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トップページ > 省議・審議会等 > その他会議 > 行刑改革会議第10回会議議事概要

行刑改革会議第10回会議議事概要

1  日時

平成15年12月22日(月)16時から17時10分

2  場所

法務省第1会議室(20階)

3  出席者

(委員等,敬称略)
 (相談役)後藤田正晴(元副総理),(座長)宮澤弘(元法務大臣),(委員)井嶋一友(弁護士・元最高裁判所判事),江川紹子(ジャーナリスト),大平光代(弁護士),菊田幸一(明治大学法学部教授),久保井一匡(弁護士・前日本弁護士連合会会長),瀬川晃(同志社大学法学部長),高久史麿(自治医科大学学長),滝鼻卓雄((株)読売新聞東京本社取締役副社長・編集主幹),野﨑幸雄(弁護士・元名古屋高等裁判所長官),広瀬道貞(全国朝日放送(株)(テレビ)朝日)社長),南博方(一橋大学名誉教授),宮澤浩一(慶応義塾大学名誉教授)(委員・50音順)
(法務省)
野沢太三法務大臣,実川幸夫法務副大臣,中野清法務大臣政務官
(事務局)
但木敬一事務局長,小津博司事務局長代理,倉吉敬事務局長代理,杉山治樹事務局次長

4  議題

(1)  行刑改革会議の提言について決定・提出
(2)  法務大臣あいさつ
(3)  直ちに実施できる方策について(矯正局の説明)
(4)  委員等からの発言
(5)  座長あいさつ

5  会議経過

(1)  「行刑改革会議提言~国民に理解され,支えられる刑務所へ~」を全会一致で決定し,宮澤座長において,法務大臣に対し,これを提出した。
(2)  法務大臣から,別紙1のとおりあいさつがなされた。
(3)  柴田官房参事官から,行刑改革会議における議論を踏まえて,直ちに実施できる方策について,別紙2【PDF】のとおり報告がなされた。
(4)  各委員及び後藤田相談役から,以下のとおり,提言取りまとめ等に関する所感が述べられた。
・  実務のことを考えすぎた発言になったという思いがあるが,今後は,法務省が提言に沿った改革を実現するに際して,どのような方法や実例があるかということを研究・発表していきたい。
・  この提言において,シビリアンコントロールの機関として,視察委員会,不服審査会を提案したが,矯正行政の足を引っ張るためのものではなく,自己制御能力を高め,矯正行政に対する一般市民の信頼を高めるためのものである。これを実現するため,不退転の決意で臨んでもらいたい。
・  この提言は,派手なものではないが,実践的なものである。刑とは何か,懲役とは何かという議論ができなかったのは,収拾がつかないという懸念からだと思うが,いずれにしても,直ちに監獄法の改正に着手してもらいたい。
・  最初は意見がまとまるのかと不安だったが,議論を通じて認識を共有することができた。国民の間に,前向きの改革について厳しい意見が多いようであるが,こうした国民の意識を変えていく必要がある。
・  委員間に意見の相違があったように思うが,議論を通じて,少しずつ歩み寄った結果,意見をまとめることができたことに深く感謝したい。
・  医療体制の整備や人的物的体制の整備については,非常に費用がかかるが,国全体の問題として取り組んでいく必要がある。
・  まず,我が国独自の刑務所の問題点や受刑者を甘やかすなという世論を変えていく必要がある。それに加えて,国家予算上の制約を乗り越えることが重要である。刑事司法の最後の要である刑務所を支える刑務官の増員は必須の課題である。
・  提言は,画期的かつ歴史的なものだと理解している。当初は,名古屋刑務所事案の再発防止の観点から,刑務所の閉鎖性を打破することに意識がいっていたが,検討を進めていくうち,表情がない日本の受刑者に自信と誇りを取り戻させることが必要だと考えるようになった。この改革は,矯正の職員に負担をかけることになるが,その反面,職員のやりがいが増えると思っている。
・  リアルタイム公開,アンケートの実施など心地よいスタートだったが,まとまった提言を見ると,60点くらいだと思う。法務省内に行刑改革推進委員会を立ち上げるとのことであるが,外部の者を入れるべきではないか。
・  刑務所に二度と入りたくないという思いがあっても,検挙されないようにするだけでは意味がなく,改善更生させることが必要であり,そのためには,受刑者をまず人間として認めるということが必要である。今回の改革については,刑務所をホテルにしたり,受刑者の権利だけを認めるものにしてはならず,こうした改善更生を期することのできる環境を整える必要がある。この点を国民に理解してもらうための努力も必要である。
・  被害者のことを考えれば,受刑者が反省,更生することが重要であるが,その表情や言動を見ると更生どころではないように感じた。また,現場を知るにつれ,職員の環境改善と受刑者の環境改善は対立するものではないと思った。
・  提言においては,自らが問題提起したほとんどすべての点について望ましい方向が示されており,この提言を実現することによって,近代化,法律化,国際化という法務省の悲願が実現されることになると思う。この提言を政府の治安対策のための行動計画に取り込んでもらいたい。また,この提言をすべての刑務官に読んでもらい,真摯に受け止めてもらいたい。
・  権力を握ると,厳格に執行したがるという悪魔性が人間にあることは否定しがたく,まず,権力を執行する側の意識の改革が求められると思う。予算,施設等の観点から働きやすい環境を作ってやり,職員の意識を改革することが,ひいては受刑者の意識も変えることになると思う。
(5)  野沢法務大臣から,矯正関係で,451名(純増273名)の増員が認められた旨の報告がなされた。
(6)  宮澤座長から,別紙3のとおりあいさつがなされた。

(文責行刑改革会議事務局)
-速報のため,事後修正の可能性あり-

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