大限尊重していかなければならないものと思っております。
 今後,監獄法の全面改正も含め,検討を重ねていかなければならない問題があると思われますが,法務省といたしましては,責任を持って,不退転の決意で,改革を実行に移してまいりたいと思います。
 また,直ちに実施できる方策につきましては,速やかに実行に移してまいります。
 委員の皆様方及び後藤田相談役におかれましては,今後,法務省が行う具体的な行刑改革につきまして,是非ともご関心を持ち続けていただきたいと思います。
 法務省では,省を挙げて,この御提言に示された事項を推進し,行刑改革を実行に移していくため,事務次官を委員長とする行刑改革推進委員会を設置することとしたいと考えております。委員の皆様方及び相談役には,この委員会の顧問に御就任いただき,節目節目におきまして,改革の状況等について御報告させていただきたいと思いますので,この行刑改革会議の御提言に沿う改革が行われているかという観点からも御指導をいただければ幸いでございます。
 最後に,重ねて御礼を申し上げまして,私のあいさつとさせていただきます。