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徳島県人権啓発活動ネットワーク協議会
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中学生人権作文コンテスト

変わるのは自分から

吉野中学校では全クラス人権宣言をつくっています。そして各クラスでその人権宣言を一年間意識して、毎日の生活を送ろうとしています。僕の所属している31HRの人権宣言は、「偏見や差別をなくす、個性を尊重する、相手の立場で考える」という宣言です。みんなでいろいろな意見を出し合って決めました。でも、それが本当に守られているのだろうかと、疑問を感じます。この31HRだけでなく、世界でも守られていないと思います。なぜならまだ、部落差別をはじめいろいろな偏見や差別があり、今も苦しんでいる人たちが実際にいるからです。差別をなくすためにこの人権宣言を守っていきたいと思っています。でもわかっていても守れないのが人間の弱い所です。人は、自分より弱い人を見つけると、いじめや差別をしてしまう傾向があると思います。なぜそう思うかというと、僕もそういう経験があるからです。

小学校低学年の時、ある日の休み時間に集団でいじめにあいました。自分の体で気にしていることを周りから、からかわれました。すごく落ち込んでやめてほしいと思ったけれど、止めることはできませんでした。そして僕が弱いからいじめられたのか、などといろいろといじめの原因を考えました。でも納得のいく答えが出ませんでした。そして高学年になると周りから強い存在だと思われたらいじめをうけないと思いました。服装を乱したり、自転車を改造したりして、先生にも反抗的な態度をとりだしました。絶対いじめなんかされてたまるかという気持ちが強く、どんどん強がっていくようになりました。そして知らず知らずのうちに僕も弱い立場の友だちをいじめていました。自分より弱い人だと思えば、からかってみたり、自分に反抗してこないと思えば、たたいたりしたこともありました。その結果、僕へのいじめはなくなっていきましたが、僕と同じように、悲しい思いをする人が増えてしまいました。そして強い自分をアピールすればするほど、周りの友だちは離れていき、どんどん自分がみじめになっていきました。

僕は今までいじめられたり、いじめたりしたことによって学んだことがあります。それは人間を上とか下とか強いとか弱いとかいうように比べて優劣をつけるといじめや差別につながっていくということです。人を比べず、人と人との違いもその人の個性として受け止めていかなければならないと思います。

それからもう一つ学んだことがあります。いじめられる方は何も悪くないということです。いじめをする方が悪く、僕もそうでしたが、自分勝手な考えでいじめをしているのだと思います。

先日、人権学習の時間に日航機墜落事故で亡くなった田中愛子さんの生き方を学びました。愛子さんは部落差別に直面しても逃げ出さず、自分の生き方に誇りをもって生きようとしていました。また、「今、光っていたい」という愛子さんの言葉に感動しました。なぜなら最近の僕は少しのことで腹を立て、周りの人に八つ当たりをして、周りの雰囲気を悪くしてしまうことがあったからです。自分をコントロールできるのは自分だけです。愛子さんのようにかけがえのない一瞬一瞬を大切にして、自分の信じた道を進んでいきたいと思います。

まだ僕には、足りない所や直していかなければならない所もいっぱいあります。「自分が変わらなければ周りも変わらない」、いつも部活動で顧問の先生に言ってもらっている言葉です。その通りだと思います。この吉野中学校だけでなく日本中の人に言いたい言葉です。だから僕から変わっていきたいと思います。強がっている自分を見直して、自分の間違いを指摘されたらそれを素直に受け止め、反省していきたいです。また周りの人たちの気持ちがわかる人間になりたいです。いじめや差別があるのは、相手の立場に立って物事を考えていないからだと思います。これは、31HRの人権宣言の一つが守られていないということです。だから僕だけでなく、クラスみんなが守っていかなければなりません。困っている友達や元気のない友達がどういう気持ちでいるのか考えられるクラスにしたいです。そういうふうに考える人が増えていけば、この31HRが人の気持ちがわかりあえる本当の仲間になっていくことができます。僕たちは後八ヶ月で中学校を卒業します。卒業しても友だちが困っていると聞けば、すぐにかけつける、そんな信頼しあえる仲間をつくっていきたいです。本当の仲間をつくるために、人の気持ちがわかる人になるために、自分を変えていきます。そして誰にでも誇れる芯の通った人間になりたいです。

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