検索

検索

×閉じる

法制審議会商法部会第139回会議(平成9年1月22日開催)

平成9年1月22日
担当:法務省民事局

議題

 1  部会長の互選について
 2  「商法等の一部を改正する法律案要綱案」の審議について

議事概要

 1について: 互選の結果,前田委員(会社法小委員長)が部会長として選任された。
 2について: 法制審議会の事務当局から,これまでの会社法小委員会における審議の経過について報告があり,引き続いて「商法等の一部を改正する法律案要綱案」について各委員から意見の開陳がされた。
 審議の結果,おおむね原案に異論はなかったが,要綱案第一の九「消滅会社の株式」(存続会社が有する消滅会社の株式については合併新株を割り当てることができないとの内容)について,一部の委員から,要綱案とは反対の学説があり,また,その解釈に従って現行の実務が行われており,合併前には価値を有していた消滅会社の株式が合併により無価値になることは不都合であるとして,このような規定を設けることは相当ではない旨の意見が述べられ,また,今回の改正において「消滅会社の株式」の取扱いについての解釈上の争いの立法的な解決を図ることは見送ることとしてはどうかとの意見も述べられた。このため,事務当局から,要綱案中,第一の九を削除するとともに,これに伴い,同十二1及び同十三について必要な訂正を加えるとともに,第二の八を削除することとしてはどうかとの修正案が提示され,そのように修正された原案が,全会一致で了承された。
 最後に,濱崎委員(民事局長)から,要綱案が了承されたことに関して謝意が表され,2月14日に開催される法制審議会総会において当部会で了承された要綱案どおりの答申が得られたならば,商法等の改正法案を今通常国会に提出することに向けて努力する旨の発言がされた。