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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和3年10月26日(火)

 今朝の閣議において,法務省案件はございませんでした。
 続いて,私から1件報告がございます。
 公安調査庁から,10月25日(月曜日),無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の規定に基づき,公安審査委員会に対し,「Aleph」の名称を用いる団体について,再発防止処分の請求を行った旨の報告を受けました。
 被請求団体である「Aleph」は,同法に基づき,観察処分に付されている,いわゆるオウム真理教と同一性を有する団体です。
 公安調査庁によれば,「Aleph」は,公安調査庁長官に対し,同法で定められている報告すべき事項を報告しておらず,無差別大量殺人行為に及ぶ危険性の程度を把握することが困難となっているとのことです。
 このため,必要な限度で活動の一部を一時的に停止させるとともに,速やかにその危険性の程度を把握すべく,請求を行ったとのことです。
 今後は,公安審査委員会において,迅速かつ適正な審査が行われるものと考えております。

「Aleph」に対する再発防止処分請求に関する質疑について

【記者】
 御発言がございましたが,「Aleph」への再発防止処分請求についてお尋ねいたします。団体規制法に基づく再発防止処分請求は初めてとなり,公安審査委員会が認めれば,団体としての活動が大きく制限されることとなります。
 改めて今回の請求の意義ですとか,「Aleph」などオウム真理教の後継団体の現在の活動状況をどのように捉えていらっしゃるか,お聞かせください。

【大臣】
 まず,「Aleph」については,いわゆる団体規制法で定められている報告すべき事項を報告しておらず,無差別大量殺人行為に及ぶ危険性の程度の把握が困難となっていることから,公安調査庁において再発防止処分を請求したものです。
 「Aleph」が,公安調査庁からの指導に応じることなく,現在も報告をしていない状況を踏まえると,まずは必要な限度で「Aleph」の活動の一部を一時的に停止させること,そして速やかにその危険性の程度を把握することが不可欠だと考えています。
 このような目的を持って,今回の請求は行われたものであり,公共の安全を確保し,国民の皆様の不安感を解消・軽減するために必要な措置であると考えています。
 活動状況についてですが,「Aleph」は,いわゆるオウム真理教と同一性を有する主要な団体のうちで最大の規模を有する団体であり,依然として麻原彰晃こと松本智津夫の絶対的な影響力の下で活動しているものと認識しています。
 「Aleph」は,観察処分に付されているにもかかわらず,実態を明らかにしないよう組織的に徹底した対抗措置を講じているとの報告を受けているところです。
(以上)