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トップページ > 省議・審議会等 > その他会議 > 法教育についての発達心理学的基礎

法教育についての発達心理学的基礎

資料1
2003.12.15
お茶の水女子大学
子ども発達教育研究センター教授 無藤 隆
規則の理解,道徳性判断,人権の理解等の子どもの研究を紹介し,議論する。

1  コールバーグ(L.Kohlberg)の道徳性判断の発達の理論

 ピアジェ(J.Piaget)の理論を発展させ,6段階の発達を提案し,実証した。 ア  道徳と権威の混同。
イ  自己の利益。
ウ  他者へ・からの期待。
エ  社会の秩序。
オ  社会における基本となる原理。
カ  普遍的な原理。
 成人でも第4段階を越えることは少ない。
 その進展の要因として,知的な発達と共に,社会的な参加の機会,公平な(just)な社会集団運営への参加,道徳的判断の自覚化などが挙げられる。

2  領域特殊理論の展開

 道徳と慣習と個人的な規則を区別する。
 また,その後の研究で,かなり小さい子どもでも,慣習的規則(その社会では守る,挨拶の仕方や男女の服装の違いなど)と道徳的規則(普遍的,人を殺してはいけない)と個人的なもの(その人次第,趣味など)を区別するなどが明らかになっている。

3  具体的な場面での個別判断との関連

 例えば,市民的自由(言論の自由など)を抽象的には指示しても,具体的な判断としては揺れることが多い(例,ナチ党員には認めない)。発達が進むにつれて,自由や権利を認める度合いが上がる。発達にともない,原則を確固とすると共に,様々な要因を考慮するようになる。例えば,権利の概念は,個人の望み・欲求・特権に基づくものから主体の年齢等の特性や適用の条件によって制限されることもあるという見方に移る。基本的な理解は中学には可能となる(例えば,「話すことの自由」自体を認める。しかし,行為の良し悪しと行為の法的規制の良し悪しをまだ充分に区別しない)。高校だと大人と違いはない。

以上
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