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オウム真理教の変遷の概要

オウム真理教の概要

オウム真理教(団体)は、麻原彰晃こと松本智津夫が教祖・創始者として設立した団体です。団体は、麻原の指示の下、一般市民に対し、猛毒の化学兵器であるサリンを使用して無差別大量殺人に及んだ松本・地下鉄両サリン事件等、数々の凶悪事件を敢行しました。

営団地下鉄・築地駅から地上に運び出され、救急車等に収容される乗客(平成7年3月20日、写真:朝日新聞社/時事通信フォト)(地下鉄サリン事件)

営団地下鉄・築地駅から地上に運び出され、救急車等に収容される乗客
(平成7年3月20日、写真:朝日新聞社/時事通信フォト)(地下鉄サリン事件)

サリンがまかれた地下鉄車両を洗浄する自衛隊員(平成7年3月20日、写真:AFP=時事)(地下鉄サリン事件)

サリンがまかれた地下鉄車両を洗浄する自衛隊員
(平成7年3月20日、写真:AFP=時事)(地下鉄サリン事件)

現在、団体は、主流派(「Aleph(アレフ)」、「山田らの集団」)と上祐派(「ひかりの輪」)を中心として活動しています。

  • 「Aleph(アレフ)」

    “麻原絶対”を堅持しつつ、組織拡大に向けた動きが活発

    ・麻原の死刑執行(平成30年7月)後も、麻原への絶対的帰依を扶植する指導を徹底。

    ・小・中学生を含む未成年者に対しても子供用教材等を用いた指導を実施。

    ・団体名を秘匿した勧誘活動を展開。

    西荻施設(東京)に対する立入検査(令和4年8月)で確認した祭壇

    生野施設(大阪)に対する立入検査(令和5年11月)で確認した祭壇

  • 「山田らの集団」

    平成27年1月以降、「Aleph(アレフ)」から一定の距離を置いて活動

    ・「Aleph(アレフ)」同様に、麻原の死刑執行後も、麻原への絶対的帰依を扶植する指導を徹底。

  • 「ひかりの輪」

    “麻原隠し”を徹底し、観察処分を免れるための取組を強化

    ・過去の麻原の指示(団体生き残りのため、外形上、オウム真理教とは違う「別団体」を組織して団体を存続させること)を根拠に、観察処分を免れるため、麻原色を払拭したかのように装う別団体として設立(平成19年5月)。

    ・現在も“麻原隠し”を徹底しながら、「思想哲学の学習教室」と称して活動する一方で、麻原を投影した仏画を施設内に掲示し続けるなど、依然として麻原の影響下に。

    ・かつて上祐派が“麻原ゆかりの地”と独自に位置づけた神社仏閣等を訪問する「聖地巡り」を実施。

  • 南烏山施設(東京)に対する立入検査(令和4年8月)で確認した仏画

    南烏山施設(東京)に対する立入検査(令和5年9月)で確認した仏画

「Aleph(アレフ)」の勧誘活動

「Aleph(アレフ)」は、団体名を秘匿して、若い世代を主な対象とする勧誘活動を全国で組織的に展開しています。

地下鉄サリン事件から29年

団体による地下鉄サリン事件から29年が経過するに当たり、同事件を始めとする団体が引き起こした凶悪事件の概要について解説するとともに、地下鉄サリン事件の被害者、その御遺族の手記を掲載しています。

東京メトロ霞ケ関駅で献花する遺族の高橋シズヱさん(令和4年3月20日、写真:代表撮影)

東京メトロ霞ケ関駅で献花する遺族の高橋シズヱさん(令和5年3月20日、写真:代表撮影)

公安調査庁における取組

観察処分

このような団体に対し、公安調査庁は、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律(団体規制法)の規定に基づき、観察処分(組織や活動の現状に関する報告の徴取及び団体施設に対する立入検査等)を実施しており、令和5年10月には、公安審査委員会に対して、同処分の8回目となる期間の更新を請求しました。この請求を受け、公安審査委員会は、令和6年1月、団体について、現在も無差別大量殺人行為に及ぶ危険性があると認めるに足りる事実があり、引き続き、観察処分によってその活動状況を継続して明らかにする必要性があると認め、観察処分の期間を3年間更新する決定をしました。

再発防止処分

また、上記観察処分に付されている団体のうち「Aleph(アレフ)」は、令和3年5月以降、組織や活動の現状に関する報告を一切行わなかったことから、公安調査庁長官は、同年10月、団体規制法施行以来初の再発防止処分の請求を公安審査委員会に対して行いました(その後、「Aleph(アレフ)」が報告を行ったことを受け、同請求を撤回)。
「Aleph(アレフ)」は、その後も、報告すべき事項の一部を報告しなかったことから、公安調査庁長官は、令和5年1月、同年7月及び令和6年2月、再発防止処分(①「Aleph」管理下の土地・建物の全部又は一部の使用禁止、②金品等の贈与を受けることの禁止)の請求を公安審査委員会に対して行い、公安審査委員会は、いずれの請求についてもこれを認めて、再発防止処分を行うことを決定し、令和5年3月以降、「Aleph」に同処分が課されています(令和6年9月20日まで)。
公安調査庁としては、引き続き、団体規制法に基づく調査や規制措置を適正かつ厳格に実施することで、団体の活動実態を明らかにし、国民の生活の平穏を含む公共の安全の確保に貢献していきます。

アーカイブス

団体に関する啓発動画(公安調査庁製作)

「あのテロ事件から四半世紀~今も変わらないオウム真理教~」
団体が引き起こした凶悪事件や団体の現状等について、動画で分かりやすく解説しています。

公安調査庁公式YouTubeチャンネル
「PSIAchannel」(本編、約3分)

公安調査庁公式Twitter(30秒版)

刊行物

公安調査庁の刊行物等です。

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