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徳島県人権啓発活動ネットワーク協議会
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中学生人権作文コンテスト

沖縄戦から学んだこと

私たちは昨年の一月頃からずっと沖縄戦や平和についての学習をとおして、人権学習に取り組んできました。

正直なところ、沖縄戦についてはほとんど知ることがなく、印象はそんなに強くなく、唯一の被爆国ということから、広島・長崎の方が強く印象にありました。

しかし、「さとうきび畑」の学習やインターネットで、沖縄戦のことについて調べるうちに、戦争の悲惨さや平和の大切さ、命の大切さなどについて考えるようになりました。そして、先日行った沖縄での修学旅行での平和学習をとおして、多くの人たちの思いを学ぶことができました。

ここからは、その時、私が平和学習をとおして思ったことや感じたことを述べたいと思います。

平和学習は修学旅行初日に行いました。どこも私が初めて行くところばかりで、期待感とともに不安もありました。

まず、はじめに「ひめゆりの塔」へ行きました。ここには私たちと同じくらいの女の子が沖縄戦の中で亡くなってしまった記録や当時の状況などを書いてある資料などが展示されていました。私たちと変わりない年の子までもが戦争に巻き込まれていたと思うと、とても胸が痛くなりました。

そんな複雑な気持ちを抱えながら次の目的地、「平和の礎」と「平和祈念資料館」へ行きました。「平和の礎」には敵味方関係なく沖縄戦で亡くなった人の名前が刻まれており、改めて戦争で奪われた命や人々の思いの重みを実感しました。「平和祈念資料館」には当時の写真が展示されており、とても痛々しく感じ、わずか六十年前の出来事だということが信じられませんでした。

そして、最後に向かったのは「糸数アブチラガマ」でした。ガマは沖縄戦の際に、避難場所や病院、司令部などとして使われたところです。この「糸数アブチラガマ」での学習が平和学習の中で一番心に残っています。実際に洞窟の中に入るとき、私はとても怖くて入るのをやめようとも思いました。その時、今まで平和学習で学んできたことを振り返ってみました。「戦争をするのは人。その戦争を止めるのも人。」という言葉が浮かんできて、「私も日本の国民として、戦争のおろかさを知っておかなければならない」と思い、勇気を出して入る決心をしました。うるさく鳴る心臓を押さえながら一歩一歩を踏みしめて歩きました。ガイドさんの説明や訴えを聞いているうちに自然と涙が出てきました。「もっと行きたかった」「笑い合いたかった」そんな人々の声が聞こえたような気がしました。洞窟に入ってから約四十分、洞窟の出口から一筋の光が見え、また涙が出そうになりました。外へ出ると日の光の暖かさ、心地よい風、友達の笑い声が私に「安心」を与えてくれました。

たった四十分、真っ暗な洞窟に入って出てきただけで、不安や恐怖に襲われました。五分間、明かりを消して、真っ暗な中で立っていたときには、さっきまで隣にいた友達は横にいてくれるのか、明かりがついたら、私は独りぼっちではないのだろうかと不安でした。それが、明かりがついて隣の友達を確認したとき、洞窟から出て青い空を見たとき、どんなにうれしかったことでしょう。

私が今回、沖縄での平和学習で学んだことは、「平和の大切さ」「命の大切さ」とともに、今を一生懸命生きることの大切さです。私たちは戦争に脅かされることなく、安心して学校生活を送ることができています。学校生活の中では、時には友達とのトラブルや悩みなどがあるけれど、隣には優しく相談に乗ってくれる友達がいます。私たちがまずしなければならないことは、隣にいる友達と毎日毎日を一生懸命勉強したり、部活動を頑張ったり、自分の進路に向かって頑張っていくことだと思います。「戦争は最大の人権侵害」というけれど、まず、隣にいる友達やクラスの友達の人権を大切にし、お互いをよく理解することからしていかなければならないのではないでしょうか。私は、今の学校生活を楽しく過ごすことができています。しかし、中には、いじめにあったり、悩みをだれにも相談するころができず、一人で苦しんでいる人もいるはずです。戦争で苦しんだ当時の人たちと、今、孤独に一人悩んでいる人たちにどんな違いがあるのでしょう。戦争を止めることもその苦しみを取り除くことは私にはできないけれど、今、悩んでいる友達の相談にはのることができます。私は、そんな友達を独りぼっちにすることなく、今のこのときを共に充実した毎日にするために、努力していきたいです。そして、一中で学ぶすべての人が笑って過ごせるようにしたいです。

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