Q10
裁判員を辞退することはできないのですか?
A10
基本的にはできませんが,法律等で認められた事情がある場合は辞退することができます。
裁判員制度は,特定の職業や立場の人に偏らず,広く国民に参加してもらう制度ですので,原則として辞退はできません。ただし,参加する個々の国民の負担が,過重なものとならないようにとの配慮などから,法律や政令に例えば次のような辞退事由が定められており,裁判所がこれらの事情にあたると認めれば辞退することができます。
- 70歳以上の人
- 学生,生徒
- 妊娠中
- 出産の日から8週間以内
- 妻・娘の出産のための入退院の付き添いまたは出産の立ち会い
- 重い病気やけが
- 親族・同居人の通院等の付き添い
- 親族や同居人の養育・介護
その他の事情としては,次のようなものがあります。
- とても重要な仕事があり,自分で処理しないと著しい損害が生じるおそれがある。
- 父母の葬式への出席など社会生活上の重要な用務があって,別の日に行うことができない。
- 過去一定期間内に,裁判員等の職務に従事したり,裁判員候補者等として裁判所に行ったことがある人(辞退が認められた人は除く)。
各情報の詳細は,法務省ホームページの裁判員制度のコーナー(https://www.moj.go.jp/keiji1/saibanin_seido_index.html)をご覧下さい。